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大統領府のペスコフ報道官は24日、国際派の人材を輩出することで有名なモスクワの大学で学生と対話し、ロシア国営のタス通信はこの内容を、録音した音声をもとに伝えました。

北方領土の日本への引き渡しの可能性について聞かれたペスコフ報道官は「現状では不可能だ」と述べたということです。

その理由に関連して「東京はアメリカの同盟国としての義務があり、アメリカは事実上、東京の許可を求めることなく軍事インフラを日本国内に配置する権利をもっていると思われる」と指摘し、安全保障上の懸念が払拭(ふっしょく)できていないことが交渉進展の障害になっているという立場を改めて示しました。

一方、プーチン大統領も平和条約締結の方法を見つけなければならないという意志を明確にしている。これはロシアにとっても利益があるので、この作業は続く」と述べ、「日本は重要で偉大な隣国だ。ともに未来に目を向けなければならない」と指摘し、引き続き日本との交渉を重視する考えを示しました。

これらの発言は報道機関もいない非公開の場で行われたもので、日本との交渉に臨むロシアの原則的な立場を示したものとみられます。

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