社会科学ではもっと大変だし人文科学ではもっともっと大変だろうと思うけれど「定義がわかる」というのは大切なこと。それを知らずに「(意味も分からず)丸暗記」が勉強だと思っている学生があまりに多い。それを捻じ曲げるところから始めなくてはならないのはなかなか大変だと思う。
— 曽布川拓也 (@sobukawa) 2019年3月4日
歴史を研究するとき、我々研究者はまず、「史実」を復元することから始めます。これはいろんな歴史資料を読んで、どの資料が信頼に足るものかを比較検討しながらおこないます。
次に、「史像」というものがあって、史実をいくつも並べていくと、歴史の流れがわかってくる。
それを繰り返しながら、戦国時代だけでなくその前の室町、鎌倉時代と比較した時にようやく歴史観というのが生まれてくる。そしてさらに広く、古代・中世・近現代と見ていきながら、歴史観というのを作り上げていく。
これは、どの先生も諸君に注意することだと思うが、諸君には案外通じない。暗記してはだめだ、理解しなければならない、という意味がよくわからないからだと思う。そこでまず、理解するとはどういうことか、なぜ理解する必要があるのか、という点について説明することにしよう。
「辞書 by 物書堂」
法律だってそうでしょう。今の民法、刑法なんていうのも、実際にどういうふうに世の中が動いているかを見ることが大事でね。僕なんかはそれを見ていたわけだけどね。
#勉強法
「法の支配」って勿論積極的な定義も可能だが、歴史的には「人の支配の否定」という意味合いが強いわけで、「人の支配」と無関係に「法の支配」をよく理解するというのは実際考え難い。だから「法の支配」を強調する人に対義語聞くのは単なるクイズではなく、「法の支配」への理解を問うものだと思う。
— ystk (@lawkus) 2019年3月6日