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19日のニューヨーク債券市場では、アメリカの中央銀行にあたるFRB連邦準備制度理事会が金融政策を決める会合を20日から開くのを前に、大幅な利上げが続くとの見方が一段と強まりました。

このため、アメリカ国債が売られて、長期金利が一時3.5%台まで上昇しました。

3.5%台をつけるのは、2011年4月以来、11年5か月ぶりです。

外国為替市場では、アメリカの長期金利の上昇を受けて、円を売って、より利回りが見込めるドルを買う動きが強まって、円安が急速に進んでいて、19日のニューヨーク市場で円相場は1ドル=143円台前半を中心とした水準で取り引きされています。

アメリカの長期金利は、おととし3月に新型コロナウイルスの感染拡大を受けてFRBが大規模な金融緩和策に踏み切ったあと、一時、1%より低い水準で推移しましたが、その後、アメリカ経済の回復やインフレを背景に上昇に転じ、ことし5月には3%台まで上昇していました。

お別れ
8日に死去したエリザベス女王国葬が英ロンドンのウェストミンスター寺院で19日、執り行われた。女王のひつぎは国葬前の約4日間にわたり英議会議事堂に安置され、大勢の市民らが最後のお別れをしようと長い列を作った。70年余りという英史上最長の在位期間を誇った女王に対し、国葬は哀悼と感謝の意を示す最後の機会となった。天皇陛下やバイデン米大統領ら世界中から国家首脳や要人が集まり、英国はこの日、公休日となった。

2011年以来
19日の米国債市場では10年物利回りが上昇し、2011年以降で初めて3.5%を超えた。米10年債利回りは一時6.6ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し、3.516%を付けた。政策金利への感応度が高い2年債には売り圧力がさらに強く、同年債利回りは一時10bp近く上昇し3.97%ほどに達した。短期金融市場は今週の米連邦公開市場委員会(FOMC)で再び0.75ポイントの利上げが決定されることをほぼ確実視している。

9カ月連続の低下
全米ホームビルダー協会(NAHB)とウェルズ・ファーゴが発表した9月の住宅市場指数は、9カ月連続で低下した。住宅ローン金利の上昇が続く中、住宅市場の減速がさらに加速した。指数は3ポイント低下の46。市場予想は47だった。NAHBのチーフエコノミスト、ロバート・ディエツ氏は「住宅のリセッションが収まる兆しは全く見られない」と発表文で指摘した。

向かい風強まる
モルガン・スタンレーマイケル・ウィルソンゴールドマン・サックス・グループのデービッド・コスティン両ストラテジストは金融引き締めと企業利益率への圧迫を主な懸念要因に挙げ、収益性への向かい風が強まっていると指摘する。ウィルソン氏は「現実が十分に織り込まれるのは、まだずっと先のことだ」と述べた。コスティン氏は「物価過熱を示唆する統計で、株式バリュエーションと収益性の見通しに不安が生じた」と指摘。同氏のチームはS&P500種採用銘柄の純利益率が2023年に25bp低下し、株式リターンへの押し下げ圧力を強めると予想している。

1500人採用へ
アメリカン・エキスプレス(アメックス)はソフトウエアエンジニアやプログラマー、開発者など1500人を採用する。同社はテクノロジー分野の強化を進めている。ラビ・ラダクリシュナン最高情報責任者(CIO)はインタビューで、今年既にテクノロジー分野で3600人余りを雇用したと述べた上で、年末までに残りの採用を完了させたいとの考えを示した。「テクノロジー分野で有能な人材を採用する環境は間違いなく厳しくなっている」と語った。

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