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7日付けの北朝鮮朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は、9日の建国記念日を前に国営の朝鮮中央テレビの女性アナウンサー、リ・チュニ氏らに対して、「労働英雄」の称号が贈られたと伝えました。

リ氏は長年、最高指導者の動静や核・ミサイル開発など北朝鮮の重要なニュースを伝える役割を担ってきたベテランの看板アナウンサーで、80歳前後とされる今もキム・ジョンウン氏の動静を伝えています。

「労働新聞」は、称号が贈られた理由について「独特な話術や表現を用いて、党員らを奮い立たせる事に大きく寄与した」と強調していて、節目に合わせて党に献身的な人物を手厚く処遇することで、キム総書記へのさらなる忠誠を求めるねらいがあるとみられます。

リ氏には、キム・イルソン(金日成)主席の生誕110年となったことし4月にも、キム総書記から「国の宝」だとして新築の住宅が贈られたばかりでした。

防衛省の岡真臣防衛審議官は、安全保障に関する国際会議が開かれている韓国のソウルを訪れていて、これに合わせて7日、韓国のシン・ボムチョル(申範※チョル)国防次官と協議を行いました。

防衛次官級の協議は2016年9月以来、およそ6年ぶりで、日韓双方の発表によりますと、北朝鮮の核・ミサイル開発をめぐる対応で、アメリカを含めた3か国の連携の重要性を確認したということです。

また、協議では4年前に起きた韓国軍による自衛隊機へのレーダー照射問題についても意見が交わされました。

シン次官は協議後、報道陣に対し「防衛当局間の協力関係の発展のために、この問題を解決していく必要があるという認識で一致した。実務者レベルでさらに協議していくことになった」と明らかにしました。

このほか、ことし11月に海上自衛隊が行う「国際観艦式」について、日本側が韓国軍を招待していることについてもやり取りが行われ、韓国側は参加について「現在、内部で検討している」と伝えたということです。

※チョルは、さんずいに「育」「攵」

7日午後、外務省で行われた協議には、外務省の船越アジア大洋州局長、アメリ国務省のソン・キム北朝鮮担当特別代表、韓国外務省のキム・ゴン(金健)朝鮮半島平和交渉本部長が出席しました。

冒頭、船越局長は「北朝鮮が核実験を含むさらなる挑発行為に出る可能性がある中、きぜんと対応していくため深い議論を行いたい」と述べました。

これに対し、ソン・キム特別代表は「日本、韓国と緊密に連携しあらゆる事態に備えていく」と応じたほか、キム・ゴン本部長は「北朝鮮の核開発は自国の安全を脅かし孤立を長引かせるだけだ」と指摘しました。

そして3者は、北朝鮮が核実験の準備を含め、核・ミサイル開発を加速させているとして、深刻な懸念を共有し、挑発行為があった場合にはきぜんとした対応を取ることを確認しました。

また、ロシアが北朝鮮から兵器を購入し、ウクライナで使用しようとしているという情報をめぐっても意見を交わし、事実であれば国連安保理決議に違反しているという認識で一致しました。

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