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アメリカのホワイトハウスで通商政策を担当するナバロ大統領補佐官は24日、ワシントン郊外で講演しました。

この中でナバロ補佐官は、アメリカの軍需産業が抱える問題として、レアアースなどの重要な原料を中国に依存していることや、暗視装置の一部が中国製の部品で作られていることなどを指摘したうえで「中国がわれわれのサプライチェーンや産業基盤を狙っている」と述べ、軍需産業が中国から供給される原料や部品に過度に依存しているという考えを示しました。

そのうえでナバロ補佐官は「民間企業との連携を通じて、われわれの政権は安全保障政策と貿易政策を一体化して考えていく」と述べ、トランプ政権としては装備品の原料や部品についてアメリカ産の割合を増やすなど、軍需産業と連携しながら調達先を見直す考えを明らかにしました。

トランプ政権は、貿易問題をめぐり中国と激しく対立しているほか、安全保障面でも中国を国際秩序への脅威と位置づけ、対抗する国防戦略を打ち出していて、中国に厳しい姿勢で臨む方針を改めて示した形です。

アメリカの有力紙ニューヨーク・タイムズの電子版は24日、複数の政府関係者の話として、トランプ大統領が私用の携帯電話で会話している内容が中国に盗聴されていると伝えました。

それによりますと、トランプ大統領は、盗聴への対策が施されたホワイトハウスの執務室の固定電話を使うように求める側近の忠告を無視し、私用の携帯電話で頻繁にFOXニュースの司会者など親しい友人と会話を続けているということです。

またアメリカの情報機関がまとめた報告書の内容として、中国は盗聴した会話から、トランプ大統領が誰のどんな話に耳を傾けるのかを分析したうえで、その人物に対するロビー活動などを通じて、貿易問題でこれ以上、中国に厳しい姿勢を取らないよう働きかけていると伝えています。

トランプ大統領はおととしの大統領選挙で、民主党クリントン氏が国務長官在任中に私用のメールアドレスを使っていたとして情報管理体制の不備を厳しく追及していただけに、今後批判が高まることも予想されます。

これについて、中国外務省の華春瑩報道官は25日の記者会見で、「アメリカのある人たちは、アカデミー賞脚本賞を受賞することを全力で競いあっている」と述べ、アメリカの映画界で最高の栄誉とされるアカデミー賞を持ち出し、作り話だと否定しました。

そして、ニューヨーク・タイムズの報道を「みずからのフェイクニュースの証拠を増やすだけだと知るべきだ」と批判しました。

そのうえで、トランプ大統領がiPhoneの携帯電話を使用していたとされていることを念頭に、「心配ならファーウェイの携帯電話を使えばいい」と皮肉まじりに中国メーカーの携帯電話を勧めていました。

https://d1021.hatenadiary.jp/entry/2018/10/24/200238(“米中首脳がG20で会談か” ホワイトハウス高官が見通し)

北京では、中国軍の関係団体が主催する安全保障に関する国際会議が開かれていて25日、副首相級の国務委員を兼ねる魏鳳和国防相が演説しました。

この中で魏国防相は、「領土は1寸たりとも失うことはできない」と述べたうえで、台湾の問題は、主権と領土に関わる中国の「核心的利益」だと改めて強調しました。そのうえで、「何者かが台湾を中国から分裂させようとするなら、中国の軍は一切の代償をいとわず、必ず行動をとる」と述べて、強硬な姿勢を示しました。さらに、周辺国との間で領有権をめぐる争いのある南シナ海の問題についても、「域外の国が『航行や飛行の自由』を旗印に南シナ海に来て武力を示して挑発することに反対する」と述べて、中国が造成した人工島の周辺で艦艇を航行させる「航行の自由」作戦を続けるアメリカを批判しました。

魏国防相の強硬な発言は、中国が独立志向が強いとみなす台湾の蔡英文政権に加え、台湾や南シナ海の問題に関与を強めようとするアメリカをけん制したものです。一方、魏国防相は、アメリカとの軍どうしの関係については、「重要かつデリケートだ」として安定した関係を築きたい考えも示しました。

また、魏国防相は、この安全保障に関する国際会議に合わせて北京を訪れた北朝鮮人民武力省のキム・ヒョンニョン次官と24日、会談しました。

中国国防省によりますと、この中で魏国防相は中朝の伝統的な友好を確認したうえで、朝鮮半島の非核化をめぐって「非核化を努力して進める前向きな取り組みを称賛し、情勢緩和のための努力を支持する」と述べて、北朝鮮の立場を支持する考えを示しました。そのうえで「中朝の両軍は、両国の関係発展と、地域の平和と安定のため、積極的に貢献を続けるべきだ」と述べて、軍どうしの間でも協力していく考えを示しました。

これに対してキム次官は「両国の友好は血で固められたものだ。北朝鮮軍は中国軍とともに団結と協力を強化したい」と述べて、軍の関係強化に意欲を示したということです。

https://d1021.hatenadiary.jp/entry/2018/10/23/200235(米海軍2隻が台湾海峡通過 圧力強める中国をけん制か)