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中央アジアカザフスタンでは燃料費が大幅に値上がりしていることに対する大規模な抗議活動が起きていて、内閣が総辞職するなど政治の混乱にもつながっています。

カザフスタンでは、ことしに入り自動車などの燃料費が値上がりしていることを受けて、2日には西部のマンギスタウ州で抗議活動が起こり、4日までに首都ヌルスルタンや最大都市アルマトイなど各地に広がっています。

現地で撮影された映像では、大勢の人が街頭で抗議の声をあげていて、車が燃えている様子や治安当局に拘束されていく人の姿も映し出されています。

ロイター通信は、政府がことしに入り、主要なエネルギー源となっている天然ガスに設けられていた、上限価格を見直したことが自動車などの燃料費の高騰につながっていると伝えています。

抗議活動が広がっていることを受けて、政府はアルマトイなどに夜間の外出禁止を含む非常事態宣言を出して事態の沈静化を図っています。

また、トカエフ大統領は5日、内閣の総辞職を受け入れたと発表し、政治の混乱にもつながっています。

産油国カザフスタンは豊富な天然資源を背景に経済成長を図ってきましたが、貧富の格差が課題となっていて、一部の国民の間では、政権に対する不満が蓄積していました。

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