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ロシアの野党勢力の指導者ナワリヌイ氏は、去年、化学兵器の神経剤で襲われたとみられ、先月、療養先のドイツから帰国した直後に逮捕されました。

当局は、ナワリヌイ氏が7年前、経済事件で、執行猶予付きの有罪判決を受けながらみずからの居場所を知らせる義務に違反したとして、執行猶予を取り消し、実刑に切り替えるよう求め、2日、モスクワの裁判所で審理が行われました。

ナワリヌイ氏側は、去年8月から9月にかけてドイツの病院に入院していたことは書面で伝えたなどと反論しましたが、裁判所は当局の主張を認め、ナワリヌイ氏の執行猶予を取り消し、禁錮3年6か月の実刑に切り替えることを決定しました。

弁護側は、今回の決定に対し、不服を申し立てる方針を示しています。

ナワリヌイ氏は、7年前の経済事件そのものが政治的な動機に基づく国策捜査だと主張してきました。

裁判所の周辺には、ナワリヌイ氏の主張を支持する若者などが大勢集まりましたが、治安部隊によって350人以上が拘束されたとみられ、今回の裁判所の決定を受けて支持者の反発が一層強まりそうです。

ロシアの裁判所の決定を受けて、アメリカのブリンケン国務長官は2日、声明を発表し「深い懸念を抱いている。ロシア政府に対し、ナワリヌイ氏や、不当に拘束された大勢のロシア市民を直ちに、無条件で釈放するよう改めて求める」と述べました。

そのうえで「同盟国やパートナーと緊密に連携して、ロシアが市民の権利を守らなかったことに対する責任を負わせる」として、今後、ロシアに対する対抗措置も辞さない構えを示しました。

今回の決定についてはイギリスのラーブ外相が声明で、化学兵器の神経剤で襲撃された被害者を標的にした不条理なものだと指摘したほか、ドイツのマース外相も、ツイッターで、法の支配に対する厳しい一撃だなどとしたうえで、ナワリヌイ氏の釈放を求めました。

#反ロシア#対中露戦

ロシアなど複数の国ですでに接種が始まっている新型コロナウイルスのワクチンについて、開発したロシアの研究機関は、最終段階の臨床試験で91.6%の有効性が示されたとする中間報告をイギリスの医学雑誌ランセットに発表しました。

ランセットは「このワクチンの開発は見苦しいほどに性急で、透明性を欠いたことで批判を招いてきたが、今回の結果は明確だ」とするコメントを併せて掲載しました。

掲載されたロシアの国立ガマレヤ疫学・微生物学研究所の中間報告によりますと、臨床試験は18歳以上のおよそ2万人を対象に実施し、無作為に選んだ4分の3の人にはこのワクチンを2回接種し、残りの人には「プラセボ」と呼ばれる偽薬を接種して、それぞれ新型コロナウイルス感染症になった人の割合を比較しました。

その結果、新型コロナウイルス感染症と確認された人は、ワクチンを接種したおよそ1万5000人では16人、0.1%だったのに対し、プラセボのグループではおよそ5000人中62人、1.3%だったということで、91.6%の有効性が示されたとしています。

ワクチンを接種した人のうち45人、およそ0.2%から深刻な健康への影響があったという報告がありましたが、この割合はプラセボのグループの半分で、ワクチンとの関連はないとみられるとしています。

このワクチンについて、ロシアは世界に先駆けて開発に成功したとして、去年8月に承認し、すでに複数の国で接種が始まっていますが、国内外からは臨床試験のデータの公開が不十分だという指摘が出ていました。

ランセットは「このワクチンの開発は見苦しいほどに性急で、透明性を欠いたことで批判を招いてきたが、今回の結果は明確だ」とするコメントを併せて掲載しました。

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