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岸田総理大臣は8日午後7時前、総理大臣官邸で記者団の取材に応じました。

この中で岸田総理大臣は「どうか、一命を取りとめていただきたいと祈っていたが、祈りもむなしく、こうした報に接することになってしまった。誠に残念であり、ことばもない」と述べました。

そのうえで「民主主義の根幹たる選挙が行われている中、安倍元総理の命を奪った卑劣な蛮行が行われた。断じて許せるものではなく、最も強いことばで、改めて非難する」と述べました。

また、「安倍元総理は、私にとって当選同期であり、国会議員になってからも同僚議員として、また安倍内閣を支える一閣僚として、多くの時間を共にしたよき友人でもあった。大きな実績をさまざまな分野で残された偉大な政治家をこうした形で失ってしまったことは、重ね重ね残念でならない。安倍元総理の残されたさまざまな功績に敬意を表し、心から哀悼の意を表する」と述べました。

そして「民主主義の根幹たる自由で公正な選挙は、絶対に守り抜かなければならない。『決して暴力に屈しない』という断固たる決意のもと、あすは予定どおり選挙活動を進めることにする。選挙戦の最後の瞬間まで、そのことを自分の声で直接、国民の皆さんに訴え続けたい」と述べ、参議院選挙の選挙戦最終日となる8日も活動を続ける考えを示しました。

さらに「選挙活動にあたり、安全確保には十二分に配慮し対応していく」と述べたうえで、閣僚を招集した際、自由で公正な選挙が安全に行われることを徹底すること、決して行政の停滞を招くことがないように粛々と対応し、つかさつかさで対応に万全を期すことの2点を指示したと説明しました。

安倍元総理大臣が亡くなったことを受け、岸田総理大臣は8日夜、談話を発表しました。

この中では「本日、突然の蛮行により、元総理大臣、安倍晋三氏が逝去された。民主主義の根幹たる選挙が行われている中、安倍氏の命を奪った卑劣な行為は、断じて許されるものではなく、最も強い言葉で非難する」としています。

そして「安倍氏は、憲政史上最長となる8年8か月にわたり、卓越したリーダーシップと実行力をもって、厳しい内外情勢に直面するわが国のために身命を賭して、総理大臣の重責を担われた」としています。

そのうえで、これまでの安倍氏の活動を紹介し、東日本大震災をめぐって「閣僚全員が復興大臣であり、東北の復興なくして日本の再生なし」との決意のもと、復興の加速化に力を尽くしたとしています。

また、デフレからの脱却を目指して大胆な金融緩和、機動的な財政政策、そして民間投資を喚起する成長戦略の「三本の矢」からなる経済政策を推進し、日本経済の再生に大きく貢献したとしています。

さらに、外交・安全保障をめぐり「国際情勢が厳しさを増す中、強固な日米同盟を基軸として『地球儀をふかんする外交』を展開し『自由で開かれたインド太平洋』の実現に向け精力的に取り組むとともに、平和安全法制の整備に尽力し、わが国と世界の平和と繁栄に向けた礎を築いた」としています。

また「『働き方改革』など、時代の大きな流れを捉え、常に時代の一歩先を見渡し、この国の未来を切り拓くための大きな実績をさまざまな分野で残した」としています。

そして「突然の訃報に接し、悲しみの念を禁じ得ない。国民の皆さまとともに、心から哀悼の意を表し、ご冥福をお祈り申し上げる」としています。

経団連の十倉会長はコメントを発表し「突然のことで大変驚き、衝撃を受けている。このような政治に対する暴力は、断じて許されることではない」としています。

また、安倍元総理大臣の政権運営を振り返り「内政では『アベノミクス』を推進し、力強い日本経済の復活を成し遂げ、また外交面では『地球儀を俯瞰する外交』で国際社会における日本のプレゼンスの向上に貢献した。さらに安全保障に関しても関連法制を整備し、厳しい国際情勢への対応に万全を期すなど、極めて大きな功績を残した」と評価しました。そのうえで「在任期間最長の総理大臣として、わが国の憲政史上、最も傑出した総理大臣の1人だった。今はただ心よりご冥福をお祈り申し上げます」と悼みました。

日本商工会議所の三村会頭はコメントを発表し「このような蛮行はいかなる場合も決して許されるものではない。国家のために尽くした尊い命が奪われたことに、深い憤りと悲しみを禁じ得ない」としています。

そのうえで安倍元総理大臣の政治的な評価については「第2次安倍内閣では20年にわたるデフレで苦しんできたわが国の閉塞感を打開すべく果敢に挑み、経済再生の道に大きな突破口を開き、外交面においては強いリーダーシップで国益のために力を尽くし、世界におけるわが国のプレゼンスを大いに高めた」と振り返りました。さらに「連続在任日数は憲政史上最長となり、まさに一国のリーダーにふさわしい偉大な功績を残された存在感のある政治家であったと思う。生前の功績をたたえ、謹んでご冥福をお祈りいたします」として故人を悼みました。

経済同友会の櫻田代表幹事は長野県軽井沢町で記者団に対して「怒りしかない。民主主義において大事な選挙のさなかにこうしたことが行われたことを重く受け止めるべきだ。安倍元総理大臣は、G7=主要7か国の中で影響力のあるリーダーの1人だったと思う。経済、外交を含めて傑出したリーダーだった」と述べました。

経団連の元会長で大手精密機器メーカー「キヤノン」の御手洗冨士夫会長兼社長は、「理不尽な凶行に倒れられたことは誠に痛恨の極みであり、激しい憤りを禁じ得ません。憲政史上最長となる盤石な政権を築き、後世に残る多大な功績を残されました。総理大臣の退任後も精力的に政治活動を続けていたやさきに、志半ばで凶弾に倒れた無念の思いを察すると、まさに断腸の思いです」というコメントを出しました。

日本生産性本部の会長を務めるキッコーマン茂木友三郎名誉会長はコメントを発表し「安倍元総理大臣とは、1990年代からの長いお付き合いでしたが、まじめでお人柄がよい上に仕事ができる立派な政治家でした。2度目の総理大臣在任中のアベノミクスでは、長く低迷していた日本経済の活性化に尽力されました」としています。その上で「これからも政界のご意見番として、存在感を示されるものと期待しておりました。たいへん残念です。日本でこのようなことが二度と起こらないよう、強く願います」としています。

日本自動車工業会豊田章男会長はコメントを発表し「驚きと悲しみを深くしている。このような大変残忍で卑劣な行為は決してあってはならないことであり、強い憤りを感じるとともに、断じて許すことはできない。世界平和と日本の未来を誰よりも案じ、全身全霊で尽力されておられた元総理の無念は心中察するにあまりある」としています。また安倍元総理大臣の政権運営を振り返り「憲政史上最長の安定政権を土台に、卓越した外交や安全保障に足跡を残されるとともに、アベノミクスを掲げた強いリーダーシップにより、リーマンショック東日本大震災から力強い回復を先導された」と評価しました。そのうえで「生前の多大なるご功績に深く感謝を申し上げるとともに、心よりご冥福をお祈り申し上げる」としています。

長年親交のあった富士フイルムホールディングス古森重隆元会長はコメントを発表し「突然の訃報に接し、ただただ残念であり、がく然としています」としています。この中で古森氏は安倍元総理大臣の政権運営について「大局観を持って日本の課題を捉えつつ、常に的確に対処され、日本国を正しい方向へと導いてこられた卓越したリーダーでした」と振り返りました。そのうえで「何事にも全く私心無く、常に自然体で人と接し、力強さと優しさを兼ね備えられた方でした。安倍元総理大臣と、公私にわたって親交を重ねさせていただきましたことに深く感謝するとともに、生前の偉大なる功績をしのびつつ、心よりご冥福をお祈り申し上げます」と悼みました。

安倍政権のもとで政府の経済財政諮問会議の民間議員や産業競争力会議有識者議員を歴任した経済同友会元代表幹事で東京電力ホールディングスの小林喜光会長は「突然の訃報に接し、大変驚いています。安倍元総理大臣は長きにわたって国民のために多くの政策課題に取り組んでこられました。改めてその功績に心から敬意をあらわし、哀悼の意を表します」とするコメントを発表しました。

安倍元総理大臣が亡くなったことについて、野村証券の前の社長で日本証券業協会の森田敏夫会長は、「謹んで哀悼の意を表します。長引く円高、デフレ不況からの脱却、そして日本経済の再生を最大の目標に掲げ、大胆な金融緩和などを柱とした「アベノミクス」を推進し、わが国経済の安定的な成長に取り組まれ、大きな功績を残されました」とするコメントを出しました。

安倍内閣のもとで第32次となる政府の地方制度調査会で会長をつとめた住友林業の市川晃会長はNHKの取材に対して「民主主義国家である日本で、民主主義で一番大事な選挙のさなかにこういうことが起きるとは許せない。言語道断だ」と述べました。

中学と高校の同窓生として親交があった西武ホールディングスの後藤高志社長は「憲政史上最長の期間にわたって確固たる信念と強力なリーダーシップで日本を引っ張ってこられた。日本のリーダーとして多大なる貢献をされ、退任後も日本の将来を常に考えておられたなかでさぞかし無念であったろうと尽きることのない悲しみと激しい憤りを覚えます。安倍元総理のご冥福を心よりお祈りいたします」とコメントしています。

安倍政権下で4年5か月にわたって自衛隊トップを務めた河野克俊前統合幕僚長NHKの取材に対し「驚くと同時にとても落胆している。自衛隊、安全保障に関心を持ち、強いリーダーシップを発揮した方で、統合幕僚長として務められたのは光栄だった。集団的自衛権の行使を限定的に容認する安全保障関連法についても、内閣支持率が下がるのを承知の上で決断していて、そばで見ていて、日本のために必要だという固い信念があったのだと感じた。これからも活躍してほしいと思っていた方だったので、日本にとっての大きな柱を失ったと感じている。本当にお悔やみ申し上げます」と話していました。

また自衛隊幹部の1人はNHKの取材に対し「第2次政権ではそれまで年々減っていた防衛予算を増やし、厳しさを増す安全保障環境にどう対応するか、強いリーダーシップを発揮した政治家だったと思う。特に安全保障関連法の制定は政治的に大きな議論を呼んだが、日米の連携のさらなる深化やインド太平洋地域への関与の強化など、自衛隊の活動が大きく変わるきっかけになったのは間違いない。自衛隊としては引き続き法律にもとづいて、国民の平和と安全を守るための能力を高めていくことに尽きる」と話していました。

安倍元総理大臣が亡くなったことについて新型コロナウイルス対策にあたる政府の分科会の尾身茂会長は「新型コロナウイルスの発生当初、情報が極めて限られていた中で最初の緊急事態宣言を発出する際に安倍元総理と対策の内容について何度もお話しする機会がありました。そのたびに一国の総理大臣として、この危機をなんとか乗り越えようとする強い意志を感じていました。長い間、我が国の発展のためにご尽力をいただき感謝したい。心よりご冥福をお祈りいたします」とコメントしました。

JOC日本オリンピック委員会山下泰裕会長は「民主主義の根幹をなす選挙という時期に起きたこのような卑劣な暴挙は断じて許すことができません。安倍元総理大臣は長くスポーツ界に心を寄せ、支えていただいておりました」とコメントしたうえで、東京オリンピックの開催が決まった2013年9月にアルゼンチンのブエノスアイレスで開かれたIOC国際オリンピック委員会の総会で当時の安倍総理大臣が行った最終プレゼンテーションについて「スピーチの中で1964年の東京大会の思い出に触れ『スポーツこそは世界をつなぐ、そして万人に、等しい機会を与えるものがスポーツであると私たちは学びました』とおっしゃいました。スポーツに携わる者として安倍元総理が残したこのことばを改めて受け止め、多様性を受け入れ社会をつなぎ得るスポーツの根源的な価値をこれからも社会に伝えてまいりたい」というコメントを出しました。

安倍元総理大臣が大学生のころからつきあいがありアメリカのトランプ前大統領が3年前に来日したときにも一緒にゴルフを楽しんだ日本ゴルフツアー機構青木功会長は、「3人で和やかにラウンドしたことが鮮明に思い出されます。国民のことを思い、自身の健康をも犠牲にして職務にあたる姿を拝見するたび尊敬の念を抱いていました。訃報に接し、深い悲しみ、痛恨の極みであります」とコメントを出しました。

安倍元総理大臣が亡くなったことを受けて、IOC国際オリンピック委員会のバッハ会長は公式ホームページで「日本は偉大な政治家を失い、IOCはオリンピックムーブメントの勇敢なサポーターと親愛なる友人を失った。国際オリンピック委員会を代表して安倍元総理のご家族、ご友人、そして日本の皆様に心からお悔やみを申し上げる」とコメントし哀悼の意を示しました。
そのうえで「安倍元総理はビジョンを持ち、そのビジョンを実現するための決意と無限のエネルギーに満ちた人だった。私が最も高く評価しているのは彼が約束を守る人だったということだ。東京オリンピックの延期という前代未聞の決断を下すことができたのは、彼のビジョンと決断力、そして頼もしさだけだ。安倍元総理がいなければ、このオリンピックは実現しなかっただろうし、世界中のアスリートたちのオリンピックの夢も実現しなかっただろう」などとしています。

#芸能班

日銀の黒田東彦総裁は8日夜、安倍晋三元首相の死去を受けてコメントを発表した。「誠に残念でならない」と述べ、「経済の分野では長期間続いたデフレからの脱却と持続的な経済成長の実現に向けて、多大な成果を残した」とたたえた。強力なリーダーシップで日本経済の発展に尽くしたことに心より敬意を表するとした。

第2次安倍政権発足後の2013年3月、黒田氏は日銀総裁に就任し、デフレ脱却を目指して異次元の金融緩和を推進した。

サマーズ元米財務長官は、凶弾に倒れた安倍晋三元首相の看板政策だったアベノミクスについて、その遺産を世界中の先進国の政策立案者が研究することになるとの見方を示した。

安倍元首相が死去、演説中に銃撃-アベノミクスで最長政権築く (8)  

  サマーズ氏はブルームバーグテレビジョンの番組で、安倍氏暗殺は遺族や日本のみならず、日米関係や世界にとっても悲劇であり、現在の政治状況を巡って「渦巻く怒り」が表れたものだと述べた。

  金融緩和、財政政策、成長戦略という3本の矢を掲げたアベノミクスについては「われわれが長く見てきた中で、より積極的で成功したマクロ経済戦略の再プログラムの1つとして記憶されるだろう」と評価。「それ以前の基準からすれば成功だった」とした上で、「しかし、日本で起きていたことを考えれば、完全に『任務完了』となったわけではなかった」と振り返った。

  ハーバード大学教授でブルームバーグテレビジョン寄稿者でもあるサマーズ氏は、長期的な停滞が「欧州や米国に再来すれば、アベノミクスの遺産は非常に注意深く研究されることになるだろう。ある意味、日本は人口減少や過剰貯蓄といった課題を最初に経験した国だった」と語った。

原題:

Summers Says World Will Study Abenomics When Stagnation Returns(抜粋)

#アベノミクス#リフレ#金融政策#円安政

#ビル・ゲイツ

安倍元総理大臣の死去を受けてアメリカのバイデン大統領は8日、首都ワシントンにある日本大使公邸を弔問に訪れました。

バイデン大統領は持参した花束を安倍元総理大臣の遺影が飾られた机に置き、その後、記帳を行いました。

この中で、「バイデン一家とアメリカを代表して安倍氏の家族と日本の国民に心よりお見舞い申し上げる。彼の死は妻や家族、そして日本国民だけでなく世界にとっての損失だ。平和の人であり、判断力のある人物だった。彼の死は惜しまれるだろう」などと書き込み、哀悼の意を示しました。

記帳は4分近くにおよび、バイデン大統領は時折、顔をあげて遺影を見ながら書き記していました。

弔問を前にバイデン大統領は記者団に、「岸田総理大臣に電話をかけようかと考えたが、夜遅かったので朝になったところで話すつもりだ」と述べ、日本時間のきょうにも電話で追悼の言葉を伝える考えを示しています。

また、バイデン大統領は弔意を示すため、ホワイトハウスなどの政府機関の建物で、今月10日の日没まで半旗を掲げるよう指示しました。

国連の安全保障理事会では8日、会合の冒頭、今月の議長を務めるブラジルの国連大使が、「安保理を代表し、不条理な暗殺に対して悲しみと衝撃を表明する。ご遺族と日本政府、日本の人々に深い哀悼の意を表する」と述べたうえで、出席している国連大使ら全員に呼びかけ、およそ30秒間、黙とうを捧げました。

この日は、シリアの人道支援ルートをめぐり対応が協議されましたが、多くの国連大使が発言に先立ち哀悼の意を表しました。

安倍元総理大臣が演説中に銃で撃たれ、亡くなったことについて、アメリカでも衝撃をもって受け止められています。

ニューヨーク市に住む男性は、「日本では異例のことだと思うので驚いたが、このような事件が許されないのはどの国でも変わらない」と話していました。

また、南部ミシシッピ州からニューヨークを訪れていた男性は、「とてもショックだ。日本で銃を使った事件が起きるとは思っていなかった」と話していました。

また、中西部ミシガン州から来た男性も、「銃による事件は、アメリカでは日常茶飯事だが、日本で起きたことに驚いた。日本にはアメリカの失敗を見習ってほしくない」と話していました。

アメリカのバイデン大統領は8日、ワシントン近郊にあるCIA=中央情報局の本部で行われたイベントであいさつし、その中で安倍元総理大臣が銃で撃たれて亡くなったことについて「ぞっとするような衝撃的な死を遂げた」と述べました。

バイデン大統領はそのうえで、安倍氏とはオバマ政権で副大統領を務めていたころに何度もやりとりをしたと紹介し、「安倍氏は両国の同盟関係を強化することや、自由で開かれたインド太平洋の実現に向けて真剣に取り組んでいた」と述べ、その死を悼みました。

そして、安倍氏が総理大臣を辞任したあとも国や国民のために尽くしていたとして「大変尊敬している」と、その功績をたたえました。

さらにバイデン大統領は「銃による犯罪がどれだけ社会を深く傷つけるか理解している」とする一方「日本が日曜日に選挙を控えるなか、日本の民主主義の力を信じている」と述べました。

安倍元総理大臣が男に銃で撃たれ亡くなったことを受けて、岸田総理大臣は9日午前8時から10分間、アメリカのバイデン大統領と電話で会談しました。

この中でバイデン大統領は「安倍元総理大臣の逝去に対し、アメリカを代表して心よりお見舞いを申し上げる。安倍元総理大臣は卓越した指導者として国際社会をリードし、日米関係の深化に大きな足跡を残した。私はフミオと日本国民とともにある」と述べ、弔意を示しました。

これに対し、岸田総理大臣は謝意を伝えたうえで「民主主義の根幹である選挙が行われている中で起きた卑劣な蛮行は断じて許すことはできない。現職の総理大臣として暴力に屈せず民主主義を守り抜く」と伝えました。

このあと岸田総理大臣は記者団に対し「安倍元総理大臣の遺志を継いで日米同盟のさらなる強化に努めていくという思いを新たにした」と述べました。

アメリカのバイデン大統領と岸田総理大臣との電話による首脳会談についてホワイトハウスは「バイデン大統領は憤りと悲しみ、そして深い哀悼の意を表明した。悲しみの中にある岸田総理大臣と日本国民に大統領とアメリカ国民が寄り添っていると強調した」とする声明を発表しました。

そのうえで「自由で開かれたインド太平洋というビジョンと日本とアメリカ、オーストラリア、それにインドの4か国による枠組み、クアッドの設立という安倍元総理大臣の不朽の遺産の重要性に言及した」として安倍氏の功績をたたえました。

東アジアの政治経済が専門で安倍元総理大臣とも親交のあった、アメリカのジョンズ・ホプキンス大学ライシャワー東アジア研究所のケント・カルダー所長が8日、NHKの取材に応じました。

この中でカルダー氏は、安倍元総理大臣が日米関係を強化するだけでなく、東南アジアや中東の国々、それにロシアなどとの関係構築にも努めていたとして「日本の国際的な役割を強化するため、新しいことへの挑戦をいとわなかった。彼は現実主義者であり、愛国者であり、先を見据えた人物だった」と述べました。

また日米関係については、安倍元総理大臣がオバマ元大統領やトランプ前大統領など、民主・共和両党の歴代のアメリカ大統領との間で信頼関係を築いていたと指摘し、「すべての人々と良好な関係を築き尊敬されたことは驚くべきことだ」と評しました。

さらにカルダー氏は「日本は歴史的に見て受動的にアメリカからの要請に応えてきた国だが、安倍元総理大臣もそういう時はあったものの、アメリカで共感されるアイデアを生み出し、より主体的だった」と指摘しました。

現在、アメリカが中国に対抗するうえで重視する、日米両国とオーストラリア、インドの4か国で作る枠組み「クアッド」は、安倍元総理大臣が提唱したものだったとして「彼はアメリカに対して顕著な影響力を持っていた」と述べて、歴代の総理大臣の中でもアメリカに対して積極的なリーダーだったと評しました。

タイム誌はツイッターに「日本で最も長くリーダーを務めた安倍晋三のレガシー」というメッセージとともに、安倍元総理大臣が腕を組んで遠くを見つめる次の号の白黒写真の表紙を投稿しました。

投稿と合わせてウェブサイト上に掲載された記事では安倍氏について、2020年の退陣までに憲法改正などの目標を達成できなかったとしたうえで「辞任後も日本で最も影響力のある政治家の1人としてみずからの遺産を書き換えようと努めたが、暗殺により途絶えてしまった」としています。

記事では「彼は政治的な巨人だった。バブル崩壊後の景気低迷によって日本人が失った自信を取り戻すことに成功した」などとする識者のコメントも紹介しています。

#日本会議#ネトウヨ

安倍氏を撃った男の動機が、どちらの部類にあてはまるのかはまだはっきりしない。しかし、この暗殺が日本を変えるのは確かなことのように思える。

日本はとても安全な国なので、この国の警備体制は緩やかだ。今回のような選挙戦の最中、政治家は文字通り街角に立ち、演説をし、買い物客や通行人と握手をする。

安倍氏を撃った男はおそらくだからこそ、元首相に近寄ることができた。そして、寄せ集めの部品で作った武器を発射できたのだろう。

これは今日を境に、変わるに違いない。

8日昼前、奈良市参議院選挙の応援演説をしていた安倍元総理大臣が男に銃で撃たれ、病院に運ばれましたが、午後5時すぎに死亡が確認されました。

通算で歴代最長の8年8か月、総理大臣を務めた自民党の実力者が銃撃されて亡くなったことに、政界には強い衝撃が広がっています。

与野党9党の党首らは、哀悼の意を示すとともに、今回の犯行を強く非難しました。

自民党総裁の岸田総理大臣は、「民主主義の根幹たる選挙が行われている中、卑劣な蛮行が行われた。断じて許せるものではなく最も強いことばで非難する。偉大な政治家をこうした形で失い、残念でならない」と述べました。

立憲民主党の泉代表は、「心からご冥福をお祈りするとともに、断固として非難したい。このようなテロ行為に屈してはならず、言論や政治活動の萎縮はあってはならない」と述べました。

公明党の山口代表は、「このような結果になり激しい憤りを感じている。暴挙を断じて許してはならない。言論封殺をはね返し民主主義の本来あるべき姿を示していきたい」と述べました。

日本維新の会の馬場共同代表は、「ユーモアのある、ウィットにとんだ会話もよくしていただいたし日本にとっては非常に貢献いただいた、けうな政治家で、国益を逸し非常に残念だ」と述べました。

国民民主党の玉木代表は、「民主主義に対する重大な挑戦であり脅威だと思う。わが党としても強い怒りと悲しみを持って非難する」と述べました。

共産党の志位委員長は、「政治的立場は異にしていたが、同時代をともに生きた者として大変悲しくさみしい。卑劣なテロによる言論の封殺は絶対に許してはならない」と述べました。

れいわ新選組の山本代表は、「自分の中で整理がつかない。言論を暴力で封じようとすることに対して徹底的にあらがっていかないといけないと誓うしかない」と述べました。

社民党の福島党首は、「改めてテロに強く抗議する。そして、心から哀悼の意を表します」と述べました。

NHK党の立花党首は、「二度と起きないようにするにはどうしたらいいのか考えなければならない」と述べました。

参議院選挙の選挙戦最終日の9日、政府は、閣僚ら要人の警護や候補者の演説会場などの警備を改めて徹底することにしています。

「社会が安定して良い政治が行われていれば、こんな過激な事件は起きない。自民党がおごり高ぶり、勝手なことをやった結果だ」

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失われた30年 - Wikipedia

8日昼前、奈良市で演説をしていた安倍元総理大臣が男に銃で撃たれました。安倍元総理大臣は病院で治療を受けていましたが、午後5時すぎに死亡が確認されました。

現場の警備にはどんな課題があったのか、元警視庁SAT所属で要人の警備などに詳しい、伊藤鋼一さんによる解説です。

(動画は7分9秒です。データ放送ではご覧いただけません)

伊藤さんは、「当時の映像を見る限り、事件の前に容疑者がバッグを持って周囲をうろついたり、安倍元総理大臣に直線的に向かって行ったりする様子が見て取れる。このような場合、通常は不審な人物を現場から遠ざけた上で職務質問し、所持品を検査するのが鉄則であることを考えると、今回は警察官どうしの連携ができておらず、警備に抜けがあったと言わざるを得ない」と指摘しています。

そのうえで、「当時、どのような警備態勢だったかは今後の検証で明らかになると思われるが、要人の警備は100%でなければならず、1%のミスも許されない。わずかでも危険があれば排除することが重要で、残念な結果となってしまった」と話しています。

安倍元総理大臣が銃で撃たれて死亡した事件について、奈良県警察本部は8日夜、記者会見を開き、「警護・警備態勢に問題があったか確認を進め、問題があれば適切に対応する」と述べました。

以下、記者会見の詳細です。

容疑者のバッグやスマホを押収

奈良県警察本部は山上容疑者が身につけていたショルダーバッグのほか、所持品としてスマートフォンや財布を押収したと説明しました。

ショルダーバッグは布製の紺色で縦横40センチ、まちが10センチあるということで、警察は、事件に使われた銃をこのバッグの中に入れて電車で現場まで持ってきたとみて、詳しい状況を捜査することにしています。

「現場に数片の金属片 銃弾か詳しく調べる」

奈良県警察本部は安倍元総理大臣が銃で撃たれた現場で、金属片が数片、見つかったことを明らかにし、今後、銃弾かどうか詳しく調べるとしています。

「検視で左肩と首の前の部分にだ円形の銃創確認」

奈良県警察本部は安倍元総理大臣の遺体の状況について、午後7時すぎから行った検視の結果、左肩と首の前の部分にだ円形の銃創を確認したと説明しました。

今後、奈良県立医科大学附属病院で司法解剖を行って、死因などをさらに詳しく調べるということです。

容疑者は3年間自衛隊で勤務

奈良県警察本部は山上容疑者について、「平成14年から3年間、自衛隊で勤務した」などと供述していると明らかにした上で、現在は無職だと説明しています。

「警備を用意するだけの時間はあった」

奈良県警察本部は、警察として安倍元総理大臣の演説が行われることを把握したのが、前日の7日の夕方だったとしたうえで、「突発的な警護だが、十分に態勢を取れていたと思っていた。警備を用意するだけの時間はあった」としています。

そのうえで、「警護の責任を有する警察として、安倍元総理大臣が遊説中に死亡したことを重大に受け止め、警護・警備態勢に問題があったか確認を進め、問題があれば適切に対応する」としています。

来県をホームページで把握か

奈良県警察本部は山上容疑者が、「安倍元総理が奈良県に来ることについて、自宅などでホームページを見て把握した」と供述していることを明らかにしました。

容疑者は取調官の調べに対し、淡々と応じているということです。

「暴発のおそれがあり爆発物の処理部隊を投入」

山上容疑者の自宅の家宅捜索について奈良県警察本部は、「直接爆発物を発見していないが、手製の銃が見つかり、いつ暴発するかわからず、暴発のおそれがあるということで、爆発物の処理部隊を投入した」と明らかにしました。

警備態勢は今後検証

奈良県警察本部は安倍元首相の演説会場での警備態勢について、「まずは全容の解明と捜査を尽くしたいと考える。現場についても今は捜査中だ」と話し、対応に問題があったかどうかは今後、検証するとしています。

刑事部長をトップとする90人態勢の捜査本部を設置

奈良県警察本部は、午前11時32分に奈良市に住む無職の山上徹也容疑者(41)を、殺人未遂の疑いでその場で逮捕したうえで、今後容疑を殺人に切り替え全容の解明を進める方針を明らかにしました。
また、刑事部長をトップとする90人態勢の捜査本部を設置したと発表しました。

容疑者「電車で事件現場に来た」

奈良県警察本部は、記者会見で山上容疑者が「電車で事件現場に来た」と供述していることを明らかにしました。

事件に使われた銃について

奈良県警察本部は事件に使われた銃について、「見た目から明らかに手製であり長さ40センチ、高さ20センチあった。容疑者の自宅を捜索したところ事件で使われたものと似た手製の銃数丁を押収した」と明らかにしました。

容疑者「特定の団体に恨み」

奈良県警察本部の山村和久捜査一課長は、山上容疑者が、「特定の団体に恨みがあり、安倍元総理大臣がこれとつながりがあると思い込んで犯行に及んだ」といった供述をしていると明らかにしました。

また山上容疑者は「私がしたことに間違いない」と、逮捕容疑を認めていると述べました。

8日昼前、奈良市大和西大寺駅近くで演説をしていた安倍元総理大臣が背後から銃で撃たれて死亡し、警察は奈良市に住む職業不詳の山上徹也容疑者(41)を逮捕しました。

警察当局によりますと、山上容疑者は手製の銃で襲撃したとみられ、これまでの調べに対し「元総理の政治信条への恨みではない」と供述していることが分かっています。

その後の調べに対し、「特定の団体に恨みがあり、元総理がこの団体と近しい関係にあると思い狙った」という趣旨の供述をしているということです。

また、捜査関係者によりますと、この団体について「母親が団体にのめり込み、多額の寄付をするなどして家庭生活がめちゃくちゃになった」という趣旨の話をしているということです。

警察は、団体への恨みをきっかけに、近しい関係にあると思い込んだ安倍元総理大臣が奈良市を訪れることを知って襲撃を計画した可能性もあるとみて、詳しいいきさつを調べています。

容疑者の自宅からは事件に使われたものと似た、手製の銃とみられるものが数丁見つかり、警察は計画的に準備した疑いがあるとみています。

一方、奈良県警察本部は8日夜開いた会見で、安倍元総理大臣の演説が行われることを警察が把握したのは、前日の7日の夕方だったとしたうえで、「突発的な警護だが、十分に態勢を取れていたと思っていた。警備を用意するだけの時間はあった」と説明しました。

現場で警護や警備にあたった警察官の数などは明らかにしていませんが、「警護の責任を有する警察として安倍元総理大臣が遊説中に死亡したことを重大に受け止め、警護・警備態勢に問題があったか確認を進め、問題があれば適切に対応する」として、今回の対応について検証を行う考えを示しました。

奈良市の集合住宅で容疑者と同じ階の部屋に住む20代の女性は「容疑者とはエレベーターなどですれ違い、お辞儀して挨拶する程度でしたが、マスクもしているので、印象はあまりないです。不審なにおいや音が聞こえてくることはありませんでしたが、ニュースを見てとても怖くなりました。昨晩も、警察から急に避難を呼びかけられてすごく不安でした」と話していました。

また、容疑者の下の階の部屋に住む60代の女性は「報道で容疑者の写真を見て、エレベーター前ですれ違った人だと感じた。事件の3日前にあいさつしたら向こうは会釈もなかった。何か悩み事でもあるのかなと思った。元総理大臣が襲撃されるという歴史的な事件で、身近に犯人がいたというのはすごく怖い。部屋に爆発物が残っているおそれがあったと聞き本当に驚いた」と話していました。

事件を受けて、警察庁は警備態勢が十分だったかどうかなど当時の対応について検証することにしています。

安倍元総理大臣は8日、奈良市で演説をしていた際に背後から銃撃され、搬送先の病院で死亡しました。

警察庁によりますと、当時の安倍元総理の警備については、奈良県警察本部の警備部参事官をトップとする態勢で、奈良県警が警備計画を作成したということです。

一方、現場には奈良県警の警察官のほか、警視庁警護課のSPもいました。

警察庁は具体的な人数などを明らかにしていませんが、警備関係者によりますと、SPについては1人が専属で配置され、奈良県警の私服の警察官なども含めると合わせて数十人の態勢だったということです。

現場では周囲を360度警戒し、元総理の後ろ側にも警察官が配置されていたということです。

しかし今回、元総理への銃撃を防ぐことはできませんでした。

沿道にいた人が当時撮影した動画では、容疑者が元総理の斜め後ろからゆっくりと歩いて近づく姿が写っていますが、銃声が鳴るまで警察官が制止する様子は確認できません。

一方、警備関係者は、選挙の遊説では多くの有権者が集まるうえ、候補者などが有権者となるべく触れ合おうとするため、警備が難しい面があるとしています。

今回の事態を受けて、警察庁は警備態勢が十分だったかどうかなど、当時の対応について検証することにしています。

また、全国の警察に対し、要人の警備をさらに強化するよう指示しました。

今回の事件について、警視庁警備部の特殊部隊に所属した経験があり、要人の警備などに詳しい元警察官の伊藤鋼一さんは「当時の映像を見るかぎり、事件の前に容疑者がバッグを持って周囲をうろついたり、安倍元総理大臣に直線的に向かって行ったりする様子が見て取れる。このような場合、通常は不審な人物を現場から遠ざけたうえで職務質問し、所持品を検査するのが鉄則であることを考えると、今回は警察官どうしの連携ができておらず、警備に抜けがあったと言わざるをえない」と指摘しています。

そのうえで、「当時、どのような警備態勢だったかは今後の検証で明らかになると思われるが、要人の警備は100%でなければならず、1%のミスも許されない。わずかでも危険があれば排除することが重要で、残念な結果となってしまった」と話していました。

岸田総理大臣は9日午前、山梨県富士吉田市参議院選挙の街頭演説を行ったあと東京に戻りました。

そして安倍元総理大臣の遺体を乗せた車が奈良県から到着した直後の午後2時前、東京・渋谷区の安倍氏の自宅を弔問し、その死を悼みました。

安倍元総理大臣の地元の事務所は、安倍氏の通夜を今月11日に、葬儀を12日に執り行うと発表しました。

喪主は妻の昭恵さんが務め、自民党安倍派の関係者によりますと、場所は都内の寺院になる見通しで身内や親しい関係者のみで執り行うということです。

——日本のトップを務めた人が殺されたというのは、ものすごく大きな衝撃です。日本社会として、どうこの事件を受け止めて対処したらいいと思いますか?

まず一度、きちんと悲しむことが必要だと思います。

大事な人や知っている人が亡くなることは、生きていれば必ずあります。人間はその人との思い出を振り返ったり、周りの人とお話ししたりしながら、ゆっくり回復していくものです。

安倍さんのことが好きだったり嫌いだったり、色々な人がいると思いますが、今回の事件はある意味、私たちみんなにとっての喪失体験だと思います。集団トラウマや集団的な喪失とも言えるでしょう。

こういうテロのようなことで人が亡くなったり、自殺で亡くなったりすると、その人の死を語る文脈がシンプルではなくなります。

かつ、時期的に選挙が絡んでくるので、ただ自分達にとってのシンボリックな存在が亡くなったというだけではなくて、スティグマの対象になったり、「民主主義へ挑戦だ!」となったり、「反社会勢力が!」とか、「安倍政権のやったことは!」などと、複雑なグリーフ(悲嘆)になりがちです。

しかもこの2年半、わたしたちはコロナ禍でいろいろなのものを喪失してきました。さらにこの半年間は、日々ウクライナ戦争のニュースに触れ、世の中がいかに不安定であるか思い知らされてきたように思います。

程度の差はあれ、それぞれがすでに十分傷ついている状態だったのです。そこに、さらに日常を揺るがす事件が起きたことで、こころや身体にさまざまな反応が起こるのは当然のことです。

ちゃんと、一人の人が撃たれて亡くなったのは悲しい、ということをシンプルな文脈で一度悲しむ。その時間をきちんと取ることが、スタートとして大事なことだと思います。

d1021.hatenadiary.jp

殆んどの人は、①に気づかず、「笑顔」でいようとする。

現場で安倍元総理大臣を手当てした中岡伸悟医師が9日、NHKなどの取材に応じました。

中岡医師は、現場近くにあるクリニックで院長を務めており、事件当時、院内にいましたが、患者の家族が「安倍さんが撃たれた」と叫ぶのを聞いて、現場に駆けつけたということです。

安倍元総理大臣は、顔色が白く、声かけにも応じないなど意識が全くない様子だったということです。

中岡さんは「血管や内臓に大きな損傷を負うなどして大量に出血していると思った。かなり厳しい状況だと感じ、一刻も早く医療機関へ搬送して処置が必要だと感じた」と振り返りました。

中岡さんは看護師らとともに心臓マッサージやAEDなどで救命措置を講じましたが、自発呼吸がないような状況だったということです。

中岡さんは「現場でできることは限られ、人の命を救うのが使命の医師として、それができないことにもどかしさと情けなさを感じた。このような結果になって非常につらい」と話していました。

安倍元総理大臣は、8日午前11時半ごろ奈良市大和西大寺駅近くで演説中に銃で撃たれ、搬送先の病院で死亡が確認されました。

警察は奈良市の無職、山上徹也容疑者(41)をその場で逮捕し、殺人の疑いで捜査しています。

警察によりますと、調べに対し「特定の団体に恨みがあり、安倍元総理大臣がつながりがあると思った。元総理の政治信条への恨みではない」などと供述しているということです。

警察が9日未明にかけて司法解剖を行った結果、死因は左の上腕部から入った1発の銃弾が、左右の鎖骨の下の動脈を傷つけたことによる失血死だったということです。

また、関係者によりますと、現場近くに止めていた選挙カーにも銃弾があたったとみられ、検証作業のため、9日午前に警察署の敷地内に運び入れられました。

事件に使われたのは長さおよそ40センチの手製の銃で、容疑者の自宅からはそれと特徴が似た、手製の銃とみられるものが数丁押収されたということです。

警察は計画的に準備したうえ、至近距離から強い殺意を持って発砲したとみていきさつをさらに調べています。

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病院発表だと頸部に2ヶ所の銃創があって弾丸によるものとみられる傷は心臓に達していた。安倍晋三さんが後部の空砲2発に驚き、咄嗟に前屈みになる。様子見で頭を擡げて喉と心臓が一直線なるのを待つ敏腕スナイパーであった。

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事件に使われた銃について、銃器評論家の津田哲也さんは「口径がかなり大きい上、多くの火薬が使われていて、高い威力があった」と分析しています。

今回、事件に使われた手製の銃について、報道された映像などからテープで巻きつけられた鉄パイプが銃身となっていて、その筒の中に火薬と弾丸を詰め込む「火縄銃」のような銃とみられるといいます。

そして電気コードのようなものがついていることから電気をショートさせて火花を起こして火薬に着火し、発砲する単純な構造と考えられるということです。

こうしたタイプの銃は弾と火薬の詰め替えに時間がかかりますが、銃には2本のパイプが使われていて弾を続けて2回発射できる「2連式」だとみられると分析しています。

これについて津田さんは「2連にすれば、1発撃ち損なっても2発目でということで、確実に実行するために2連にしたと思う」と指摘します。

さらに銃の口径は、通常の拳銃のおよそ2倍の2センチほどとみられ、発砲した際、白い煙が広がっていたことから多くの火薬が使われ、高い威力があったと考えられるとしています。

津田さんは「手製であっても、威力はかなりあったと思う。火薬も相当な量を詰め込んでいたようだし、あれだけの大口径なので、殺傷力はかなりあった。4、5メートルくらいでは威力が低下することもなく、命中すればかなりの衝撃で人を殺傷する能力は十分にある」と話しました。

一方、「こうした銃はネットやホームセンターで買える、日常生活で使う道具だけで、高度な専門知識がなくても作れてしまう。事前に取り締まるのは非常に難しい」と指摘しています。

8日、奈良市で演説をしていた安倍元総理大臣が背後から銃で撃たれて死亡し、警察は奈良市に住む無職の山上徹也容疑者(41)を逮捕して殺人の疑いで捜査しています。

容疑者の自宅マンションからは事件に使われたものと似た手製の銃とみられるものが数丁、押収されていて、捜査関係者によりますと「2本の鉄パイプを粘着テープで巻きつけてつくった銃のほか、鉄パイプを3本や5本、6本にした銃も製造した」という趣旨の供述をしているということです。

その後の調べに対し山上容疑者が「もともとは爆発物をつくって殺すつもりだったが、途中から銃を製造するようになった。銃はたくさんつくり数か月前にできあがった」という趣旨の供述をしていることが捜査関係者への取材で分かりました。

また「元総理を殺害しようと思い、ほかの遊説先にも行ったことがある。前日に岡山での遊説会場にも行った」という趣旨の話もしているということです。

山上容疑者はこれまでの調べに対し「元総理が奈良県を訪れることはホームページを見て把握した」と供述していて、警察当局は、爆発物から銃の製造に切り替えたいきさつを調べるとともに、以前から安倍元総理大臣を襲撃する機会をうかがっていた可能性もあるとみて捜査しています。

山上容疑者は、取り調べのなかで、動機につながる供述も始めています。

警察によりますと、これまでの調べに対し「特定の宗教団体に恨みがあり、安倍元総理がこの団体と近しい関係にあると思い狙った」などと供述しているということです。

また、その後の調べに対して「もともとはこの宗教団体の幹部を殺害しようとしたが、できなかったので、元総理を銃で撃つことにした」と供述していることが捜査関係者への取材で分かりました。

警察は、宗教団体への恨みがきっかけとなり、その後、近しい関係にあると思い込んだ安倍元総理大臣に襲撃対象を変更したとみて詳しいいきさつを調べています。

警察当局の警備関係者の間では、今回の事件について、安倍元総理大臣の背後の警備態勢が不十分だったのではないかという見方が出ています。

警備関係者によりますと、当時、現場には警視庁の専属のSPが1人配置されていたほか、奈良県警の私服の警察官なども含めると合わせて数十人の警備態勢でした。

安倍元総理の後ろ側にも警察官が配置され、周囲を360度警戒していたということです。

しかし、沿道にいた人が当時、撮影した動画では、容疑者が元総理の斜め後ろからゆっくりと歩いて近づく姿が写っていますが、銃声が鳴るまで警察官が制止する様子は確認できません。

これについて、複数の警備関係者はまず、容疑者が元総理に近づく前に制止できなかったことに問題があるとしたうえで、背後の警備態勢が不十分だったのではないかとしています。

このうちの1人は「これ以上近づけば不審者だと認識する距離がきちんと設定されていたのか、そして実際に不審者が近づいた時に制止する態勢がなぜとられていなかったのか、検証する必要がある」と話しています。

また、容疑者が近づいた後、1発目の銃声が聞こえた時点で警察官が身をていして元総理を守ったり、容疑者を取り押さえたりすることができなかったのかという点についても検証が必要だという声が上がっています。

一方で、選挙の遊説の警備について難しさを指摘する声もあります。

ある警備関係者は、遊説の際、候補者などの周囲には支援者や陣営の関係者が立つことが多く、SPがすぐそばで警戒にあたれない場合があることを理由の1つとして挙げています。

また、遊説の最中は壁を背にするなど背後に空間を作らないことが警備上は望ましいものの、さまざまな角度から見てほしいと考える候補者などもいるため、要望は尊重せざるをえないということです。

さらに、候補者などが有権者とのふれあいを重視する場合、それを止めることもできないとしています。

警察庁はこうした点を踏まえ、当時の警備態勢や対応について検証することにしています。

奈良市で演説をしていた安倍元総理大臣が銃で撃たれて殺害された事件について、奈良県警察本部は、9日午後6時から鬼塚友章本部長が記者会見を開いています。

「警護 警備に関する問題あったこと否定できない」

奈良県警察本部の鬼塚本部長は記者会見で「このような重大な結果が出たことを踏まえ、今回の安倍元総理大臣の警護、警備に関する問題があったことは否定できないと考えており、早急にその問題点を把握し、適切な対策を講じて参る」と述べました。

「痛恨の極み」

また、「今回の事件は選挙遊説中の元総理大臣の殺害を狙った極めて卑劣で、許しがたい蛮行で、徹底した捜査による事案の全容解明が急務だ。所要の態勢を構築し警護・警備にあたっていたが、安倍元総理大臣が、銃器用のものを発砲されて死亡される結果になったことを極めて、重大かつ深刻に受け止めていて痛恨の極みだ」と述べました。

「さまざまな問題について早急に検討 見直しを行う」

「このような重大な結果を招いたことは、警護上の問題があったことは否定できず、態勢なのか、配置なのか、緊急時の対応なのか警護員の個々の能力なのか、どうだったのかについてはさまざまな問題について早急に検討、見直しを行う」と述べました。

「事前の兆候把握していない」

それぞれの現場において具体的な状況、聴衆の数、その他、あらゆる条件が異なるので、あの時点において、何か事前の兆候があったとは把握していない」

「警護計画書 目を通し承認したのは当日」

今回の遊説は、前日に入ったこともあり、通常、ある程度早めに入ってくるような警護の計画と策定の時間は異なっていたが、いかなる状況においても、所要の体制を確認してしっかりとした警護警備を行うのが当然だ。今回、話があってから警護を担当する部局で、状況を確認し、体制を確立し、配置を検討し、警護計画書を作ったという流れになっており、私自身が計画書を目を通し承認したのは当日だった

「選挙に影響与えないよう対応したい」
「選挙への影響についてコメントする立場ではないが、今回の蛮行が民主社会にとって最も重要な選挙に影響を与えることのないよう必要なことがあればしっかりと対応したい」と述べました。

dictionary.goo.ne.jp

野蛮な行為。無教養で乱暴な行い。「酔余の―」

dictionary.goo.ne.jp

殺人・傷害などの凶悪な行為。「―に及ぶ」「―現場」

dictionary.goo.ne.jp

犯罪となる行為。犯罪行為。「―を認める」「過激派の―声明」

www.youtube.com

【ノーカット】奈良県警トップが会見「責任を痛感、痛恨の極み」安倍元総理銃撃(2022年7月9日)

www.police.pref.nara.jp

 平成7年4月  警察庁採用
 平成10年8月 長野県警察本部警備部警備第一課長
 平成13年3月 神奈川県警察本部警務部首席管理官兼総務部首席管理官
 平成20年7月 在イタリア日本国大使館一等書記官
 平成23年8月 警察庁警備局公安課理事官
 平成28年9月 警察庁警備局警備課警護室長
 平成29年8月 警視庁第一方面本部長
 令和2年8月  内閣官房国家安全保障局内閣参事官
 令和4年3月  奈良県警察本部長

警察庁関係者が語る。

「通常、大物の政治家が演説に来る場合、県警に党などから連絡があり、警備にあたります。今回の安倍元総理の演説は昨日急遽決まったとのことですが、それでもしっかりと対応するのが責務のはずです。

政治家を自作の銃で襲うなど、日本では前例がありませんが、そもそも不審物を持っている人間が要人に近付けてしまっていること事態、警備体制に問題があったと言わざるを得ません。さらに、警備がいても襲撃は起こりうるというイメージが世間に広がれば、警備の存在意義すら危ぶまれます。

奈良県警のトップである本部長の鬼塚友章氏は、平成23年警察庁警備局公安課理事官、平成28年に警視庁警備局警備課警護室長を歴任するなど、警備畑のエリートです。にもかかわらず、このような事態が起こってしまった。SPを派遣した警視庁および奈良県警の責任は大きいでしょう」

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