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北朝鮮外務省はウェブサイトを通じて、モスクワに駐在する北朝鮮のシン・ホンチョル大使が8日、ロシア外務省のモルグロフ次官と会談したと発表しました。

会談の詳しい内容は明らかにしていませんが、双方は、国際情勢をめぐって意見を交わすとともに、戦略的な協力関係をさらに強化していくことで一致したということです。

北朝鮮は前日の7日にも、イム・チョンイル外務次官ピョンヤンに駐在するロシアのマツェゴラ大使と会談しています。

北朝鮮にとってロシアは中国に次ぐ貿易相手国で、北朝鮮への経済制裁の緩和も主張するなど、後ろ盾となっています。

韓国の通信社、連合ニュースは、北朝鮮とロシアによる一連の会談について「新型コロナで国境を封鎖する中で、ロシアとの貿易再開に向けた動きとみられる」との見方を示しています。

北朝鮮経済制裁に加え新型コロナ対策としての国境封鎖で経済が打撃を受ける中、先月、中国との間で貨物列車の運行を再開していて、国境封鎖を段階的に緩和するのか関心が集まっています。

韓国のムン・ジェイン大統領はことし5月に任期を終えるのを前にした、各国の主要通信社による書面インタビューに応じました。

この中で、日韓関係については「両国で解決すべき懸案を外交的に解決するために絶えず努力してきたが、いまだに接点を見いだせず、残念に思う」と答えました。

そのうえで、日本政府が新潟県の「佐渡島の金山」の世界文化遺産への登録をユネスコに推薦したことをめぐり「歴史問題の解決と未来志向の関係発展を模索しなければならない時に憂慮されることだ」として、遺憾の意を示しました。

ムン大統領が「佐渡島の金山」の推薦について直接、立場を示したのは初めてです。

日本が「佐渡島の金山」の世界文化遺産への登録をユネスコに推薦したことをめぐっては、今月3日の日韓外相の電話会談で、韓国側が朝鮮半島出身の労働者が強制的に働かされた場所だとして抗議しました。

これに対して日本側は、事実に基づかない韓国独自の主張は受け入れられず遺憾だとしたうえで、遺産登録の実現に向けて、冷静で丁寧な議論を進めていく考えを伝えています。

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