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日産が横浜市内で開いた株主総会には、666人の株主が出席しました。

冒頭、内田社長は、想定を超える販売の減少で業績の低迷が続き、立て直しの具体策をことし5月に取りまとめることを説明したうえで、「日産の強みを生かして選択と集中を進めていきたい。覚悟を持って経営に取り組みたい」と述べました。

これに対して株主からは、低迷する業績やゴーン元会長の事件以降、混乱が続く経営体制について、厳しい意見が相次ぎました。

このあと総会では、内田社長やアシュワニ・グプタCOOら4人を取締役に選任する議案が賛成多数で可決され、およそ2時間40分で終了しました。

また、みずからの不透明な報酬の問題などで去年社長を辞任した西川廣人前社長は取締役を退任しました。

日産は、去年4月にも臨時株主総会を開き、ゴーン元会長を取締役の職から解任していて、1年間に臨時の株主総会が2回開かれるのは異例です。

新しい経営体制では、低迷が続く業績の抜本的な立て直しに加えて、ルノー三菱自動車工業との3社連合で連携の強化をどう進めていくかが大きな課題になります。

日産自動車の臨時株主総会に出席した76歳の男性株主は「販売台数が減っていて余剰な設備を何とかしなければいけない状況なのに、具体的な説明がありませんでした。株主への期末の配当を見送るとのことですが、そうであれば役員報酬も減らすべきではないか」と話していました。

一方、77歳の男性株主は「目先のことよりも日産がしっかり立ち直って、新たにスタートしてほしいと思います。予測しなかった新型コロナウイルスの問題もあるので、まだうみを出しきっていないと思う。早く出し尽くしてほしい」と話しました。

また、別の男性株主は「車種が少ないのが課題だと感じました。国内販売が低迷している中で、しっかりとラインナップを充実してほしい」と話していました。

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