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ロシアからの液化天然ガス(LNG)供給に不安が高まっていることを受け、九州電力インドネシアで運用する「第三のLNG基地」の存在感が急速に増してきた。冬場の電力需要期に向けて在庫積み上げが待ったなしになっていることが背景にある。

  九電が第三のLNG基地と呼ぶのはスマトラ島北部にある「アルン基地」。2010年代後半から国営石油会社プルタミナと同基地の賃貸交渉を開始し、昨年12月に使用権に関する契約にこぎ着けた。同社は4月、同基地内に4つあるLNG貯蔵タンクのうち2基の使用を開始した。

  同社の満吉隆志執行役員はアルン基地を、主力のLNG火力発電所がある大分市、福岡県北九州市に次ぐ「自社の第三の基地という位置付け」だと23日のブルームバーグとのインタビューで語った。

  アルン基地はかつてLNGの積み出しに使われていたが、埋蔵量が減った現在は受け入れ基地として運用される。アジア域内でも数少ない再出荷(リロード)設備があるため、余剰時にLNGを貯蔵し、必要に応じて日本に再出荷・輸出することを可能にする。

  同社は4月、INPEXが操業する豪州北部のイクシスプロジェクトから供給されたLNGをアルン基地に運び、同月中に再出荷した。満吉氏によると、8月中旬に「サハリン2」から預け入れた分も冬に入る前に使う可能性があるが、その場合は冬場の国内需要に備えて再びアルン基地に別のLNGが貯蔵される。

  満吉氏は、アルン基地のメリットについて、日本への供給が危機に陥ったときのバックアップになると強調する。サハリンからのLNG供給途絶のリスクに加え、石炭火力発電所のトラブルによる停止や猛暑・厳冬で需要が想定を超えれば、「次の策を練るための時間を稼ぐ意味で、この一時貯蔵は非常に大きなセキュリティー上の盾になり得る」と話す。

  特に西側諸国の経済制裁に反発を強めるロシアはエネルギー供給を盾に、欧州や日本への揺さぶりを強めている。ロシア極東の石油・ガスプロジェクト「サハリン2」からLNG需要量の約9%を輸入する日本にとって、LNG在庫を積み増す意味はかつてないほど大きい。

  アルン基地には特有の利点もある。貯蔵する際、マイナス162度に冷却されるLNGは外部からの熱で気化しやすい。気化したガスはパイプラインを通じてインドネシア国内で消費され、インドネシア側は後から使用した分をLNGとして戻す仕組み。満吉氏は、結果として「ためた量がずっとタンクに残る」形になるため「非常に使い勝手がいい」と話した。

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