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アメリカ大統領選挙に向けて、共和党の指名獲得を確実にしたトランプ氏は、みずからが訴えられている裁判を巡って、判事の１人がメキシコ系アメリカ人であるため公正な判断を下すことができないなどと非難し、これに対し、人種差別だと批判する声が上がっています。
さらに、トランプ氏は５日、出演したテレビ番組で、仮に裁判の判事がイスラム教徒であれば、同じように公正な判断を下すことができないと主張しました。
これに対し、トランプ氏の支持を表明している共和党の上院トップ、マコネル院内総務が、「賛同できない」と述べたほか、トランプ氏に近いとされ、副大統領候補にも名前が挙がっていたギングリッジ元下院議員も、「トランプ氏が犯した最もひどい過ちの１つだ。これは弁解できない」として、党内の有力者からも批判の声が相次いでいます。
一方、首都ワシントンでは６日、ホワイトハウスの周辺で、トランプ氏が訴える移民政策などに反対するデモがあり、参加者の１人は、「トランプ氏は危険人物だ。彼の移民政策やイスラム教徒に対する政策などは本当に恐ろしいと思う」と話していました。

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