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中国では来年の経済運営を決めるため習近平国家主席李克強首相らが出席して、21日まで3日間の日程で「中央経済工作会議」が開かれました。

中国国営の新華社通信などによりますと、会議では現在の経済状況について「外部環境は複雑で厳しく、経済は下押し圧力に直面している。世界はこの100年なかったほどの変化が起きている」として厳しい認識が示されました。

中国ではアメリカとの貿易摩擦などを背景に、このところ景気の減速傾向が強まっています。

これを受けて来年の経済運営について、これまで以上に大規模な減税やインフラ投資の拡大、それに中小企業への資金繰り支援など安定的な成長を維持するため、景気対策を強化する方針を打ち出しました。

また、経営の非効率な国有企業の改革や地方政府の過剰債務の削減といった長年の課題の解決にも引き続き取り組む、としていますが、景気対策を優先すれば課題が先送りされる懸念もあり、習近平指導部は難しいかじ取りを迫られることになります。

ことしの会議では今月1日の米中首脳会談での共通認識にもとづいて、アメリカとの貿易協議を推し進めることも確認されました。

年間の経済運営を議論する会議で特定の国との協議について言及されるのは異例で、中国側がアメリカとの交渉を重視する姿勢の表れと言えます。

一方で、アメリカが自国の産業への過剰な保護だと問題視する中国の産業政策「中国製2025」への言及はないものの「製造強国の建設を揺るぎなく進める」として、IT分野など次世代技術の開発を国を挙げて推進する姿勢を示しました。

カナダ当局がアメリカの要請を受けて今月1日、中国のファーウェイの孟晩舟副会長を逮捕したあと、中国では休職中のカナダの外交官と、北朝鮮とのビジネスなどを行っているカナダ人が相次いで身柄を拘束され、孟副会長を逮捕したカナダへの報復措置ではないかという見方が広がっています。

カナダのフリーランド外相は21日、声明を発表し、孟副会長については、身柄の引き渡しに関するアメリカとの条約に基づいて、司法手続きを進めていることを強調しました。そのうえで、中国当局によって拘束されたカナダ人2人について深く憂慮しており、即時解放を求める」としています。

これまでカナダ政府は中国当局に対して2人との面会を要求してきましたが、即時解放を明確に求めたのは初めてです。

アメリ国務省の報道官も同じ趣旨の声明を出していて、この問題をめぐってカナダとアメリカは連携し中国への圧力を強めています。

https://d1021.hatenadiary.jp/entry/2018/12/21/200230(米 サイバー攻撃で中国人起訴 「ねつ造だ」中国政府が反発)