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北朝鮮は先月12日、国内で新型コロナの感染者が初めて確認されたと発表し「最大非常防疫態勢」に移行してから、12日で1か月となります。

すべての市や郡などが封鎖され、発熱の症状のある人の確認や消毒作業、それに医薬品の供給などが人海戦術で進められていますが、新型コロナによるとみられる発熱者の累計は4月下旬から今月10日までで440万人近くと、国民の6人に1人の割合に達しています。

しかし北朝鮮の発表では一日当たりの発熱者は先月15日に39万人余りに上ったのをピークに減少傾向が続いて、今月10日には5万人を下回り、感染状況が改善しているとしています。

キム・ジョンウン金正恩)総書記は先月、異例のマスク姿で公の場に登場していましたが、今月10日まで開かれた朝鮮労働党の中央委員会総会の映像ではキム総書記をはじめ出席者のほぼ全員がマスクをつけていませんでした。

キム総書記は演説で「社会主義の保健制度の優越性を最大限発揮するよう経済事業と保健医療事業をさらに強化し、世界が見たことのない奇跡を実現すべきだ」と述べ感染対策と経済の立て直しを並行して進めると強調するなど、国外からのワクチンの受け入れを拒みながら強気の構えを崩していません。

12日付けの北朝鮮朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は、キム・ジョンウン総書記がソビエト崩壊によるロシアの誕生を祝う「ロシアの日」と呼ばれる記念日に合わせてプーチン大統領に祝電を送ったと伝えました。

キム総書記はロシアによるウクライナへの軍事侵攻を念頭にプーチン大統領の指導のもと、国の尊厳や安全を守るため、正義の偉業の実現に向けすべての難関に打ち勝っている。わが人民はこれに全面的な支持と声援を送っている」とロシアへの支持を改めて表明しました。

そのうえで「国際的な正義を守り世界の安全を保障するため、両国の戦略的協力がさらに緊密になっていくと確信している」として関係強化に意欲を示しました。

ロシアは先月、国連の安全保障理事会弾道ミサイルの発射を繰り返す北朝鮮への制裁決議案に拒否権を行使し反対していて、キム総書記としては今後もロシアに後ろ盾としての役割を期待する思惑もあるとみられます。

「アジア安全保障会議」に出席した韓国のイ・ジョンソプ国防相は12日講演し「北の核・ミサイルは単なる脅威という水準を超えている」と述べて、北朝鮮による弾道ミサイルの発射や7回目の核実験に向けた動きに強い懸念を示しました。

そして、日本との安全保障協力について言及し「韓国と日本の間には多くの懸案が残されているが、両国の安保協力を正常化するのはもちろん、日米韓3か国の安保協力を強化するために日本と真摯(しんし)に対話する考えだ」と述べて、日本と積極的に意思疎通を行う姿勢を示しました。

また、イ国防相は日本との安保協力の分野について「北の核とミサイルの脅威への対応だ。高官級協議や情報共有、ミサイル警戒などの安保協力を強化していく」と述べました。

これに先駆けて、11日は日米韓3か国の防衛担当の閣僚が会談し、弾道ミサイルの発射に対処するための共同訓練を再開することで一致していて、韓国で先月、ユン・ソンニョル(尹錫悦)政権が発足して以降、日米韓の連携強化に向けた動きが活発化しています。

シンガポールで開かれた、アジア安全保障会議で12日、カナダの国防相と中国側の出席者の間で非難の応酬となりました。

12日の会議では、カナダのアナンド国防相が講演し、インド太平洋地域で海洋進出を活発化させる中国について「南シナ海東シナ海での中国の強引な行動を懸念している」としたうえで「中国の行動は国際秩序を傷つけている」と非難しました。

そして「このような状況下でパートナーとの協力がかつてないほど重要になっている」として、今後、インド太平洋地域に艦船とヘリコプターを派遣するなど、関与を強める姿勢を示しました。

これに対して、会場にいた中国の人民解放軍の将校が質問し「カナダが南シナ海で行う艦船や戦闘機によるパトロールがアジアに混乱と不安をもたらしているのではないか」と、カナダの対応を非難しました。

これに対してアナンド国防相は「東シナ海南シナ海でのふるまいなど、ルールを無視した行動は容認できない」として中国側が国際秩序を守るべきだと反論しました。

今回のアジア安全保障会議では、講演を行った各国の防衛担当者らから、ロシアのウクライナへの侵攻を受け、インド太平洋地域の国々も国際秩序を守るために行動を起こさなければならない、という声が相次ぎました。

最終日の12日、講演したオランダのオロングレン国防相は、ロシアのウクライナへの侵攻について、「世界の安全保障環境を根本的に変えてしまった。食料価格やエネルギー価格の高騰など、至る所に影響を及ぼしている。すべては戦争が原因であり、ロシアに対する制裁が原因ではない」と述べ、ロシアを強く非難しました。

そして、「プーチン大統領はわれわれをかつてないほど団結させた。EUはその地政学的な役割と防衛協力の重要性に目覚めた」としたうえで、「ヨーロッパとインド太平洋地域はお互いを必要としており、ルールと国際法に基づく世界を守るために協力すべきだ。ヨーロッパだけでなくインド太平洋地域でも同じような侵略が行われることを誰も望んでいない」と述べ、国際秩序を守るため団結して行動を起こさなければならないと訴えました。

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