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大リーグ、ドジャース大谷翔平選手の専属通訳を務めていた水原一平氏が違法賭博に関わっていたとされる問題で、アメリカのメディアは、水原氏と関係があったとされる賭け屋の男性は大谷選手の名前が送金元の口座にあることを把握し、ほかの賭博の参加者に自慢していたなどとする関係者の話を伝えました。

アメリカのスポーツ専門チャンネルESPNは、28日に掲載した記事で、大谷選手の専属通訳を務めていた水原氏と関係があったとされるロサンゼルス郊外に住む賭け屋の男性について報じました。

この中では、アメリカで登録されていない違法賭博には2種類あり、
▽中米のコスタリカパナマなどを拠点とする業者がウェブサイトを通じて顧客を受け付ける形式と、
▽賭博の参加人数に応じて賭け屋が金を支払ったうえで、特定のウェブサイト上で賭博を主催する形式があり、
複数の関係者の話として、水原氏と関係があったとされる賭け屋の男性は後者だったとしています。

また、通常は賭け屋と賭博の参加者を仲介する人物がいて、賭博に参加するためのユーザーネームやパスワードの提供や金のやりとりなども担うのが一般的で、賭博の参加者が賭け屋と直接連絡をとることはまれだとしています。

さらに、関係者の話として、賭け屋の男性は大谷選手の名前が送金元の口座にあることを把握していたものの、水原氏本人に経緯を聞くことはなかった一方、ほかの賭博の参加者には大谷選手が顧客にいるかのように話し、自慢していたとしています。

この賭け屋の代理人を務める弁護士は複数のメディアに対し、賭け屋と大谷選手との間に一切の面識はなかったと説明しています。

大リーグ、ドジャース大谷翔平選手の専属通訳を務めていた水原一平氏が違法賭博に関わっていたとされる問題について、アメリカの元検事で、スポーツ賭博に詳しいジェフ・イフラー弁護士が、NHKの取材に応じました。

大谷の会見での「窃盗と詐欺」言及について
イフラー氏は、大谷選手が25日の会見で「窃盗と詐欺」に言及したことについて、「今のところ、大谷選手側がそれを捜査当局に報告したり、捜査が行われていたりする、公開された証拠はない」としたうえで、「窃盗だというのであれば、大谷選手の銀行口座のパスワードなどのあらゆる個人情報が水原氏に渡っていて、水原氏がそれを使うことができていたうえ、大谷選手が450万ドルが送金されていたことに気付いていなかったという、これらがすべて真実である必要がある」と指摘しました。

そして、「大谷選手の認識も了承もないなか、どのように送金が行われたのか、多くの証拠と立証作業が必要になる」と述べました。

水原氏と賭け屋の男性に対する捜査について
水原氏と、「ブックメーカー」と呼ばれる賭け屋の男性に対する捜査については、「それほど難しくない」としたうえで、「銀行の情報を把握し、賭博を主催していたブックメーカー本人を詳しく調べることになる。ブックメーカーの仕事を誰がサポートしていたのか、どこで賭けを行っていたのか、アメリカなのか、海外なのか、ほかに誰が送金していたのかなどだ。同じような捜査が水原氏についても行われるはずだ。焦点となるのは、水原氏が大谷選手から金を盗んだとか、大谷選手に金を返そうとしていたなどと、話すかどうかだ」と説明しました。

その上で、大谷選手への影響について、「大谷選手には何も起きないと考えている。最悪の事態という意味では、すでに起きてしまった。つまり、大谷選手を利用し、彼が寄せた信頼を踏みにじるような人物を周囲に置いていたことだ。大谷選手にとって、とてもつらいことだろう。水原氏については違法賭博で訴追される可能性があるが、水原氏は賭博ビジネスのただの顧客なので、そうはならないだろう」と分析しました。

違法賭博の実態について
今回、水原氏が関わったとされる、違法賭博の実態について、「50万ドル、100万ドルという単位の賭けは、一般的に行われているオンラインの違法賭博ではできない。今回のブックメーカーのように海外を拠点とする賭博ビジネスとつながりがある人物の助けが必要だ。今回のケースでは、水原氏は大谷選手の名前とその信用を利用して多額の賭けをした可能性がある。そしてブックメーカー側は、大谷選手が水原氏の友人で、負けた賭け金を肩代わりできると見込んで、水原氏に賭けさせたのではないか」と指摘しました。

イフラー氏の顧客には、スポーツ賭博をめぐるトラブルに巻き込まれたスポーツ選手もいるということで、「プロのスポーツ選手は資産の管理についてもっと学ばなければならない。彼らは急に大金を稼ぐようになるが、そうした資産を管理するための教育は受けていないため、周囲の人を信用するという答えにたどり着く。多くの場合、その信頼は守られるが、そうでないときもある。こうした事例はこれまでも起きてきたことだ」と述べました。

ギャンブル依存症に詳しいアメリカの大学教授はどうみる
アメリカのメディアはこれまでに、カリフォルニア州では違法とされているスポーツ賭博で水原氏が多額の借金を抱え、みずからは「ギャンブル依存症」だとチームメートに説明したと、報じています。

スポーツ賭博について、アメリカでは2018年、州の判断で合法とすることができるようになり、現在、38の州で認められています。

ギャンブル依存症に詳しい、メンフィス大学のジェームズ・ウェーレン教授は、NHKの取材に対し、自身が携わるクリニックで、2018年以降、スポーツ賭博の依存症の人が訪れるようになったと話しています。

訪れる人は徐々に増加していて、男性が女性よりも多く、年齢は25歳から35歳くらいと、これまでのギャンブル依存症の人より若い世代で、仕事をしていて収入があり、自由に使えるお金が多い人も目立つのが、特徴だということです。

これについてウェーレン教授は、一般的に男性のほうがスポーツ観戦になじみが深く、賭けの対象になっているスポーツは若い世代の関心が高いことや、スマートフォンを使って簡単に賭けられることなどが背景にあるとみています。

また、クリニックを訪れる人の中には、これまで別のギャンブルで依存症にならなかった人が、スポーツ賭博では依存症になったケースもみられたということで、賭けの対象になっている、なじみのあるスポーツに、自分が詳しいと思い込み、のめり込んでしまうのではないかと分析しています。

ギャンブル依存症の人の行動の特徴としては、依存症であることを周囲に隠そうとしたり、ギャンブルに使うお金を得るため、違法なことも含めてこれまでしなかったことをしてしまったりする点を挙げました。

その上で、水原氏が仮にギャンブル依存症だとして、報じられているような行動をとったとしても、驚く点はないとしています。

さらに治療については、カウンセリングを通じて考え方や行動を変える「認知行動療法」が効果的だと指摘しました。

ロサンゼルス・タイムズは28日、ドジャースを担当するディラン・ヘルナンデス記者のコラムを掲載しました。

この中でヘルナンデス記者はこの日に行われたドジャースの本拠地開幕戦の前に大谷翔平選手に、25日の声明のあとも明らかになっていない疑問について尋ねたとしています。

これに対して大谷選手はうなづいたあと「現時点で言えることは全部言いました」と答えたということです。

続いてヘルナンデス記者が元通訳の水原一平氏がどのように銀行口座にアクセスできたのかや大谷選手の知らないうちにどのように多額の送金が行われたかわかっているのかを問うと大谷選手は「捜査中なので何も言えません」と答えたとしています。

そして、どの機関が窃盗の容疑で捜査しているのか把握しているか尋ねると「もちろんです」と答えたものの具体的な機関の名前は言わなかったということです。

記事でヘルナンデス記者は、大谷選手がふだんとかわらない受け答えで、目をそらさなかったなどと伝えています。

フレッチャー選手「イッペイはグッド・ポーカープレーヤー」
アメリカのスポーツ専門チャンネルESPNの取材に対し、大谷翔平選手の専属通訳を務めていた水原一平氏は、2021年にカリフォルニア州サンディエゴでポーカーをした際に賭け屋の男性と知り合ったことを明らかにしています。

また、ESPNによりますとこの際、当時、エンジェルスで大谷選手とチームメートだったデービッド・フレッチャー選手が参加していたということです。

そのフレッチャー選手は2021年に行われたエンジェルスのファンが運営するメディアのインタビューで「エンジェルスのクラブハウスにはポーカーをするグループがあるのか」と問われ、「遠征先で時々やっている」と答えました。

そして「ポーカーで一番手ごわいのは誰か」と聞かれたのに対し、「イッペイはグッド・ポーカープレーヤーだ」と答え水原氏のポーカーの腕を評価していました。

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