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ミャンマーアウン・サン・スー・チー氏の法律顧問を務めていたコー・ニー氏は、軍に強い政治権限を与える今の憲法では真の民主化は実現できないとして、新しい憲法の制定を唱えていたほか、ミャンマーでは少数派のイスラム教徒だったこともあり、異なる民族や宗教の共存を訴えていました。

コー・ニー氏はおととし1月、最大都市ヤンゴンの国際空港で銃で撃たれて死亡し、実行犯の男と、殺害に関わったとされる元軍人ら合わせて4人が逮捕・起訴されました。

ヤンゴンの裁判所は15日、「周到に計画された殺人だった」として、実行犯の男と元軍人1人に死刑判決を、犯行を助けたとして2人にそれぞれ懲役5年と3年の判決を言い渡しました。

裁判では、コー・ニー氏に反発していた軍の関与が注目されていましたが、判決では動機や資金源には触れず、背後関係はあいまいなままとなっています。

コー・ニー氏が殺害されたあとも、スー・チー氏は憲法改正や民族の共存を訴えていますが、軍の賛成を取り付けて実際に憲法を改正する見通しは立っておらず、少数派のロヒンギャの人たちへの迫害の問題や、少数民族武装勢力との内戦も収束していません。

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