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韓国政府は27日、日本の海上自衛隊が11月に行う国際観艦式に参加すると明らかにした。

尹錫悦大統領は韓日関係の改善を志向している。

韓国国防省は声明で、観艦式への参加は、北朝鮮が今年、異例の頻度でミサイル発射実験を実施していることを踏まえ、安全保障上の状況を考慮して決めたと説明した。

韓国では、海上自衛隊の艦艇で掲揚される旭日旗が旧日本軍の軍事侵略と植民地支配を象徴するとして忌避する声がある。2018年には韓国が日本側に旭日旗を掲揚しないよう事実上求めたことを受け、海上自衛隊の韓国の観艦式への参加を見送った経緯がある。

北朝鮮専門のニュースサイト「NKニュース」は、北西部クソン(亀城)にあるミサイルの関連施設について10月撮影した衛星写真の分析をした結果、新たな工場の建設作業が確認されたと伝えました。

クソン(亀城)では2017年7月、ICBM大陸間弾道ミサイル級の「火星14型」が発射されています。

「NKニュース」はこの施設について専門家の見方として、大型のミサイルを運搬するため新型の移動式発射台を製造する可能性があると伝えています。
一方、アメリカのシンクタンクCSIS戦略国際問題研究所は北西部トンチャンリ(東倉里)にある「ソヘ(西海)衛星発射場」について今月撮影した衛星写真の分析結果を26日、公表しました。

それによりますと固定式の発射台などで大規模な工事が確認されたということで、ことし3月、軍事偵察衛星の打ち上げに向けキム・ジョンウン金正恩)総書記が指示したと伝えられた改修が「急速に進んでいる」としています。

この発射場ではこれまで「人工衛星の打ち上げ」と称して事実上の長距離弾道ミサイルが発射されていて、CSISICBMの技術の向上を図っていると指摘しています。

韓国軍の合同参謀本部の発表によりますと、北朝鮮は28日午前11時59分ごろから午後0時18分ごろにかけて、東部のカンウォン(江原)道トンチョン(通川)付近から日本海に向けて短距離弾道ミサイル2発を発射しました。

韓国軍は、アメリカ軍とともに詳しい分析を急いでいます。

北朝鮮は、今月4日に日本の上空を通過させる形で中距離弾道ミサイル1発を発射したほか、低空を変則軌道で飛ぶ短距離弾道ミサイルなどの発射を繰り返していて、ことしに入ってからの発射は、これで28回と異例の高い頻度になっています。

キム・ジョンウン金正恩)総書記は、今月9日まで15日間行われた戦術核運用部隊の訓練を視察した際に「必要な場合、すべての軍事的な対応措置を講じていく」と述べ、その後、北朝鮮軍が韓国側への警告として日本海朝鮮半島西側の黄海に向けて多数の砲撃を繰り返すなど、対決姿勢を強めています。

韓国軍は、28日まで定例の野外機動訓練を一部アメリカ軍も参加して行ったあと、今月31日からアメリカ軍と共同で最新鋭のステルス戦闘機を投入して空軍の訓練を実施する予定で、米韓両軍は北朝鮮のさらなる挑発に警戒を続けています。

防衛省は午後1時すぎ、現時点までに得られた情報を総合的に検討した結果、北朝鮮が、28日昼ごろミサイル2発を発射したと発表しました。

日本のEEZ排他的経済水域への飛来は確認されていないとしています。

防衛省は、ミサイルの種類などについて引き続き、情報収集と分析を進めています。

先月はいずれも短距離弾道ミサイル
▽25日に北西部ピョンアン(平安)北道のテチョン(泰川)付近から1発
▽28日に首都ピョンヤン平壌)郊外の国際空港があるスナン(順安)付近から2発
▽29日に西部ピョンアン(平安)南道のスンチョン(順川)付近から2発を発射しました。

また今月は、
▽1日にピョンヤン郊外のスナン付近から短距離弾道ミサイル2発、
▽4日に中距離弾道ミサイル1発を北部のチャガン(慈江)道ムピョンリ(舞坪里)付近から日本の上空を通過させる形で発射しました。
▽また6日に、ピョンヤン郊外のサムソク(三石)付近から短距離弾道ミサイル2発▽9日に東部のカンウォン(江原)道ムンチョン(文川)付近から短距離弾道ミサイル2発
▽12日に西部のピョンアン南道ケチョン(价川)付近から巡航ミサイル2発
▽14日にもピョンヤン郊外のスナン付近から短距離弾道ミサイル1発を発射していました。

弾道ミサイルなどの発射を繰り返す北朝鮮に対し、日米韓3か国は連携して抑止力の強化を進めています。

アメリカは先月に続いて今月5日にも、原子力空母を日本海に再び展開し、日本や韓国とともに共同訓練を行いました。

さらに今月17日から28日までは、韓国軍の定例の野外機動訓練が一部アメリカ軍も参加して行われているほか、31日からは、最新鋭のステルス戦闘機が参加する米韓空軍の共同訓練が始まる予定です。

一方、北朝鮮は、今月9日までの15日間、キム・ジョンウン金正恩)総書記の立ち会いのもとで、軍の戦術核運用部隊の訓練を実施し、弾道ミサイルを7回発射しました。

キム総書記は「必要な場合、すべての軍事的な対応措置を講じていく」と述べていて、北朝鮮は14日以降、日本海朝鮮半島西側の黄海に向け、韓国側への警告として多数の砲撃を繰り返すなど、対決姿勢を強めていました。

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