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北朝鮮は19日弾道ミサイルを発射し、翌日、新型のSLBM=潜水艦発射弾道ミサイルの発射実験に成功したと発表しました。

これを受けて国連安保理20日アメリカなどの要請に基づいて緊急会合を非公開で開きました。

会合に先立ち、アメリカのトーマスグリーンフィールド国連大使は、記者団に対し「複数の安保理決議に違反していて受け入れられない。北朝鮮のミサイル開発は国際社会の平和と安全を脅かすものだ」と述べ、北朝鮮を非難しました。

そのうえで「アメリカは前提条件なしでの対話を呼びかけており、敵対的な意図がないことを明確にしている」と述べ、北朝鮮に対話に戻るよう改めて求めました。

また、フランスとアイルランド、それにエストニアの3か国は共同で会見し、発射を強く非難しました。

ただ、国連の外交筋によりますと、会合では、欧米各国が求めた声明の取りまとめに中国とロシアが反対し、各国が意見を述べるにとどまったということです。

安保理は、北朝鮮が先月15日と28日にミサイルを発射した際も緊急会合を開きましたが、いずれも声明の発表には至っておらず、今回も一致した対応を示すことはできませんでした。

韓国は21日午後5時、南部・チョルラ(全羅)南道のコフン(高興)にある宇宙センターから初の国産ロケット「ヌリ号」を打ち上げました。

ヌリ号は全長47.2メートルの3段式のロケットで、1兆9500億ウォン余り、日本円でおよそ1900億円を投じて2010年から開発を始め、国内の300を超える企業が関わりました。

詳しい状況はまだ明らかにされていませんが、現地で打ち上げを見守ったムン・ジェイン大統領は「目標に完全に到達することはできなかった」と述べ、搭載していた模擬の衛星を計画どおりに軌道にのせることには失敗したもようです。

一方で、ロケットが高度700キロまで到達したことは成果だとしたうえで「宇宙開発で先行する国が未来を先導するようになる。韓国が宇宙強国となれるよう政府は長期的な視野で投資を続けていく」と述べました。

今後、21日の打ち上げについて詳しく検証したうえで、さらに宇宙開発を進めていくものとみられます。

一方、過去に北朝鮮が「人工衛星」だとして打ち上げを行った際には、事実上の長距離弾道ミサイルだとして国際社会から批判された経緯もあり、韓国が国産ロケットの打ち上げを実施したことをめぐって今後、北朝鮮が反発する可能性もありそうです。

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