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イランでは27日、国防軍需省の研究開発部門トップを務め、核開発技術を研究していたファクリザデ氏が、首都テヘランの郊外で何者かに襲われ、死亡しました。

事件を受け、イランのロウハニ大統領は28日、敵対するイスラエルによる犯行だと改めて主張し、「適切な時期にこの犯罪に対処する」と、報復を示唆しました。

また、イランのラバンチ国連大使は、国連のグテーレス事務総長への書簡で「特に、アメリカの現政権の残りの任期中に無謀な行動をとらないよう、アメリカとイスラエルに警告する。イランは国民を守るため、必要な措置をとる権利を持つ」と強調しました。

アメリカ大統領選挙で勝利を宣言したバイデン氏がイランとの関係を見直し、核合意に復帰する考えを示す中、イスラエルが、イランを敵視するトランプ政権を後ろ盾に敵対的な活動を活発化させているとして、両国をけん制した形です。

テヘランでは、科学者の殺害を受けて市民がデモを行い、イスラエルアメリカへの非難を強めていて、地域情勢の緊迫も懸念されます。

イラン原子力庁のカマルバンディ報道官は、ことし7月に起きた中部ナタンズにあるイランの主要な核関連施設での火災についても、イスラエルが関与したという見方を示しました。

国営通信によりますと、カマルバンディ報道官は28日、「敵の足跡はさまざまな事件で確認されている。ナタンズの件については、直近の事件と同様に、イスラエルが関与しているようだ」と述べたということです。

そのうえで、カマルバンディ報道官は、「核開発を進めるわれわれをくじけさせるのが彼らのねらいだ。しかし、困難な道ではあっても、われわれは、目的地まで達するだろう」と述べ、核関連技術の開発を引き続き推進する考えを強調しました。

イランの科学者が殺害された事件について、イスラエル政府はこれまでのところ、反応を示していません。

ただ、イスラエルの複数のメディアは、イスラエル政府がイランの報復に備え、世界各地の大使館など在外公館の警戒を強めていると伝えています。

イスラエルネタニヤフ首相はおととし、イランの核兵器開発に関する資料を入手したとして会見した際、ファクリザデ氏について中心的な人物だと指摘し、「この名前を覚えておけ」などと発言していました。

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