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ロシアが一方的に併合したウクライナ南部クリミアのロシア側の地元幹部は22日、SNS軍港都市セバストポリにあるロシア海軍黒海艦隊の司令部がミサイルによる攻撃を受けたと明らかにしました。

ウクライナのメディアはセバストポリで爆発音がしたとしているほか、白い煙があがっているとする写真などを伝えています。

またロシア側の地元幹部は、黒海隊司令部で消火活動が行われているとしているほか、ロシア国営のタス通信は司令部への攻撃によって、およそ200メートルにわたってがれきが散乱していると伝えています。

ロシア国防省ウクライナ軍のミサイル攻撃に対し、5発のミサイルを迎撃した。攻撃で黒海隊司令部の施設が損壊した」と発表しました。また、兵士1人が死亡したと発表しましたがその後訂正し、「兵士1人の安否が確認されていない」としています。

一方、ウクライナ空軍の司令官はSNS黒海艦隊の司令部とみられる施設から煙があがっている様子の映像とともに「われわれは新たな攻撃があると言っていた。セバストポリウクライナ海軍の都市だ」などと投稿し攻撃への関与を示唆しました。

領土の奪還を目指して反転攻勢を続けるウクライナ軍は、最近、クリミアの黒海艦隊に対してミサイルや無人機による攻撃を続けているとみられ、ロシア側も警戒を強めています。

ウクライナ軍は22日、ロシアが2014年に一方的に「併合」した南部クリミアのセバストポリにあるロシア黒海隊司令部の攻撃に成功したと発表した。ウクライナ軍は詳細を明らかにしていないが、ロシア国防省は同司令部が少なくとも1発のウクライナ軍のミサイル攻撃を受け、軍人1人が行方不明になっていると発表している。

ロシア国防省は以前の声明でこの軍人が死亡したとしていたが、これを修正した。合計5発のミサイルを迎撃したとしている。

セバストポリでロシア側のトップを務めるミハイル・ラズボジャエフ氏によると、攻撃により火災が発生しており、当局は住民に対し海軍の建物がある市中心部を避けるよう呼びかけている。民間人の死傷者や民間インフラへの被害は出ていないという。

また、クリミアのロシア当局者によると、大規模なサイバー攻撃によってクリミア半島のインターネットサービスが中断されている。

ウクライナ国防省は22日、ロシアが一方的に併合した南部クリミアの軍港都市セバストポリにあるロシア海軍黒海艦隊の司令部に対する攻撃が成功したとSNSで発表しました。

詳細は明らかにしていませんが、これに先立ってロシア国防省は、黒海艦隊の司令部の施設がミサイル攻撃を受けて損壊したと発表していました。

また、この攻撃で、兵士1人の安否が確認されていないとしています。

ウクライナ軍は、今月13日にはロシアの揚陸艦や潜水艦に損傷を与えたとしたほか、20日にも黒海艦隊の司令部に対するミサイル攻撃が成功したと発表するなど、このところクリミアにあるロシアの軍事施設などへの攻撃を強めています。

またイギリス国防省は22日に発表した分析の中で、モスクワ近郊のチカロフスキー空軍基地で18日、航空機2機とヘリコプター1機が工作員によって爆破されたというウクライナ側が発信している情報について触れ、この基地はロシアの政府専用機も発着することから「ロシア指導部にとって懸念となる可能性が高い」と指摘しています。

そのうえで、ロシア側もウクライナ各地への長距離攻撃を繰り返しているとして、前線での戦闘がこう着するなか、ロシアとウクライナの双方が後方の空軍基地や補給拠点など、相手の戦略的な要所を攻撃することで優位に立とうとしていると分析しています。

#ウクライナ戦況(反転攻勢・イギリス国防省「前線での戦闘がこう着するなか、ロシアとウクライナの双方が後方の空軍基地や補給拠点など、相手の戦略的な要所を攻撃することで優位に立とうとしている」)

ウクライナ特殊作戦軍は23日、ロシアが一方的に併合したクリミア半島セバストポリにあるロシア軍黒海隊司令部への前日のミサイル攻撃で、上層部を含む数十人の死傷者が出たと発表した。

特殊作戦軍はSNS「テレグラム」への投稿で、「Crab Trap」と名付けられた特別作戦がロシア海軍上層部の会合に合わせて行われたと説明。同軍の「大胆で念入りな仕事」により「時間を合わせた精密な攻撃」が可能になったと述べた。

さらに「攻撃のためにデータが空軍に送信された。攻撃の詳細は開示可能になったら示す」とも記した。

黒海艦隊の具体的な人的被害を示す証拠や詳細は示されていない。

ロシア国防省は22日の攻撃で兵士1人が行方不明と発表している。

#ウクライナ戦況(反転攻勢・クリミア・セバストポリ黒海隊司令部・ミサイル攻撃・ウク特殊作戦軍「『Crab Trap』」「ロシア海軍上層部の会合に合わせて行われた」)

ウクライナのミサイルが22日、ロシアの黒海隊司令部を直撃した。ソーシャルメディアに投稿された映像では、クリミア・セヴァストポリの司令部から黒煙が上がる様子が見える。ロシア国防省によると、兵士が1人行方不明という。ウクライナはこのところクリミアへの攻撃を増強しており、防空システムや海軍艦艇2隻に損傷を与えている。

ロシア国防省は、防空システムでミサイル5発を撃墜したと明らかにした。ウクライナ軍とつながりのある戦略コミュニケーション・センター「StratCom Ukraine」は、ウクライナが海軍基地攻撃に「成功」したと述べた。

ウクライナ軍関係者はBBCに対して、この日のセヴァストポリ攻撃は、イギリスとフランスが供与した長距離巡航ミサイル「ストームシャドウ」を使用したものだと話し、西側が提供する武器の重要性を強調した。

ウクライナ空軍トップのミコラ・オレシュチュク司令官はソーシャルメディア「テレグラム」で、「まだまだ続くと言った通りだ」と書いた。

ウクライナ軍はこのところ、ロシアが2014年に併合したクリミア半島に駐留するロシア軍に対して、連日のように攻撃を繰り返している。

今月14日には、ロシアが半島防衛に設置した防空システムS-400を、ウクライナ海軍が破壊したとされる。そのため、クリミアにおけるロシアの防衛力が低下しているという。

同13日には、セヴァストポリでロシアの大型揚陸艦と潜水艦が攻撃で損傷した。ウクライナ側は、この攻撃にも「ストームシャドウ」ミサイルを使ったとしている。

クリミアと黒海艦隊への攻撃は、戦略的にも象徴的にも重要。ロシアはクリミアをウクライナ攻撃の足掛かりにし、ロシア本土とクリミアを結ぶ陸の回廊を作るためにウクライナ南部を重点的に制圧した。

加えて黒海艦隊は、この地域で何世紀も続くロシアの軍事的プレゼンスの象徴となっている。旧ソ連崩壊後の1997年にウクライナは、黒海艦隊の大半の引き渡しとセヴァストポリ軍港の基地貸与でロシア側と合意した。そのため黒海艦隊はロシアによる2014年の併合前からセヴァストポリを本拠地とし続けてきた。

ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、クリミアが西側の手に落ちるのを防ぐためにクリミアを掌握する必要があったのだと繰り返している。

ロシアはさらに、穀物などウクライナの食料輸出を阻止するため、黒海艦隊を使って海上輸送ルートに圧力をかけている。

こうした状況で国連総会出席のため訪米したウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、21日にはホワイトハウスジョー・バイデン大統領と会談。連邦議会の上下両院幹部とも会談した。アメリカでは野党・共和党の間で、ウクライナ支援継続に懐疑的な声が高まりつつある。

ゼレンスキー氏は続いて22日には、ロシアによる侵攻開始以降初めて、カナダを訪問した。首都オタワのカナダ議会で演説し、「世界の手本」となってウクライナを支援してくれるカナダに感謝し、ウクライナが各国の支援を求めるのは「何百万人もの命を救うため」だと強調。カナダの議員たちはたびたび立ち上がり、拍手でゼレンスキー氏をたたえた。

カナダにはウクライナ系の住民が多く住む。

カナダのジャスティン・トルドー首相は、6億5000万カナダドル(約714億円)の追加支援を約束。これには装甲車50両と、F-16戦闘機のパイロットや整備士の訓練も含まれるという。

オタワで記者会見したゼレンスキー氏は、ロシアが「偽情報や自分たちの主張をあちこちにばらまき」、ウクライナを支援する各国の連帯を分断しようとしていると警告した。

バイデン米大統領が少数の長距離ミサイル「ATACMS」を提供すると合意したという米報道について聞かれると、ゼレンスキー氏はこれに直接答えず、両国は「ありとあらゆる種類の兵器」について協議しているのだと述べた。

「バイデン大統領と昨日話し合った大多数の内容について、合意できると思う」とした上でゼレンスキー氏は、「正直言ってなるべく早く合意できれば、その分だけ失う人数は少なくなる」と述べた。

#ウクライナ戦況(反転攻勢・クリミア・セバストポリ黒海隊司令部・ミサイル攻撃・英仏供与長距離巡航ミサイル「ストームシャドウ」)

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#ウクライナ戦況(反転攻勢・クリミア・セバストポリ黒海隊司令部・ミサイル攻撃・ウク情報機関関係筋「ウク保安庁と軍による共同作戦」)・ロシア外務省報道官「即座に厳しい対応をとる」)

ジョー・バイデン米大統領は、ロシアの侵攻に対するウクライナの反転攻勢を支援するため、長距離射程の地対地ミサイル「ATACMS(陸軍戦術ミサイル・システム)」をウクライナに供与する方針だと、複数の米メディアが22日伝えた。

NBCニュースと米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は、複数の匿名米政府関係者の話として、バイデン大統領がウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領に、「少数」のATACMSを供与する方針を伝えたと報じた。両大統領は21日、ホワイトハウスで会談している。

WSJは、ATACMSが数週間のうちにウクライナに送られると書いている。

ATACMSの最大射程は約300キロ。これをウクライナが入手すれば、前線のはるか後方までロシアの標的を攻撃できるようになる。

米紙ワシントン・ポストは複数の消息筋の話として、アメリカが提供するATACMSは単一弾頭のものではなく、クラスター弾を搭載する旧式のタイプだと伝えた。

アメリカとウクライナの両政府はどちらも、複数のアメリカ・メディア報道の内容を認めていない。

バイデン氏とゼレンスキー氏がホワイトハウスで会談後、アメリカ政府は3億2500万ドル(約481億円)の追加軍事支援を発表。高機動ロケット砲システム「HIMARS(ハイマース)」用の砲弾をはじめ、多数の砲弾・弾薬などを提供するという。

アントニー・ブリンケン米国務長官は声明で、ウクライナの反転攻勢を強化する追加支援の内容として「砲弾・弾薬や対戦車防衛力、クラスター弾」を挙げている。

さらに、アメリカが既に供与を決定していた主力戦車「M1エイブラムス」が来週にも、ウクライナに届けられる見通し。

ただし、両大統領はATACMSについては明言を避けている。

22日にカナダ・オタワを訪れたゼレンスキー氏は、ATACMSの供与が決まったという報道について記者団に質問され、「バイデン大統領と昨日話し合った大多数の内容について、合意できると思う」とした上でゼレンスキー氏は、「(これは)時間の問題だ。なんでもかんでもウクライナ次第というわけではない」とも述べた。

ウクライナは数カ月前から、南部での反転攻勢においてATACMSが必要だと力説していた。ATACMSの射程距離があれば、前線のはるか後方に控えるロシアの重要な補給線や司令拠点、補給ハブなどを攻撃できるようになると、ウクライナは主張。そうすればロシアはそうした重要拠点を後退させるしかなくなり、その結果、前線の部隊の補給が困難になると、ウクライナは説明してきた。

これによって、クリミアをはじめ、ロシアが占領するウクライナ南部において、ロシアは特に不利な状態に陥ると、ウクライナは主張している。

22日にはウクライナのミサイル攻撃が少なくとも1発、クリミア・セヴァストポリにあるロシア黒海艦隊の司令部を直撃した。

ウクライナ軍関係者はBBCに対して、このセヴァストポリ攻撃は、イギリスとフランスが供与した長距離巡航ミサイル「ストームシャドウ」を使用したものだと話し、西側が提供する武器の重要性を強調した。ストームシャドウの射程距離は250キロ以上。

ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が昨年2月にウクライナ侵攻を開始した当初、バイデン政権は最新兵器をウクライナに提供することをためらっていた。しかし、昨年6月にはHIMARSの提供を決定し、昨年12月には地対空ミサイルシステム「パトリオット」の提供を決定。武器供与についての姿勢を、バイデン政権は劇的に変化させてきた。

それでもなお、バイデン大統領はロシアとアメリカという核保有国同士の直接対決につながりかねないという懸念から、ATACMSの提供には慎重な態度をとっていた。

#ウクライナ軍事支援(アメリカ・長距離射程地対地ミサイル「ATACMS(陸軍戦術ミサイル・システム)」・NBC/WSJ「バイデン大統領がゼレンスキー大統領に、少数のATACMSを供与する方針を伝えた」)

アメリカのバイデン大統領は21日、ウクライナのゼレンスキー大統領とホワイトハウスで会談しました。

これにあわせてバイデン政権は最大で3億2500万ドルの追加の軍事支援を発表しましたが、ウクライナが強く求めている最大射程が300キロの地対地ミサイル「ATACMS」は含まれていませんでした。

このミサイルについてアメリカのNBCニュースは22日、複数のアメリカ政府当局者などの話として、バイデン大統領がゼレンスキー大統領に対し、供与する方針を伝えたと報じました。

ただ、当局者らは、ミサイルが実際に供与される時期や発表の時期については明らかにしなかったとしています。

「ATACMS」をめぐっては、ロシア領内の奥深くまで攻撃できるため、ロシアを過度に刺激するおそれがあると指摘され、バイデン大統領はこれまで供与に慎重な姿勢を示していました。

バイデン大統領としては、ウクライナ軍が反転攻勢を進める中、ウクライナ軍を後押しするねらいがあるとみられます。

ブリンケン国務長官 ゼレンスキー大統領 ともに明言避ける

アメリカのブリンケン国務長官は22日、ニューヨークで開いた記者会見で「ATACMS」のウクライナへの供与について質問され「何も言うことはないし、発表することもない」と述べました。

一方、ゼレンスキー大統領は訪問先のカナダで記者団から問われ「バイデン大統領と協議したことの大半は合意に達することができるだろう」と述べるにとどめ、明言を避けました。

#ウクライナ軍事支援(アメリカ・長距離射程地対地ミサイル「ATACMS(陸軍戦術ミサイル・システム)」・NBC/WSJ「バイデン大統領がゼレンスキー大統領に、少数のATACMSを供与する方針を伝えた」「ただ、当局者らは、ミサイルが実際に供与される時期や発表の時期については明らかにしなかった」)

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#宇米(バイデン大統領・追加軍事支援・射程の長い地対地ミサイル「ATACMS」は含まれない・ゼレンスキー)

ゼレンスキー大統領は、軍事侵攻後、初めてカナダを訪れ、22日、首都オタワでトルドー首相や閣僚らと会談しました。

このあと、ゼレンスキー大統領はトルドー首相とともに議会で演説しました。

冒頭、トルドー首相はウクライナへ装甲車50台を供与するため、新たに3年間で6億5000万カナダドル、日本円にしておよそ715億円の支援を行うことや、ウクライナに供与されたF16戦闘機のパイロットを訓練するためのトレーナーを派遣することなど、新たな支援を約束しました。

これに対し、ゼレンスキー大統領は「カナダによるウクライナへの武器や装備の支援は、何千人もの命を救った」と述べて、これまでの支援とともに新たな軍事支援にも感謝を示しました。

カナダではウクライナ系の住民がおよそ140万人と、ウクライナとロシアに次いで多く、軍事侵攻以降も、避難してきた17万5000人以上を受け入れていることもあり、ゼレンスキー大統領が感謝を述べるたびに議場では盛大な拍手が何度も沸き起こっていました。

#宇加(ゼレンスキー・訪問・トルドー首相・新たな支援を約束)

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#ウクライナ代理戦争(ウク支援者・🇺🇦ウク国旗消す・逃走開始・「なぜナチスに味方し、何十万人ものウク人が死ぬのを応援したのか」)

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#ゼレンスキー「ウクライナ敗北なら世界大戦」「最も高い代償を払っているのは実際に戦い、死んでいくウクライナ人だ」

ポーランドのドゥダ大統領は22日、穀物輸入を巡るウクライナとの対立は両国の良好な二国間関係に大きな影響を与えることはないと述べた。

カンファレンスでウクライナからポーランド市場への穀物供給を巡る対立がポーランドウクライナの全体的な関係の一欠片であることに疑いの余地はない」と指摘。ウクライナポーランドの関係に「大きな影響を与えるとは思えず、この問題はわれわれの間で解決する必要がある」とした。

また、ポーランドのラウ外相は米政治専門サイトのポリティコへの寄稿で、ポーランドは「この戦争から活気に満ちた経済を伴った力強いウクライナ国家が誕生する」ことを望んでいるとし、ポーランドは「北大西洋条約機構NATO)と欧州連合(EU)への加盟に向けたウクライナの取り組みを支援し続ける」とした。

#宇波(武器供与を停止・波ドゥダ大統領「穀物供給を巡る対立はポーランドウクライナの全体的な関係の一欠片」)

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#宇波(武器供与を停止・波ドゥダ大統領「最悪の形で解釈された。私の意見は首相は『軍の近代化のために買っている最新鋭の兵器は送らない』と言っただけだ」)

ウクライナをめぐるポーランド政府の論調の変化には驚かされる。

ロシアのウクライナに対する全面侵攻が始まった当初から、ポーランド政府はウクライナ政府の強固な支持者だった。

軍事援助や装備を率先して送ることも多かった。ロシアの侵略からポーランド自体を守るには、こうした支援が不可欠だと、熱弁を振るってきた。

しかしいま、突如として、ウクライナ政府に政治のナイフを突きつけているように感じる。

ウクライナポーランドの支援に「感謝」すべきだという話が聞こえてくる。ポーランドのマテウシュ・モラヴィエツキ首相は20日ウクライナへの武器供与を停止するという警告を発した。与党内には、このメッセージが与える影響を慌てて和らげようとする者もいた。

だが、ポーランド大統領の言葉には誤解の余地がなかった。アンジェイ・ドゥダ大統領はウクライナを、救助者を引っ張って巻き添えにする恐れのある溺れた人間になぞらえたのだ。

ロシア政府は、このコメントを喜々として受け止めた。

総選挙を念頭に

この隣国間関係の急激な悪化は、いまだ解決されていないウクライナ穀物の輸入をめぐる論争から始まった。

ウクライナは収穫した農産物を輸出する必要がある。ロシアは黒海ドナウ川の両方の港を意図的に攻撃しており、現在は陸路の輸出ルートが非常に重要になっている。しかしポーランドは、自国の農家を守るために、安価なウクライナ穀物が国内市場に出回ることを許可していない。唯一認めているのは、欧州連合EU)のほかの国に運ぶ目的でウクライナ穀物が自国を通過することだ。

ポーランドの与党・法と正義(PiS)にとっては、簡単な方程式だ。ポーランドの農家はウクライナ穀物との競争を望んでいない。そして、PiSは10月の総選挙で農家から票を集めたい。そういうことだ。

ウクライナ政府はこれに激怒しているが、ポーランド国内の放送メディアやソーシャルメディアは、選挙に絡んだ話題であふれかえっている。その論調は時に、衝撃的なほど悪意に満ちている。

世論調査ではPiSが優勢ではあるものの、僅差の戦いになっている。大半のコメンテーターは「あまりに接戦で勝敗の予測がつかない」としている。

PiSは票の争奪戦において、自らをポーランドの利益を守る最強の擁護者と位置づけている。つまり、ウクライナをどのように支援するかを再定義することは、移民政策といった一般大衆に向けた大義名分と並ぶ手段のひとつに過ぎない。

ポーランドのポリティカ・インサイト分析グループのピョートル・ルカシェヴィチさんは、穀物や武器が問題なのではない。重要なのは保守的な有権者の心情だ。これはPiSにとって大きな問題であり、この心情の波に乗らなければならない」と述べた。

ウクライナは(ポーランドの支援に対して)十分な感謝を示しておらず、ウクライナ人は社会サービスや財政面であまりに多くのことを得すぎている、という見解から生まれた流れだ」と、ルカシェヴィチさんは説明した。

PiSは極右政党「コンフェデラツィア」を支持する有権者を獲得しようとしている。コンフェデラツィアの現在の支持率は約10%。

コンフェデラツィアのメンバーは今週、ポーランドの首都ワルシャワにあるウクライナ大使館でピケを張り、ポーランドの支援に対する偽の請求書を掲げた。同党は、ウクライナ政府支援には総額1000億ズウォティ(約3兆4200億円)超がかかっていると主張。紙には「支払い:ゼロ。感謝:なし」と書かれていた。

野党の政治家たちは、政府の行動を危険なナショナリズムだと非難している。

しかし、ポーランドでのこうした論調の変化は、単独で起きているわけではない。

ウクライナ疲れ」の影は、選挙キャンペーンが展開されているスロヴァキアからアメリカまでにおいて漂っている。ロシア軍と戦い、欧米諸国からの継続的かつ強固な支持を必要としているウクライナ政府にとっては非常に深刻な状況といえる。

ポーランド東部ルツェツォフは、戦車から銃弾まであらゆるものが集まる重要な拠点となっている。ポーランド政府は、ルツェツォフを経由して、ウクライナの前線にはこれからも国際援助が届き続けると強調している。こうした中、ウクライナポーランドの間では、穀物をめぐる協議が続けられている。

「言葉が重要」

舌戦が本格的な危機へとエスカレートするのを防ごうとする努力は、ウクライナポーランド双方にあるように見える。

PiSが地方の保守票を追い求める中、ここワルシャワでは依然、ウクライナ支持が根強い。

「援助を制限するのは明らかによくない。ロシアがやっていることは容認できない。私たちは私たち自身を守り、ウクライナが自分たちの自由を守るのを助けるべきだ」と、ヴィクトリアさんは私に話した。この街ではいまも、連帯を示すためにアパートの窓からウクライナ国旗がたくさん掲げられている。そして、ウクライナからの難民も大勢暮らしている。

「政府が選挙に勝つために使う手段なんだと思う。政府はあらゆる感情を利用して、選挙前に汚い演説を行う」と、ラファさんは示唆した。

「口先だけであることを願っている。誰が選挙で勝つかによる。1カ月後にははっきりするだろう」

一方、ポーランドへの損害がすでに出ていると見ている人もいる。

「言葉が重要だ」と、前出のルカシェヴィチさんは主張する。「(言葉は)結果をもたらすだろう。ポーランドにとって悪い結果を。私はそう思う」。

#宇波(武器供与を停止・BBC「ドゥダ大統領はウクライナを、救助者を引っ張って巻き添えにする恐れのある溺れた人間になぞらえた」)
#宇波(武器供与を停止・BBC「総選挙を念頭」)
#宇波(武器供与を停止・BBCポーランド東部ルツェツォフは、戦車から銃弾まであらゆるものが集まる重要な拠点となっている」)

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#宇波(武器供与を停止・望月麻美キャスター「ポーランドでは10月15日、議会選挙が行われます。ポーランド政府の対応は、政権与党で右派政党の『法と正』」が、支持層の農家や、ウクライナ支援に反発する人たちの票を取り込むためのレトリックだというのです。」)

ウクライナ軍の南部前線を指揮する将官オレクサンドル・タルナフスキー氏は22日、配下の部隊がベルボベ村で敵線を突破したことを明らかにし、今後さらに大きな突破口が開けるだろうと予告した。

タルナフスキー氏はCNNのインタビューに「(ベルボベ近郊の)左側面で突破口が開いた。我々はさらなる前進を続ける」と説明。ただ、進軍が予想より遅いことは認めた。

「予想されていたほど早くはない。第2次世界大戦の映画のようにはいかない」とした上で「重要なのは(現在持っている)主導権を失わないことだ」などと述べた。

ウクライナの当局者からは、南部前線で進展が生まれつつあることをうかがわせる発言が相次いでいる。

ウクライナ軍はここ数週間、ザポリージャ州にあるロシア軍の防衛拠点の「第1ライン」を突破したと主張。南部前線沿いに広がる要塞(ようさい)化された塹壕(ざんごう)網に接近している兆候が出ていた。

一方、ロシアがザポリージャ州の占領地で任命した当局者は、戦況について異なる見解を示している。CNNはどちらの戦況報告についても検証できていないが、入手可能な動画に基づくオープンソースの分析からは、ウクライナ軍の一部がベルボベ村付近にあるロシアの主要防衛線を突破したことがうかがえる。

ウクライナの長期的な目標は、東部の占領地域と併合下のクリミア半島をつなぐロシアの「陸橋」を断つことにある。

ウクライナ軍は9月初め、ロボティネ村を掌握し、東進してノボプロコピウカ村に向かっていると発表。兵士たちの口からは、同村の南や東にある高台の支配を懸けた戦闘を予期する声が出ていた。ベルボベはロボティネの数キロ東に位置する。

ただ、タルナフスキー氏はCNNに対し、大きな突破口が開けるのはトクマクを掌握した場合だろうとの見方を示した。トクマクはロシアの戦略要衝で、南部におけるウクライナの戦闘で最初の主要目標となっている。

CNNは今週、ウクライナ軍はまだトクマクから約20キロ離れた位置にとどまっており、幾重にも張り巡らされたロシアの防衛線を突破できず苦戦していると報じていた。

突破口が開けるのは「トクマクの後になるだろう」とタルナフスキー氏は説明。「現在のロシア軍はトクマクの防衛線の深さに頼っている状況だ」と指摘した。

ロシア航空宇宙軍のスロビキン前司令官の命令で構築された防衛線「スロビキン・ライン」よりも、十字路や樹木の列、樹列の間に敷設された地雷原の方が厄介だとも明らかにした。

「小規模で有害な敵の防衛グループの組み合わせが、細かく巧みに配置されている」と指摘。ただ、ウクライナの急襲部隊と向かい合えば「彼らは徐々に後退せざる得ない」状況だとも説明した。

タルナフスキー氏は最終結果については自信を示しつつも、反攻を成功させるには少なくともトクマクに到達する必要があると認め、「トクマクは最低限の目標に過ぎない」「全体の目標は国境に到達することだ」としている。

#ウクライナ戦況(反転攻勢・南部前線指揮将官オレクサンドル・タルナフスキー「(ベルボベ近郊の)左側面で突破口が開いた」「大きな突破口が開けるのはトクマクを掌握した場合だろう」)

ウクライナ軍の南部前線で指揮を執る将官オレクサンドル・タルナフスキー氏は22日、CNNに対し、冬の到来で反転攻勢に遅れが出ることはないとの見通しを示した。ウクライナ軍に最大の突破口が開けるのはこれからだとも指摘した。

タルナフスキー氏はCNNとの単独インタビューで、「天候は前進時の深刻な障害となりうるが、我々が車両をほぼ使わずに前進していることを踏まえると、(天候が)反攻に大きく影響するとは思えない」と述べた。

秋の激しい雨で地面がぬかるみ、戦車のような重機での移動がより困難になることはありうる。ただタルナフスキー氏は、ウクライナ軍は少人数のグループで主に徒歩で移動していると指摘する。

#ウクライナ戦況(反転攻勢・南部前線指揮将官オレクサンドル・タルナフスキー「車両をほぼ使わずに前進していることを踏まえると、冬の到来が反攻に大きく影響するとは思えない」「少人数のグループで主に徒歩で移動している」)

#ゼレンスキー(マリーナ・アブラモヴィッチ(エプスタイン人脈)・学校再建への協力を要請)

ウクライナでサイバー防衛を担当する国家特殊通信・情報保護局(SSSCIP)のユーリ・シチホリ局長は22日、ロシア軍の情報機関であるロシア連邦軍参謀本部情報総局(GRU)やロシア連邦保安局(FSB)がハッカーを使ってウクライナ当局のコンピューターシステムを標的とし、ロシアの戦争犯罪容疑に関連する証拠を特定・入手しようとしていると述べた。

シチホリ局長は、ロシアによるハッカー攻撃が「エネルギー施設に焦点を当てたものから、以前はそれほど標的にされなかった法執行機関へと方向性が変わってきている」と指摘。「こうした裁判所、検察、法執行機関へのシフトは、ハッカーウクライナにおけるロシアの戦争犯罪に関する証拠を集めていることを示している」とした。

#ウクライナ戦犯(国家特殊通信情報保護局(SSSCIP)ユーリ・シチホリ局長「ロシア当局、ハッカー使い戦争犯罪の証拠模索」)

アゼルバイジャンのアリエフ大統領の外交担当補佐官は、隣国アルメニアとの係争地ナゴルノカラバフの停戦合意を受け、武装解除したアルメニア系戦闘員に対する恩赦を想定しているとロイターに明らかにした。ただ、徹底抗戦の構えを見せている戦闘員もいると指摘した。

ヒクメット・ハジエフ大統領補佐官はロイターのインタビューに対し「元軍人や戦闘員も、武装解除したと見なせば恩赦を与えることを想定しており、それをほのめかしている」と語った。

現地のアルメニア系の権利は、アゼルバイジャンへの統合の一環として尊重されると説明した。また人道援助と石油・ガソリンの補給要請が来ており、22日に人道支援物資が現地に届く予定だと述べた。

依然、一部の勢力が抗戦姿勢を崩していないとし「それが一定の試練や困難をもたらすだろうが、さほど深刻な問題とは見ていない」と語った。

#ナゴルノカラバフ(アゼルバイジャン・ヒクメット・ハジエフ大統領補佐官「元軍人や戦闘員も、武装解除したと見なせば恩赦を与えることを想定しており、それをほのめかしている」)

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#ナゴルノカラバフ(国連安保理・緊急会合・ロシア国連次席大使「ロシアが戦闘の停止に役割を果たした」)

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#ナゴルノカラバフ(アゼルバイジャン・アリエフ大統領「対テロ作戦が成功に終わり、主権が回復された」=勝利宣言)
#ナゴルノカラバフ(ペスコフ報道官「ロシアの平和維持軍は、人々が危険地域から離れるのを助けるためにあらゆる努力をしてきた」)

🇷🇺ネベンジャ国際連合ロシア常駐代表🗣️ゼレンスキーのような "人物 "が国連安全保障理事会で発言するのを見たとき居た堪れなかった。

ロシア代表団は国連安保理で不適切な振る舞いをして自らを汚す事は決してなかったと語った。

「我々は誰の発言も禁じないし猿ぐつわもしない」と彼は強調した。

🐸いつだってロシアの言う事は黙殺され、本物のチンピラが国際連合で堂々と演説をする……
気持ちを抑え寛容に振る舞ったネベンジャ代表。それがロシアだ。

#ゼレンスキー(国連安保理・特別会合・出席・露ネベンジャ国連大使「ゼレンスキーのような "人物 "が国連安全保障理事会で発言するのを見たとき居た堪れなかった」「ロシア代表団は国連安保理で不適切な振る舞いをして自らを汚す事は決してなかった」)

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#ゼレンスキー(国連安保理・特別会合・出席)

#ロシア(通貨取引市場で「友好的で中立的な」と認められる国のリストを公開・人口ベースで世界の7割)

🇧🇬アレクサンダー・デューギン: 「彼らはトランプを勝たせるよりむしろ殺すことを望んでいる」

私たちが現在、西側諸国と共同して行っている戦争は、反キリストの文明、サタンの文明、悪魔的で極悪非道な社会が私たちと戦っている文明戦争です。ロシアはそれと戦っている。私たちは神の名の下にこの文明と戦います。

人類は、性、家族、すべての禁止事項を廃止し、あらゆる病理と倒錯を許容し、さらには子供の性別を変えることまでそれらを支持する、これほど悪魔的な文明をかつて知りませんでした。

公然と悪魔的なイデオロギーを持って、地球上の大多数の国々を支配しようとする反キリストの大群。リベラリズムが放置されたとき、真の悪魔主義が蔓延しました。

実際、私たちは反キリストの王国に片足を入れています。国をそのどん底から導き始めたプーチン大統領がいなかったら、1990年代には私たちはほぼ完全にそこに統合された。プーチン大統領の使命には宗教的な側面がある。

#ドゥーギン「プーチン大統領の使命には宗教的な側面がある」

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#ドゥーギン「皮肉や曖昧性、誤魔化しが多いポストモダンの議論」

米実業家で世界一の富豪のイーロン・マスク氏が、さまざまな国の首脳と会談を重ねている。そのことを懸念する声も上がっている。

最近アメリカを訪れる首脳たちは、日程の中にマスク氏との面談を加えている。米政府の招待で公式訪問をする首脳にも、そうした動きがみられる。

マスク氏は今年これまでに、フランス、イタリア、インド、韓国、トルコ、イスラエルの首脳と会談した。

各国リーダーらからの人気がかつてないほど高まっている一方で、ジョー・バイデン米大統領との間には愛情はない。

歯に衣着せず「逆張り」を行くマスク氏が、政治活動の範囲を広げ、繊細な地政学的問題にも足を踏み入れるようになるにつれ、その影響力とアクセスを不安視する声も高まっている。

世界のリーダーたちと会談
首脳らはマスク氏と会って何を話しているのか。

フランスのエマニュエル・マクロン大統領は昨年12月以来3度にわたり、マスク氏の電気自動車会社「テスラ」の巨大工場を同国に作るよう訴えかけている。

今年6月にはイタリアのジョルジア・メローニ首相が、そして今月17日にはトルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領が、共にマスク氏に同じような懇願をしている。

イスラエルベンヤミン・ネタニヤフ首相は18日、国連総会のため滞在していた米東海岸ニューヨークから、わざわざ西海岸カリフォルニアまで移動。マスク氏と人工知能(AI)について対話すると共に、同氏が保有する「X」(旧ツイッター)で反ユダヤ主義ヘイトスピーチが劇的に増えているとされることをふまえ、言論の自由を守ることとヘイトスピーチを罰することの「バランスを取る」よう働きかけた。

インドのナレンドラ・モディ首相が6月にマスク氏と会った時も、ツイッター(当時)が話題になった。この直前、同社のジャック・ドーシー元最高経営責任者(CEO)は、インド政府からコンテンツ削除令に従わなければツイッターを閉鎖すると脅されたと語っていた。かつての同社はこうした脅しをはねつけていたが、マスク氏は「現地政府の法に従わなければ閉鎖されるのだから、最善策はどの国においても法を順守することだ」と会談後に記者団に話した。

このほか、マスク氏の宇宙事業会社「スペースX」の衛星インターネットサービス「スターリンク」関連のインフラ投資を求める首脳らもいる。

高まる政治的影響力
マスク氏と首脳らとの会談の多くは表向き、ビジネスが焦点とされる。だが、マスク氏は世界規模の地政学的影響力を行使し、ますますそれを強く主張するようになっている。

南アフリカ出身で米国籍を持つマスク氏の最近の発言は、アメリカおよび西側の利益に対する侮辱と受け止められている。

マスク氏は今月中旬、中国の「一つの中国」政策をめぐり、台湾について「ハワイか何かに似ている。中国の不可欠な一部だが、恣意(しい)的に中国の一部ではない」と発言。台湾の呉釗燮(ジョセフ・ウー)外交部長から、「よく聞け、台湾は中国の一部ではないし、売り物でもない!」と「X」で抗議を受けた。

これをとらえ、マスク氏に批判的な人々は、たとえアメリカの敵対国であろうと他国の要求をすぐに受け入れるという同氏への攻撃を強めた。

マスク氏については、ウクライナがクリミアでロシア海軍黒海艦隊に奇襲攻撃をかけるのを防ぐために、「スターリンク」の通信を「切断するよう自社エンジニアにひそかに指示した」と、同氏の伝記に書かれている。アメリカの同盟国はこれに懸念を示した。

伝記の著者ウォルター・アイザックソン氏は、マスク氏から強い反発を受け、本が発売されるとすぐ、この記述について弁明。「スターリンク」は実際には一度もクリミアをカバーしていなかったと「X」に書いた。

アイザックソン氏もマスク氏もBBCのコメント要請には応じなかった。

ただ、伝記の別の部分には、マスク氏が決断する前にロシアの駐米大使が、「ウクライナがクリミアを攻撃すれば核による対応につながると、明確にマスク氏に伝えた」と書かれている。

マスク氏は昨年、独自の和平案をツイート。ウクライナ当局者からは、同氏のアカウントが「ロシアにハッキングされた」のではないかとの疑問の声も上がった。そして、米政治学者のイアン・ブレマー氏がツイッター(当時)で以下の爆弾発言をした。

イーロン・マスクは、プーチンクレムリンと直接ウクライナについて話したと私に言った。クレムリンにとって何が越えてはならない一線なのかも私に話した」

マスク氏はこれを否定。するとブレマー氏はこう畳みかけた。「私はかなり前からマスクのことを類を見ない、世界を変える起業家だと高く評価しており、そう公言してきた。彼は地政学の専門家ではない」。

その翌月、バイデン大統領はマスク氏について、アメリカの国家安全保障にとって脅威になっているかと問われると、「他国との協力および技術面での関係は注目に値する」と答えた。

この反応は、両者の冷え切った関係をほんのわずか、うかがわせるものでしかない。ホワイトハウスは電気自動車産業に関して公式にコメントする際、「テスラ」への言及は避け、労働組合が存在する自動車メーカーについて触れる傾向がある。一方のマスク氏も、民主党の最高幹部らとネットで言い争い、同党を「もはや支持できない」と発言。共和党の大統領選候補者らに甘い言葉を投げかけている。

マスク氏を10年以上取材してきた伝記作家のアシュリー・ヴァンス氏は、マスク氏がいら立ちを覚え、過小評価されていると感じているとBBCに話した。

「彼は多くのことを成し遂げたいと思っている男だ。自分は正しいと考えており、自分が邪魔されるのを決して好まない」

「彼はすでに重要なワイルドカードだったが、(バイデン政権は)火にガソリンを注いでしまった。今となっては彼を制御するための友好関係はない」

変わりつつある公的イメージ

「テスラ」と「スペースX」の大成功は、マスク氏を天才的なイノベーターから有名人へと変えることになった。

「彼は約25年間で、どんな人間よりも多くのことを成し遂げたと言えるだろう」とヴァンス氏は言った。

「彼は、異業種にまたがって比類なき規模でこれをしたという歴史において際立っている」

しかし、マスク氏のここ数年の富の増大と政治的な進化は、分断や対立を招くという公のイメージとも合致している。そうしたイメージは、常にオンラインにいて、あおるような投稿をして楽しんでいるという「X」における人物像によっても形成されている。

「彼は物事について自分の意見をしっかりもち、それを表現することを恐れない男で常にあり続けている」とヴァンス氏は話した。

「彼は以前は自分の会社に利益をもたらすため、両方の立場を使い分けていた。かなりきちょうめんで、政治の話はあまりせず、するときはいつも気候変動のような問題に関してだった」

ところが、2017年か2018年から、マスク氏は自らの公的イメージを戯画化し始めたと、ヴァンス氏は言う。

「彼は思いついたことを何でも口にする。理由もなく人々を遠ざける。会社がうまくいっているときに、自らをおとしめているようなことをしている」

「実際に会うと、ツイッターのキャラクターとは全然違う」とヴァンス氏は続けた。「時間がたつにつれ、彼はより社交的になった。非常に理性的で興味深い人物になった。そしてすっかり別の人物になった」。

米シリコンヴァレー特有の落とし穴

米紙ニューヨーク・タイムズの元テクノロジー担当コラムニストで、米シリコンヴァレーと政治の関係に関する著作があるノーム・コーエン氏は、少し違った見方をしている。

マスク氏の特異な野心とビジョンが、彼をビジネス界でも「準政府的な」勢力としても、人並み以上の成功者にしているというのが、コーエン氏の分析だ。

コーエン氏が言うには、マスク氏は大規模な工場、多くの従業員、価値ある製品といった「物理的なもの」と、情報拡散の制御という「デジタルなもの」を組み合わせてきたという。

そして、マーク・ザッカーバーグ氏やジェフ・ベゾス氏を含め、ハイテク界の巨人でこれに匹敵することをした人物は他にいないとコーエン氏は言う。

「彼がツイッターを買収していなかったら、私たちは彼のことを話題にしているだろうか? もし彼が単に多国籍企業(のトップ)であれば、中国に工場がほしくなったら中国(の人)と会談するのは普通だろう」

コーエン氏はさらに、マスク氏はシリコンヴァレーの同業者らと同じ落とし穴にはまり込んでいると付け加える。

「それらの人々は基本的に同じ世界観をもっている。自分の力が頼りであり、社会的なセーフティーネットなど存在しない。人は懸命に働かなくてはならず、最も優れた人がトップに上り詰める。そんな感覚だ」

「強欲と、一つの基本的な考え方が組み合わさっている。知性こそが最も重要な要素であり、最も賢い人々が世界を動かすべきだという考え方だ」

マスク氏や、選挙で選ばれたわけではない他の大物たちが、地政学的に重大な結果をもたらす決定を一方的に下せる――。その事実は、富の集中と民主主義の衰退に対する警告だと、コーエン氏は言う。

人工衛星をオンやオフにするのを決められる立場に彼がいるのは、受け入れられることなのか? 公共の広場を彼が設定するのは、受け入れられることなのか?」

「プログラミングやビジネスが得意だからといって、世の中のルールを作るのが得意だということになるのだろうか?」

#イーロン・マスクBBC「世界の首脳らと会談重ねる」「影響力の増大に懸念の声も」)

#NATOexpansion

#反ロシア#対中露戦

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