https://d1021.hatenadiary.com
http://d1021.hatenablog.com

【次代への名言】周五郎と周平編(1)

「他人の評(うわさ)や風説に迷わされるな、事を行うなら、自分で是非の判断をしたうえでやれ」

藩奉行(家老)の原田甲斐(かい)は長く、悪の権化とみなされてきた。いや、彼こそ、名も身も捨てて故国に尽くした政治家だった−と発想の大転換を迫ったのが山本周五郎の代表作『樅ノ木は残った』である。

そして甲斐のまわりは大半、この一大事に「我執が強く、排他的で、藩家のおためという点でさえ自分の意をたてようとする」。

 甲斐はちがう。≪侍の本分というものは堪忍や辛抱の中にある、(中略)人間の生きかたとはそういうものだ、いつの世でも、しんじつ国家を支え、護立(もりた)てているのは、こういう堪忍や辛抱、−人の眼につかず名もあらわれていないところに働いている力なのだ≫と信じる。

http://d.hatena.ne.jp/d1021/20100423#1271980790
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20100613#1276385448
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20090131#1233365293