「辻立ち演説1日50回。ひとりでも多くの人と握手しろ」
実は、これは、単なる選挙戦術ではない。小沢が考える政治理念そのものなのだという。
今回2度目の挑戦で勝ち上がったチルドレンのひとり、杉本和巳議員(愛知10区)が言う。
「政治は大衆の中に入って大衆の声を聞くことだと小沢さんは考えている。辻立ちも握手もその原点を忘れるなという意味だ。05年に初出馬したときには完全には分からなかった。でも2度目ともなると分かった」
小沢一郎は、真のチルドレンが40〜50人もいれば十分と考えているフシもある。
「“数は力”というのが小沢の信条だが、一方で“純化路線”に突き進んできたのも小沢の特色です。ついてこられる議員だけで構わないと考えてきた。それに、本物のチルドレンが50人いれば、143人の大半がついてくるはずです」(民主党関係者)