人間の発声は歌でも朗読でも人類進化の過程で身体機能に従って合理的に工夫されてきたものだ。それが磨かれていくならば人類に共通の発声法になるだろう。これまで私が試みてきたのは「ネコのど声」の発声法だ。日本の伝統的な発声法を目指す訓練だが民謡や浄瑠璃から声楽の発声法にもつながってきた。
— 渡辺知明 (@WATANABE_tomo) 2016年5月7日
「おもてなし」が「表で無し」の意味なら朗読の発声法にも言える。表ばかりのお愛想の声では表現にならない。語り手の真意ある声はお愛想の表の声ではない。聴き手に向けたトーンの高い声はいかにもお愛想だ。自分と向き合う真実の声はむしろトーンの低い無愛想な声である。そこに表現の本質がある。
— 渡辺知明 (@WATANABE_tomo) 2016年5月8日