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タイのワチラロンコン国王は去年7月、王妃とは別の女性で元看護師のシニーナートさんに、およそ100年ぶりに復活させた国王の「高貴な配偶者」を意味する称号を与えていました。

そして、その3か月後、国王はシニーナートさんについて「現在の地位に満足せず、王妃のようにふるまった。無礼で恩知らずだ」などとして称号を剥奪し、王室のウェブサイトからはシニーナートさんの経歴や写真が削除されていました。

しかし官報で明らかになった国王の勅令では、シニーナートさんについて「落ち度は無かった」とし、先月28日付けで称号を戻したとしています。さらに「称号の剥奪はなかったものとする」としています。

タイではプラユット政権が軍の影響力を背景に強権的な姿勢をとっているとして、若者らによる反政府デモが全土に広がり、これまで議論さえタブー視されてきた王室改革まで訴える人たちが出てきています。

そうした中で、この1年足らずのうちに起きた称号の剥奪と授与について、地元メディアは一斉に勅令の内容を伝えています。

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