タイ前進党、野党連立協議から除外 貢献党セター氏が首相候補に https://t.co/Q7uoSSbfJT
— ロイター (@ReutersJapan) August 2, 2023
5月のタイ総選挙で第1党となった「前進党」が野党による連立協議から除外された。野党幹部が2日明らかにした。
第2党となったタクシン元首相派「タイ貢献党」は前進党と協議の上で協力関係から離脱し、元企業経営者のセター氏を首相候補として政権樹立を目指すと表明した。
前進党は総選挙の結果を受けて連立協議を主導したが、ピター党首の首相就任は保守派らによって阻まれ実現しなかった。前進党が掲げる進歩的な公約、特に王室に対する侮辱を罰する不敬罪を定めた「刑法112条」の改正が激しい反発を呼んだ。
貢献党のプムタム副党首は、同党が率いる政権は112条の改正を支持せず、政治・経済問題の解決に注力すると述べた。
貢献党のチョラナン党首はバンコクで記者会見し、保守派の反対を乗り越えることができず、前進党とたもとを分かつ以外になかったと説明した。
次回の首相選出投票は4日に行われる予定。
タイ タクシン元首相派「タイ貢献党」第1党排除し新連立政権へ #nhk_news https://t.co/7Br7giwxC1
— NHKニュース (@nhk_news) August 2, 2023
タイでは5月に行われた議会下院の選挙で、王制改革や軍の影響力排除を掲げる民主派政党の「前進党」が第1党となり、第2党となったタクシン元首相派の「タイ貢献党」など、あわせて8党で連立政権を目指すことで合意していました。
しかし、保守派の反発で前進党からの首相選出は阻まれ、タイ貢献党の主導で政権作りが進められていました。
タイ貢献党は2日、前進党が主張する王制改革には賛同できないとして、前進党を排除した形で新たな連立政権の樹立を目指すと発表しました。
タイ貢献党の本部前には前進党の支持者などが集まり、抗議の声を上げ、支持者の女性は「失望するとともに、だまされたような気持ちで怒っています」と話していました。
タイ貢献党は3日にも新たな連立政権の枠組みを発表するとしていますが、選挙で最も多く議席を獲得した政党が政権から除外される事態となれば、抗議活動の拡大など混乱が深まる可能性も出ています。
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