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中国の習近平国家主席が20カ国・地域(G20)首脳会議の欠席を決めたことについて、ホスト国インドは、中国のインドに対する冷ややかな態度を示しており、既に凍り付いているアジアの核保有2大国の関係がさらに悪化すると受け止めている。

中国とインドはいずれも習氏の欠席についてコメントを出していないが、アナリストによると習氏の決断で刺々しさが増した。両国はヒマラヤ山脈地帯の国境を巡り軍事的に対立しており、インドは国境問題が解決しなければそれ以外の面で両国の関係を前進させることはできないと主張している。

両国関係の雪解けは遠のくばかりだ。

インド外務省の報道官は5日、G20首脳会議には習氏の代わりに李強首相が出席するという中国政府の決定について、コメントの要請に応じなかった。

一方、中国外務省の毛寧報道官は、習氏の決定は中国とインドの緊張を反映したものかとの質問に対して、中国政府はインドによるG20首脳会議開催を支持していると応じた。その上で、中国とインドの関係は「安定しており」、中国政府はインド政府と協力してより良い関係を築きたいと考えていると述べた。

インド政府高官は指導者の首脳会議欠席の理由はそれぞれだと述べ、習氏欠席の影響は小さいと火消しに努めた。しかしモディ首相率いる与党・インド人民党(BJP)の幹部からは、習氏の決断は経済面でのインドの台頭に対する中国の不快感を示しているとの見方も出ている。

BJPの副党首は習氏の欠席について、「中国に関する限り、彼らは不機嫌さを垣間見せることが少なくない。40年間にわたり最も成長著しい経済大国であった中国が、今やインドに取って代わられたことを認めるのは難しいのかもしれない」と述べた。

インドと中国の関係は、2020年6月にヒマラヤ西部で双方の兵士が衝突し、インド側で20人、中国側で4人の兵士が死亡したことで一気に悪化。以来、数度にわたり軍事・外交面の話し合いが行われ、約3000キロに及ぶ国境線はいくらか平静さを取り戻したが、依然として部分的な衝突が続いている。

インドはさらに2地点での紛争終結と、20年夏までインドが保有していた領土の復帰を望んでいる。しかしその一方で両軍は山間部に数万の兵士、武器、装備を集結させている。

<異なる発表>

モディ氏と習氏は先月、ヨハネスブルグで開催されたBRICS首脳会議の傍ら会談を行ったが、国境問題への取り組みについて両国が発表した談話には食い違いがあり、見解のずれが浮き彫りになった。

インド側の発表によると、両首脳はヒマラヤ西部の国境紛争の早期解決に向けて努力するよう当局者に指示することで合意した。これに対して中国側の発表はいかなる合意にも触れず、習氏は関係改善が両国と世界の平和と安定に役立つことを強調したと記している。

一方でインド政府は米国に接近し、20年以降、重要なハイテク・通信事業から中国を締め出し、中国政府を激怒させた。

中国人民大学のシ・インホン教授(国際関係論)は、中国とインドの主要な課題として、ヒマラヤでの両国の軍事的対立と、インドがオーストラリア、日米との戦略的な4カ国安全保障協力(クアッド)に加わったことを挙げた。中国政府はクアッドを中国に敵対するものと見なしている。

シ氏は「(インドは)南シナ海における中国の主張への反発を強めており、中国に対抗するため、より広い範囲で軍艦を増強。中国のインドへのハイテク製品輸出や直接投資について、禁止や制限強化など対応をエスカレートさせている」と述べた。こうした問題は両国間で何年も前からくすぶっており、今後さらに長引くことが予想されるという。

インドの元上級外交官であるシャーム・サランは、習氏のG20首脳会議欠席は異例だと指摘。「インドからすれば習近平が出席していた方が良かった」としながらも、欠席が首脳会議の成功に水を差すことはないと述べた。

ニューデリージャワハルラール・ネルー大学で国際関係を教えるハピモン・ジェイコブ氏は、習氏の欠席はインドと中国の関係にとって「良い兆しではない」と見ている。「印中関係にとって悪いニュースだ。両国の首脳会談はおろか、偶発的な会談さえも見られなくなるだろう。このことは今後長期間にわたりインドに対して友好的、融和的な態度をとるつもりはないという、中国側のある種の認識を示している」と話した。

#印中(習近平国家主席G20・欠席・深まる亀裂)

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#印中(国境係争地・「標準地図」・表記・インド外務省報道官「根拠がないため拒否する」)

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#RCEP(中国商務省王受文次官「インドの参加は自由」)

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#印中(モディ首相「国境係争地を巡る懸念表明」・習近平国家主席「関係改善は双方の利益であり平和安定発展に寄与する」)

今週末に20カ国・地域(G20)首脳会議を開催するインドのムルム大統領が、晩餐会の招待状で自身を「インド大統領」ではなく「バーラト大統領」と呼んだことが物議を醸している。

インドの言語ではバーラトやバーラタ、ヒンドゥスタンといった植民地支配以前の呼称が官民で使用されているが、政府高官は通常、英語でのコミュニケーションにインドを使ってきた。

しかし、モディ首相率いるインド人民党(BJP)政権は、奴隷制の精神から脱却するとして植民地時代のインドという呼称を変更しようとしている。

ジーブ・チャンドラセカール電子情報技術担当相は「わが国の名前はバーラトで疑う余地はない」と指摘。また、与党に近いヒンドゥー教団体も、G20首脳会議が植民地時代の荷物を捨てる絶好の機会だと訴えている。

一方、野党側は変更に批判的で、ある議員は「何世紀にもわたり築き上げてきた計り知れないブランド価値を持つインドを完全に捨ててしまうような愚行をしないよう望む」と交流サイトに投稿した。

#インド(「バーラト」)

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#南アジア