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連邦公開市場委員会(FOMC)は1月25-26両日に開いた会合で、インフレ率があまりに高い状態にあることから、政策金利を近く引き上げることが妥当となるほか、引き締めペースを速めることも正当化される可能性があると結論付けた。16日公表された議事要旨で明らかになった。

  議事要旨では「インフレが予想通りに鈍化しない場合、FOMCが現在の想定より速いペースで政策緩和を解除することが適切になると、大半の参加者は指摘した」と記された。

  インフレ高進を受け、一部の米金融当局者は年内の政策金利見通しを上方修正している。また議会では民主党共和党の両方から金融当局に対し、物価圧力の抑制を求める声が高まっている。

  市場では3月15-16両日に予定されている次回FOMC会合での利上げが100%織り込まれており、一部では利上げ幅が0.5ポイントになるとの見方も出ている。市場は2022年に少なくとも合計で1.5ポイントの利上げがあると予想。数週間前は0.75ポイントと見込まれていた。

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  パンテオン・マクロエコノミクスのチーフエコノミスト、イアン・シェファードソン氏は「バランスシート縮小の開始時期や3月に金利を0.5ポイント引き上げる可能性について明確な議論がなかったことを踏まえると、議事要旨はどちらかと言えば予想ほどタカ派的ではないといえる」と指摘。その上で、1月の会合後に発表されたインフレと賃金のデータが予想より悪いことを考えると「いかなる政策についても、今回の議事要旨が最終判断となることはない」と述べた。

  1月の会合では、年内にバランスシートの自然縮小を始めることについても議論があった。

  議事要旨は「幾人かの参加者は状況から判断して、いずれ年内にバランスシートの規模縮小を開始することが正当化される可能性が高いとコメントした」としている。

  議事要旨では、利上げペースの詳細やバランスシート縮小の具体的な方法については議論がなかったことが示された。ただ1月会合後に景気過熱を示唆するデータが示されていることから、パウエル米連邦準備制度理事会FRB)議長が3月にさらなる詳細を説明するとの見方が強まっている。3月のFOMC会合時点で、当局者らは2月のインフレ指標と雇用統計を入手していることになる。

原題:Fed Eyes Rate Hike Soon and Faster Tightening Pace If Needed (2)(抜粋)

FRB連邦準備制度理事会は、先月開いた会合で、記録的なインフレを抑えるために次回、来月の会合で、2年間継続しているゼロ金利政策を解除し、利上げに踏み切る見通しを示しました。

16日に公表された議事録によりますと、利上げをめぐっては、物価上昇が収まらないことに警戒を強める出席者から、経済が想定通り回復すれば、前回、ゼロ金利政策を解除した2015年以降の局面よりも速いペースで進めていくのが適切との意見が相次いでいたことがわかりました。

さらに国債などの資産を圧縮する「量的引き締め」についても、出席者の多くがことし後半に始めるのが適切だとしていて、金融引き締めを急ぐ議論が盛んに交わされた様子がうかがえます。

市場では、FRBがインフレの抑制を急ぐため来月の会合で利上げの幅を通常の0.25%ではなく一気に0.5%にするという見方も出ていて、対応への関心が高まっています。

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#FRB#FOMC#金融政策