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国際原子力機関IAEA)は6日、イランがウランを濃縮する遠心分離機の部品製造装置を全て首都テヘラン近郊カラジの施設から中部ナタンツに移設したと発表した。

ロイターが閲覧したIAEAの加盟国向け機密報告書は「IAEAの査察官は4月4日にナタンツで、製造装置が封印された状態で稼働していないことを確認した」とした。移設先のナタンツの場所は明らかにしていない。

イランは昨年12月、首都テヘラン近郊カラジの核関連施設への監視カメラ再設置でIAEAと合意した。

その1カ月後、イランはIAEAに、カラジの遠心分離機部品製造装置をイスファハンの新たな施設に移設すると通知し、IAEAイスファハンの移設先に監視カメラを設置した。

今回の動きで、イランがナタンツとイスファハンの施設を使用し生産を増強するのかという疑問が浮上した。

IAEAは、イラン側との合意により、イスファハンなどの監視カメラのデータに当面アクセスできない。報告書は「監視カメラのデータや記録にアクセスできず、イスファハンで部品製造が始まったかどうかを確認できない」としている。

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