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韓国は、朝鮮半島問題については、当事国でありながらバイプレーヤーになりがちですが、金正恩委員長だけでなく、ムンジェイン大統領という非常に確固とした特定の信念を持つ大統領がいることは朝鮮半島の今後のかたちに決定的に影響を及ぼすと思います。ムンジェイン大統領(と大統領府)は、「南北融和が非核化につながる」という信念及び「ロジック」を持っています(非核化が南北融和につながる、ではなく)。

ともかく、南北経済共同体づくりがムンジェイン大統領の政治家として最も成し遂げたいことであり、正直、その前には、非核化は最重要事項ではないのだろうと思います。というか、むしろ、南北経済共同体を作ることが非核化実現につながるというロジックで自分の中では筋が通っているという風に言い換えても良いかもしれません。

なお、トランプ大統領は、米朝間の核協議の停滞は、米中貿易戦争のせいで中国が非協力的になったせいだと言っていますが、中国が制裁を緩めたという顕著な証拠はないので、主として米朝間の祖語が大きくてなかなか埋められないままであるということにあるように思います。もちろん、北朝鮮が態度を大きくしたのは中国の後ろ盾があると思ってこそのことですから、そういう意味では中国の影響はありますが。

 これまでも、金大中、廬武鉉と南北融和(連結)を夢見た韓国政権はありましたが、今回は、南北連結は夢では終わらず実現の可能性があるように私は思います。それは、韓国だけではなく、北朝鮮も中国もロシアもそれを望んでおり、北が核兵器保有してしまったせいで、米国も半島問題に決着がつくことを望む構造にあるからです。

そのような中でも恐らく北朝鮮を地域経済に統合していくプロセスは始まるように思います。金正恩はまだ30代の指導者であと40年は北朝鮮を統治するのですから、彼の経済改革の意思は本物だと思います。

日本のレバレッジは、地理と経済力と日米同盟です。これを上手く使う構想が必要になってきました。そして、こうした諸々のことを現実にしていくためには、北朝鮮との全うなコミュニケーション・チャネルが必要です。

https://d1021.hatenadiary.jp/entry/2018/09/14/192333松川るい武貞秀士
https://d1021.hatenadiary.jp/entry/2018/09/15/194746習近平「彼らが朝鮮半島の非核化と平和に向けたプロセスの取り組みを進めることに協力する」)
https://d1021.hatenadiary.jp/entry/20180824/1535108002(プライムニュースの見立て通りの展開。)
https://d1021.hatenadiary.jp/entry/20180816/1534416410(『米中覇権戦争その3(米国の国防予算80兆円の衝撃)』)

韓国のムン大統領は18日から3日間の日程で北朝鮮の首都ピョンヤンを訪問し、キム委員長との首脳会談に臨みます。

ムン大統領は17日午後、側近らとの会議の中で「私が得たいものは平和だ。恒久的な平和体制の構築こそ、南北が国際情勢に振り回されずに経済的な共同繁栄と統一に進む道だと信じている」と述べました。

そのうえで今回の会談の焦点として2つを挙げ「第1は、南北間の軍事的対立による緊張と武力衝突の可能性、そして戦争の恐怖を優先的に解消すること。第2は非核化のための北とアメリカの対話を促進させることだ」としました。

米朝間で協議が難航している非核化の問題についてムン大統領は「私たちが主導して解決できる問題ではないので、アメリカの非核化措置の要求と、北の敵対関係の清算と体制保証のための要求の間で、どのような接点を見いだすことができるのか、キム委員長と虚心たん懐に対話する」と述べ、仲介役としての役割を果たすことに意欲を示しました。