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花岡信昭氏の「我々の国家はどこに向かっているのか」それでも「小沢党」に基本的変化はない

「連休中に熟慮した結果」というが、そこは小沢氏のことだ。底知れぬ深謀遠慮が隠されていると見るべきだろう。

 代表辞任に追い込まれて、しおらしくしているのかというと、まったくそうではない。朝日新聞の1面には「突如『剛腕小沢』が復活」という見出しが躍った。窮地に追い込まれると、一転して有利な状況をつくり出そうとする。これが「小沢流」である。

 政治メディアや政治評論の世界では「小沢嫌い」が圧倒的に多い。とかく説明不足でメディア批判を展開することも少なくない小沢氏だが、その政治生活を振り返れば、これまで何度も「小沢政治の終焉」といったことが指摘されてきた。

 だが、そのたびに小沢氏は、不死鳥のごとく、などというときれいごとに映るかもしれないが、驚くほどの復元力で蘇ってきた。今回もその何幕目かを演じようとしている。

 そうした小沢氏を徹底して批判するのはたやすい。この時代に、これほどの説明責任を果たさない政治家が堂々と、それも政権奪取の可能性がある政党を率いることの不可解さを指弾するのは容易だ。

 政治の世界の通例でいえば、こうした不祥事があった場合、「電光石火の辞任表明」が最も効果的である。早ければ早いほどいい。そのほうが結果的には早く立ち直ることができる。

 小沢氏はそういう行動を取らなかったし、党側も攻めきれなかった。