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この問題は2019年から2020年にかけて、イラン国内の申告されていない複数の場所から核物質が見つかったもので、IAEAは調査に対するイラン側の協力が得られていないと指摘しています。

これについて、IAEAの理事会で14日、ドイツ、フランス、イギリス、それに、アメリカの呼びかけに応じ、加盟国合わせて56か国による共同声明が発表されました。

声明では「調査への実質的な協力が不十分なため問題が未解決のままになっている」として深い懸念を示した上で、イランに対し、速やかな協力を求めています。

これに対し、イランのナジリアスルIAEA大使は15日「声明は非建設的で、政治的な目的に基づいていることは誰もがわかっている」と激しく反発しました。

この問題はイランとアメリカが核合意の立て直しに向けて行ってきた協議でも大きな争点となっていて、その影響でいったん妥結に向けて活発に行われていた交渉は再び、暗礁に乗り上げています。

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