https://d1021.hatenadiary.com
http://d1021.hatenablog.com

今月8日、奈良市で演説をしていた安倍元総理大臣が銃で撃たれて死亡した事件から15日で1週間となります。

警察は、奈良市に住む無職の山上徹也容疑者(41)を逮捕して殺人の疑いで捜査する一方、襲撃した容疑者を制止できなかった当時の警備について検証を進めています。

警察当局によりますと、当時、安倍元総理大臣のそばでは、警視庁のSP1人を含む4人の警察官が警備にあたっていて、このうち1人が元総理大臣の後方を警戒していたということです。

しかし、事件の直前、後方を担当していた警察官は元総理大臣の真後ろを台車を押して横切る男性の姿に気を取られ、目で追っていたため、斜め後ろから近づいてきた山上容疑者に気付かなかったということです。

一方、山上容疑者が当初、立っていた歩道には別の警察官が警備にあたっていましたが、会場全体を見渡すように警戒していたため、容疑者が車道に出て歩き出したことに気付いていませんでした。

警察庁は、後方の警備が不十分となり襲撃を防げなかったことなど、今後、当時の問題点を明らかにしたうえで、警備の体制や配置など要人の警備を見直す方針です。

事件当時の警備の状況が警察当局への取材で明らかになりました。

<態勢は>
投票を2日後に控え、参議院選挙の候補者の応援演説に駆けつけた安倍元総理大臣。

奈良市大和西大寺駅前の交差点に候補者などとともに立っていました。

この場所はガードレールに囲まれていて、中では警視庁のSP1人を含む4人の警察官が警備にあたっていました。

このうちSPは元総理大臣を見ながら、前方の多くの聴衆を警戒。

また、2人の警察官が元総理大臣の目線と同じ方向にいる聴衆を警戒していました。

そばにいた4人のうち3人が会場前方を中心に警備し、残る1人の警察官が主に元総理大臣の後方の警戒を担当していたことになります。

<容疑者接近、その時…>
午前11時半ごろ、安倍元総理大臣が演説を開始。

まもなく、斜め後ろの歩道上に立っていた山上容疑者が車道に出て歩き出しました。

この時、別の動きがありました。

元総理大臣の真後ろを1人の男性が台車を押して横切る様子が確認されたのです。
後方を担当していた警察官はこの男性に気を取られ、目で追っていたといいます。

一方、山上容疑者が当初、立っていた歩道には別の警察官が警備にあたっていました。

ただ、会場全体を見渡すように警戒していたため、容疑者が車道に出て歩き出したことに気付いていませんでした。

さらに、警察官はいずれもガードレールの内側にいて、外側の車道には配置されていませんでした。

こうして不審な動きに誰も気付くことがないまま山上容疑者は徐々に接近。

元総理大臣からおよそ7メートルの距離で1回目の発射をしました。

<発射後の対応も>
1回目の発射のあと、主に前方の警戒をしていた2人の警察官が、防護板を出して元総理大臣を守ろうとしました。

一方、SPは元総理大臣とやや距離を置いて立っていたことから、元総理大臣に覆いかぶさったり低い姿勢を取らせたりする対応はとれませんでした。

そのおよそ2秒後。

山上容疑者はさらに2メートルほど距離を詰め、2回目の発射をしました。

SPと後方警戒を担当する警察官の2人が容疑者を取り押さえましたが、警察当局によりますと、2回目の発射が元総理大臣の致命傷となったとみられるということです。

今回の警備の問題点として浮かび上がった▽後方の警戒と▽1回目の発射後の対応。

同じ事態を繰り返さないための検証が求められています。

警察庁の警備局長を歴任するなど、およそ20年にわたって警備部門に携わってきた※高橋清孝元警視総監は「取り返しのつかない事態が発生してしまい、残念でじくじたる思いだ。要人の命や身辺を守るという任務が全く果たせず、完全な失敗であり、いろんな問題点があった」と述べました。

まず、問題点として演説が行われた場所の選定を挙げました。

※高橋元警視総監は「非常に違和感を感じた。現場は、360度、周囲にさらされている上に演説台の真後ろに道路がある。車で乗り付けて襲撃される危険性がある」と述べ、後方に板を設置するなどして、警戒の範囲を狭める工夫が必要だったと指摘しています。

その上で「事件をきっかけに、今後、全国各地で街頭演説をする際、本当に安全かどうか総点検すべきだ。警察だけでなく、政治家、政党支部を含めてお互い合意をしながら見直すことが必要だ」と述べ、警察庁が各都道府県の警察に一定の基準を示すべきだという考えを示しました。

次に、警察官の配置についても問題があったとしました。

容疑者は、安倍元総理大臣の斜め後ろから車道上を歩いて近づいていて「映像を見る限りでは、後方を警戒している警察官の数が少ない。隙だらけだったのではないか。元総理が演説していたガードレールの内側だけでなく外側・車道側にも警察官が立っていれば、ガードレールを越えることなくすぐに駆けつけることができ、そういう位置取り、態勢が必要だった」と指摘しています。

警察官の対応についても問題点を指摘しています。

※高橋元警視総監は「容疑者が歩道から車道に出た段階で完全に不審者であり、制止しなければダメだ。それができなかったのが一番の課題だ」としています。

そして、容疑者が1回目の発射をした直後の動きについては「SPは警護対象者を命を張って守る役割があり、一番近くにいなければならないが、直近に姿がなかった。もしいれば、元総理に伏せてもらうなどの行動がとれたと思う」と述べ、対応を検証すべきだという考えを示しました。

浮かび上がる数々の課題。

一方、安保闘争学生運動が激しかった時代と異なり、警察による警備のあり方も柔軟な対応が必要だとしています。

※高橋元警視総監は「デモの件数は減るなどしているが、逆に、テロや、今回の事件の容疑者のように、見えない敵から重要な人物や施設を守るという時代になり、警備の手法が変わり、難しい時代に入っている。問題点を洗いざらい検証し、必要なことを形にして現場がしっかりと業務を進められるようにしてほしい」としています。


※はしごだか。

参議院選挙期間中だった今月8日の午前11時半ごろ、奈良市内の駅前で応援演説をしていた安倍元総理大臣が銃で撃たれて死亡しました。

警察は、奈良市の無職、山上徹也容疑者(41)を逮捕し、殺人の疑いで捜査を進めています。

この1週間、山上容疑者は調べに淡々と応じ、動機や銃の製造方法、事件前の行動などを詳細に説明しています。

これまでの供述などから、警察は、母親が入信している宗教団体に恨みを募らせ、幹部の殺害を計画したものの襲撃の機会がなかったため、この団体と安倍総理大臣が近しい関係にあると思い込み、標的にしたとみています。

一方、警察は捜査と並行し、当時の警備の状況についても検証作業を進めています。

警察庁が立ち上げた検証チームが14日、奈良県警察本部に派遣され、警護や警備にあたっていた警察官らへの聞き取りなどを始めました。

検証チームは、総理大臣経験者が演説中に殺害されるという未曽有の事態をなぜ防げなかったのか早急に課題を洗い出し、今後の対策を急ぐことにしています。

安倍元総理大臣が銃撃された事件から1週間となる15日、午前5時すぎに奈良県警察本部のトップ、鬼塚友章本部長と、捜査を指揮している山村和久捜査一課長が、奈良市大和西大寺駅近くの事件現場を訪れました。

鬼塚本部長は献花台に花を手向けたあと、安倍元総理大臣が襲撃された現場周辺を20分ほど見て回っていました。

鬼塚本部長は銃撃地点からおよそ90メートル離れた立体駐車場の壁に見つかった銃の弾が当たったような跡を、山村一課長の説明を受けながら確認したあと、献花台で再び手を合わせていました。

奈良県警察本部によりますと、本部長は執務時間外で、個人的に現場を訪れたということです。

安倍元総理大臣が銃で撃たれた奈良市の現場では、救急車が到着するまでその場にいた人などによって胸骨圧迫=いわゆる心臓マッサージとAEDによる救命処置が行われました。

これについて日本AED財団は「心停止であってもAEDが有効でない場合があるのか」といった問い合わせが相次いだことから緊急の声明を発表しました。

この中で財団は、心停止には2通りあり▼心臓の筋肉が震えてポンプの機能を失った状態ではAEDによる電気ショックで救命できる可能性が高い一方で▼大量出血などで血液を送る心臓の働きが全く止まった状態のときには電気ショックは有効ではないと説明しています。

その上でAEDはどちらの心停止にあたるか判断し必要な時にはボタンを押すよう音声で指示することから「どんな状況でも心停止を疑ったら直ちにAEDを使用して指示に従ってほしい」と呼びかけています。

また倒れている人が出血している場合も心停止の際は脳などに血液を送ることが最優先だとして「反応も呼吸もなければ原因に関わらず直ちに胸骨圧迫を開始してほしい」とし「今回現場にいた人たちは素晴らしい行動をとった」としています。

今月8日、奈良市で演説をしていた安倍元総理大臣が銃で撃たれて死亡した事件で、警察は奈良市の無職、山上徹也容疑者(41)を逮捕して殺人の疑いで捜査しています。

山上容疑者はこれまでの警察の調べに対し、事前に手製の銃の試し撃ちを奈良市内の山の中で行ったと供述しています。

警察によりますと、この供述をもとに山の中を捜索したところ、試し撃ちをしたとみられる場所で弾丸のようなものや金属の弾を入れていたとみられるプラスチック片が発見されたということです。

また周辺でコンクリートブロックやドラム缶、木製の板なども見つかり、ドラム缶と板には弾丸が当たったような跡もあるということです。

警察はコンクリートやドラム缶など異なる素材のものを的にして試し撃ちを重ね、銃の威力や標的に命中させる精度を確認していたとみて調べています。

自民党の最大派閥、安倍派の会長を務めていた安倍元総理大臣は、今月8日、奈良市参議院選挙の応援演説中に、銃で撃たれて亡くなり、3日前に葬儀が営まれました。

岸田総理大臣は14日夜の記者会見で、安倍氏は歴代最長の期間、総理大臣の重責を担い、内政・外交で大きな実績を残したなどとして、ことしの秋に国葬を行う方針を表明しました。

安倍派は、今月11日幹部や中堅・若手の代表らおよそ20人が都内のホテルに集まり、安倍氏の遺志を継いで一致結束していくことを確認しました。

一方、派内では、安倍氏は時間をかけて後継を育てるつもりだったのではないかという見方が浸透していただけに、一致する後継者が見当たらないのが実情です。

このため、派閥の分裂を回避することを優先して、当面「安倍派」の名称は継続して後任の会長を置かず、複数の幹部による集団指導体制とする案が出ています。

今後、会長代理を務める塩谷元文部科学大臣と下村前政務調査会長ら幹部が協議するなど、調整が図られる見通しです。

おととし結成した参政党は、先の参議院選挙に初めて候補者を擁立して比例代表で1議席を獲得し、個人名票が最も多かった事務局長の神谷宗幣氏が当選しました。

参政党は7月15日都内で記者会見を開き、党の代表に元衆議員議員の松田学氏が就任したと発表しました。

松田氏は64歳。

財務省を経て2012年の衆議院選挙に日本維新の会から立候補して初当選し、1期・2年務めました。

今回の参議院選挙では参政党の共同代表として比例代表に立候補しましたが、落選しました。

松田代表は「参政党は党員が9万人を超え、国民からの期待も大きくなっている。党の顔として代表の役割を精いっぱい務めたい」と述べました。

また、党勢の拡大を目指して来年の統一地方選挙にも積極的に候補者を擁立する方針を示しました。

参議院選挙で当選した神谷氏は副代表に就き、事務局長を兼任するということです。

d1021.hatenadiary.jp

#政界再編・二大政党制