https://d1021.hatenadiary.com
http://d1021.hatenablog.com


ねこちゃんたちもたくさん出演してくれましたよ〜🐈笑

#百合部

SHOWROOM - 無料で配信と視聴ができるショールーム - Google Play の Android アプリ
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20160607#1465296466


 その背景には、「サプライズ」を巡る全体主義的な同調圧力が世間に充満し、それに違和感を覚える少数派の声が黙殺されてしまっているという現状がある。

 ネットマーケティングが2015年3月に実施した調査によると、「恋人からサプライズされると嬉しい」と思っている男性は94%、女性は96%にのぼっている。

男性6%、女性4%の少数派は、世間の「サプライズ全体主義」とも呼べる状況に辟易している。

 サプライズ否定派にとって、サプライズは「感動の押し売り」のように感じられる。

 相手に無理をさせてしまっていることに気がつかない自己満足の行為は、迷惑以外なにものでもない。


 しかし、「サプライズは良いこと」という前提を自明視しすぎて、自分の行っている行為を疑わない人が多すぎる。結婚式にフラッシュモブを仕掛けた夫が、その代表例であろう。


 サプライズ否定派は、自分が少数派だということを自覚しているため、嫌いだということをなかなか口に出せない。しかも、自分を喜ばすためにやってくれていると分かっているので、その場は感動しているふりをしなければならない。なぜなら、「サプライズは良いこと」だからだ。まるで全体主義の圧政を受けているかのようである。フラッシュモブの彼女のように表立って不快感を示せる人は少なく、そういう意味で彼女の投稿は否定派に勇気を与えた。

非主流派 or 反主流派

http://d.hatena.ne.jp/d1021/20160605#1465123694

#AI

米著名投資家ウォーレン・バフェット氏は7日、オンライン小売世界最大手アマゾン・ドット・コム(AMZN.O)のジェフ・ベソス最高経営責任者(CEO)について、中小企業経営者がどれだけ事業を拡大できるのかの可能性を具体的に示している、と称賛した。


ニューヨーク州で開催された米国の中小企業の現況に関するパネル討論会でバフェット氏は、ベソス氏は経営者、顧客を満足させるだけでなく、喜ばせることにも力を注ぐことによって成功できることを示す「典型的な例」だと述べた。


バフェット氏は「20年前、ベソス氏の事業は非常に小さかった」と指摘。そして事業が大きくなった今も、ベゾフ氏がなお「どうやってさらに顧客を喜ばせるかについて考えている」と評価た。


経済誌フォーブスが同日発表した長者番付によると、バフェット氏の資産総額は664億ドルで世界第3位、ベソス氏は629億ドルで同4位。


両氏はまた新聞事業に対する関心も共有する。バフェット氏が率いる米投資会社バークシャー・ハザウェイ(BRKa.N)は「オマハ・ワールド・ヘラルド」など数十紙を、ベソス氏は「ワシントン・ポスト」をそれぞれ保有している。

#ユーザーイン

「みんな一緒」を強要する日本の職場は海外企業に勝てない|ニューロビジネス思考で炙り出せ!勝てない組織に根付く「黒い心理学」 渡部幹|ダイヤモンド・オンライン

 人種、宗教、国籍などダイバーシティの高い本学のキャンパスでは、一人一人の文化的背景、宗教的背景が違うため、必然的にコミュニケーションはシンプルかつ直接的、そしてロジカルなものでなくてはならなくなる。


 もちろん筆者ら教員も皆、世界各国から来ているため、同様だ。自分の考えを表現するためには、英語のわかりやすさはもちろん、相手がどのような考えなのかを事前のコミュニケーションで把握する必要がある。他の教員の国籍、専攻、年齢などの個人的な情報はもちろん、かつての学生からの評価、付き合いの長い同僚による評価など、あらゆる情報が役に立つ。相手の人種的、文化的な背景を知っておくことにより、コミュニケーションは格段に取りやすくなるのだ。


 皆のバックグラウンドが違えば、当然のことながら価値観も異なる。したがって、問題の解決や何らかについて合意を得ようとするときは、価値観の違いを乗り越えるためのコミュニケーションが必要となる。


 筆者の経験では、価値観の違いを乗り越えてコミュニケーションをとるための最も大切な要素は「わかりやすさ」と「公平さ」だと感じている。事実、学内会議でさまざまな問題を話し合うが、論点のほとんどは「どうすればフェアな意思決定ができるか」である。フェアであるために、必要な情報をできるだけ集めて共有し、意見を集約するのである。


 このように否が応でもコミュニケーション力は磨かれるが、それは日本の就職活動等の際に求められる「コミュニケーション力」とは少し違うのではないかと筆者は見ている。

 日本で要請されるコミュニケーション力とは、「誰とでもうまくやれる力」、すなわち、誤解を恐れずに言えば「コミュニケーション力のない上司やクライアントなどとコミュニケーションできる力」である。仮に上司が論理性もなく、感情で動き、えこひいきの激しい人だったとしても、そのような人物と表面上「うまくコミュニケーションをとって、仕事を進められる」人が求められるのだ。

 コミュニケーションを行う際、双方が「価値観の違いを明らかにして、それを乗り越える」という姿勢を示さない限り、相互理解は得られない。片方のみが「考え方の違いを乗り越えよう」という姿勢を持っていても、もう一方が自分の考えに固執する限り、価値観の相違を乗り越えることは難しい。

 事実「20のステートメントテスト」と呼ばれる心理学実験を行うとそれが明らかになる。これは「自分は○○である」という文章を思いつくままに20文、すばやく書いてもらうという単純な実験だ。

つまり、自分が何者かを見る一番重要な基準は、日本では「所属コミュニティとの同質性」なのに対しアメリカでは「個人の異質性」なのである。

 有名な例がある。1997年、一度アップル社を解雇されていたスティーブ・ジョブズは再びアップルに戻り、再建策を練った。その策の中の最大のサプライズが、マイクロソフトとの提携だった。ジョブズのプレゼンの際、オンライン上でビル・ゲイツがライブコメントをするという演出を行い、各国新聞のトップを飾った。


 もとはといえば、アップルが開発したユーザーインターフェイスゲイツが真似てウィンドウズを作り、それに激怒したアップル側が彼を提訴するという事態も生じていた。さらにはウィンドウズの爆発的ヒットによりアップルはシェアを失い、凋落の一途をたどっていた。両社の仲が険悪な状態に陥っていたのは周知の事実だった。


 その葛藤を乗り越え、ビジネスパートナーして提携をなし遂げたジョブズゲイツのコミュニケーション力は凄いものだったといえよう。

http://d.hatena.ne.jp/d1021/20160607#1465296473
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20151221#1450694395

みずほFGの過激人事改革は銀行文化への“宣戦布告” 佐藤康博みずほフィナンシャルグループ社長・CEOに聞く|Close-Up Enterprise|ダイヤモンド・オンライン

「銀行産業において、慣行として行われてきた年功序列制度を徹底的に崩す」

「日本の銀行の人事というのは、45歳くらいまではみんな一緒に出世していき、最後にピラミッドのようにそぎ落としていくんです」


「ただ、これだと高い能力を持つ若い人にとっては成長のチャンスが限られてしまう。そこで、30代半ばから後半くらいの年代でも、支店長を含めて上のポストに登用して活躍してもらう考えです」


「それは、年下の上司や年上の部下という年次の逆転現象が出てくるということです。日本の金融機関はこれを嫌がる風土があるわけです(苦笑)。ですが、それをやっていこうと」


「ただし、そうなると年次を逆転された年上の人たちが意欲を失って働かなくなる恐れがあって、それは困ってしまう。また、銀行では50代で行員を出向などで外の会社に出してしまう。そういうことだと、これから若い人たちも数が少なくなってくる中で、もったいない部分もあるわけです」


「たまたま出世街道からは外れてしまったかもしれないけれど、能力も経験もある。だから、しっかりと自分のエクスパティーズ(専門知識・技能)を持っている人には、65歳までちゃんとした処遇と機会を与えて、みずほの中で働いてもらうつもりです。そうすれば、年功序列制度が崩れたとしても、むしろ組織は活性化していくんじゃないかと思います」

 佐藤が意識しているのは、エクセレントカンパニーの呼び声高い、米ゼネラル・エレクトリックの研修施設だ。「ジョン・F・ウェルチ・リーダーシップ開発研究所」、通称「クロトンビル」は最高峰の企業内リーダー育成機関と評され、佐藤もその研修に参加して感銘を受けた経験を持つ。

「40代半ばくらいからの年代を対象に、本当の経営リーダーを育てていきたい。そのための特別な研修プログラムを作って、7月から始めます」


「どういうものかというと、金融ではなくて、例えば哲学や歴史などを学んでもらうと同時に、社外での経験も含めて、これまでのキャリアとは全然違う仕事をすることで、視野や人脈を広げてもらうことも検討しています。それから、社内でものすごく難しい仕事をやらせてみて、胆力や決断力を養っていく」


「私がその研修プログラムの“校長”になります。その肩書が『CEO』。Chief Educational Officer(最高教育責任者)という肩書なんです。そして、そのプログラムを勝ち残ってきた人間がカンパニー長になったり、場合によっては最後にグループCEOになったりする。やはりグローバルに活躍するメガバンクのトップは、決断力や胆力、個人の魅力を鍛えないといけない」


「みずほでは、『スーパー30』という(世界の超優良非日系企業にトップ営業をかける)戦略に取り組んでいます。(米総合化学品メーカー)ダウ・ケミカルや(米IT企業)IBMのトップ、(中国の電子商取引最大手)アリババ集団の創業者であるジャック・マー会長などと、みずほのグループCEOは一対一で話します」


「そのときに、結局はその個人が魅力的だとか、語らせたら一家言あるなと思われないと、トップ同士の関係は築けないんですね。そうすると、若いころからの訓練が必要で、そのための特別プログラムを7月からスタートします。これも今度の人事改革の目玉です」

「旧みずほコーポレート銀行の頭取になってから、もう7年になるんですよ。みずほFGの社長、これももう5年ですね。まあそれほど長く普通はやらないですよ。普通はね(苦笑)。だから、次の後継者というのは大きな問題です」


「われわれは形式だけでなく、本当の意味での指名委員会等設置会社で、というのも、社外取締役とものすごく議論しています」


「後継者問題は指名委員会での議題ですが、みずほは指名委員会が全員社外取締役で、そこでどういう人物がトップになるべきかずいぶん議論しています。社外取締役には実際に候補者になり得るような人たちとも、分からないように面談してもらっています。だからトップ交代の準備はしています。交代のタイミングを決めるのも私ではなく、社外取締役です」

 佐藤は年功序列と並ぶ銀行の文化、「減点主義」にも風穴を開けたい考えで、「失敗からの学びを評価する」という文言を新中計に書き込んだ。しかし、人事評価で一度“バツ”が付くと出世レースから脱落してしまうという恐怖は、行員の脳裏に擦り込まれている。それを拭い去ることが本当にできるのか。

「人事評価制度の項目として、失敗を評価するという項目を明示的に作ります。ここまで努力したけれども成果が出なかった、そういう意味での失敗をした人に対して、それはナイストライだということで、むしろプラスに評価するということを今後の人事評価の中でやっていきます」


「そうなると、減点主義で失敗したらもう上には上がれないという文化と比べたら、トライしてみようという文化になる。これは今年度末の人事評価から反映される予定で、来年度のボーナスを算定するときの評価対象になります」

http://d.hatena.ne.jp/d1021/20160601#1464777923
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http://d.hatena.ne.jp/d1021/20160530#1464604709
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20160526#1464259458

内向型人間が最強のチームをつくる 【特別講演】イベントレポート 第1回|最高のリーダーは何もしない:内向型人間が最強のチームをつくる!|ダイヤモンド・オンライン

まず1つは、世の中が大きく変化し、リーダーシップが確実に変わってきていると強く感じていた、ということです。

私がダボスに参加し始めた頃は、大国が強い、大企業が強い時代で、世界のルールはG7、G8の加盟国が決めている状態でした。しかしサブプライムローン問題があり、リーマンショックが起き、それ以降は必ずしもそうではなくなった。


聞いたことがないような小さな国が存在感を持って外交交渉に登場するのを、目の当たりにするようになったのです。「小さい国の方々がなぜイギリスやドイツといった大国と丁々発止で外交交渉ができるのだろう」——そう考えたときに、小国にはイギリスやフランスの元外交官などがアドバイザーや交渉官としてついていることを知りました。


国のリーダーがこういうことをやりたい、こういう権利を得たい、こういうふうに国を持っていきたいと考えたとき、自国に人材がいなければ、海外からパートナーを迎え入れる。そうすることで、とても小さな、学校教育も行き渡っていない国でも、ビジョンを叶えることができるのです。


迎えられる側の立場から考えてみると、自分の国はライバルだらけ。自らの能力を生かして活躍したいと思っても、ライバルが多くて日の目を見られる可能性は高くありません。そこで、小さな国の王様や大統領に「私をあなたの国の人材として採用しませんか」と提案し、その国を代表する交渉官、外交官として活躍できるポジションを与えられるのです。


ITの時代ですから、テレビ電話で会議をするなど、その国に移り住まず、自分の生まれ育った国にいながら、その国にアドバイスし、実際に国連の会議が行われるときになって初めて一緒になり、交渉する、というような状況もみられます。


そういうものを見聞きすると、国の大小ではなく、いろいろな知恵のある人たちに力や知恵を借りることが重要なのだということを感じます。お金があるとか、人がたくさんいるから強い、という時代ではなく、いかに知恵を借りられるか、どれだけ仲間を増やせるかが大事になってきたということです。


そのとき、「誰の知恵を借りるのか」を決める力、つまり意思決定力がますます重要になってきます。

リーダーが「決める」べきことは3つあります。


1つは「やる」という意思決定。
2つ目は「やめる」という意思決定。
そして3つめは、どれだけお金を使うのか、どれだけ人を投下するのか、そういった「リスク量を判断する」ということです。


「やるのかやらないのか」「やめるのかやめないのか」「リスクをどれだけとるのか」。この3つをどれくらいの速さで意思決定できるか。その「決める力」が、現在、世界各国のリーダーにおいても、企業のリーダーにおいても、大きな差を生む。

それと同時に、重要なのは、できるだけ現場に権限委譲をしていく、ということです。

最後にもう1つお話ししたいのは、私たち一人ひとりが、自分の人生におけるリーダーである、ということです。


自分という人間をどうやってリードしていくかと言えば、自分自身の心なんですよね。

http://d.hatena.ne.jp/d1021/20160510#1462876739

どんな問題でも、その深刻度合いを知るには、9割、この2つのやり方が通用する|はじめての問題解決力トレーニング|ダイヤモンド・オンライン

問題解決のアプローチとして、本質的な問題がどこにあるのか、を知ることが重要ですが、その際、「その問題は、どの程度深刻なのか」を知ることが重要です。その際のやり方として、1)他人と比較してみる、2)現在と過去を比較してみる、の2つが有力です。

 いろいろな疑問を持つのは大事なことです。なぜならば、それが次の“知らなかった世界”を知るきっかけになるからです。


 でも、頭の中に浮かんだすべての疑問に答えようとして、思いつく限りのデータを集めて次々にチャートを描くのは効率的とはいえません。言い換えれば、疑問の取捨選択が必要ということ。そうすることで本質的な問題の発見に一歩近づくことができます。

では、問題の発見につながるよい疑問とそうでない疑問は、どのようにして判断するのかを見ていきましょう。

 顕太さんの場合、ダイエットをしたとはいえ、体重は増加傾向にありました。その原因も気になるところですが、最初に知るべきなのは、本当に肥満状態にあるのかどうかということです。

http://d.hatena.ne.jp/d1021/20160531#1464691101

「損したくない人」のためのノーベル賞の投資理論|あれか、これか ― 「本当の値打ち」を見抜くファイナンス理論入門|ダイヤモンド・オンライン

50%の確率で赤か黒が出るルーレットのゲームで、プレイ料金は1回40万円。ルーレットAは、当たれば100万円だが、はずれたら賞金は0円だ。参加料に対する期待リターンは25%なので、非常に割のいいゲームだ(経済合理性を追求しているカジノでは、こんなギャンブルは実際にはあり得ない)。


とはいえ、50%の確率で40万円を失ってしまうという意味では、やはりハイリスクであることは間違いない。リスク(標準偏差)を計算すると、125%である。


そこであなたは次のような提案をしたとしよう。


「当たったときの賞金は半額の50万円でいい。その代わり、プレイ料金を半額の20万円にしてもらえれば、2回プレイしましょう」


至ってフェアな申し出ではないだろうか。カジノのディーラーも快く受けてくれるだろう。しかし、この取引により、あなたはリターンを変えずにリスクだけを格段に小さくすることができるのだ。


2回連続で当たって100万円を手に入れる確率と、2回連続ではずれて賭け金すべてを失う確率は、それぞれ25%だ。一方、1回だけ当たって50万円を手にする確率は50%になる。


これに基づいてリスクとリターンを計算すると、期待リターンは25%のままだが、リスクだけは88.4%に下がる(計算は省略)。ルーレットAのもともとのリスクは125%だから、大幅なリスク減である。


では、1回のプレイ料金を10万円、賞金を25万円にしてもらい、ゲームの回数を4回に増やすと何が起こるだろうか? そう、期待リターンは25%のまま変わらないが、リスクは62.5%まで下がるのである。


ここからわかるとおり、自分の持ち金を小さく分散させてなるべく多くのゲームに賭けたほうが、期待リターンは25%の状態をキープしつつ、リスクを極限まで減らすことができる。

http://d.hatena.ne.jp/d1021/20160606#1465209549


【第9回】

http://d.hatena.ne.jp/d1021/20160601#1464777927

貝原益軒 - Wikipedia

損軒(晩年に益軒)

幼少のころに虚弱であったことから、読書家となり博識となった。ただし書物だけにとらわれず自分の足で歩き目で見、手で触り、あるいは口にすることで確かめるという実証主義的な面を持つ。また世に益することを旨とし、著書の多くは平易な文体でより多くの人に判るように書かれている。

『大和俗訓』の序に「高きに登るには必ず麓よりし、遠きにゆくには必ず近きよりはじむる理あれば」とみえるように、庶民や女子及び幼児などを対象にした幅広い層向けの教育書を著した。

西日本シティ銀行:地域社会貢献活動:ふるさと歴史シリーズ「博多に強くなろう」

西島
えっ。益軒先生ではなく、ずっと損軒先生だった……。


井上
ええ。数えの85歳で亡くなりますが、78歳のときにそれまでの号の損軒を益軒と変えています。だから生涯のほとんどは損軒先生ですね。
母親は6歳、継母とも13歳のときに死別して、母親の愛情には恵まれないんですが、ねえやがよく世話をしてくれたようで、晩年まで「地行ババ」といって大事にしています。


西島
損から益へ、味のある人ですね。初め「損軒」だったのが面白い……。


井上
益軒なりの損益の考え方ですね。若いとき、殿様に諫言して、役目を解(と)かれています。中国の兵書に、「柔よく剛を制す」とありますが、同じように、自分が損をして相手を助けていると、いつかそれが益になって返ってくると……。完全にリタイアした78歳で益軒と改めています。

西島
どうして殿様の不興をかったので……。


井上
益軒の初期の読書日録をみると陽明学の本が多い。この学風から、自分で正しいと思ったことは遠慮せずにやるという態度だったようで、益軒の諫言が気の強い殿様だった忠之の怒りにふれたのでは、と言う人もあります。
この数年間のブランクの間に、長崎へ2度出向いて、多くの舶載新書を読み、また生活のために医学を修業しています。
26歳のとき、江戸詰(づめ)の父親が齢をとったので、身辺の世話をするという名目で江戸にのぼります。父、寛斎があちこちひき回したので、益軒が次第に藩内で知られてくるんですね。
忠之が隠居し、光之が3代藩主になって、益軒はあらためて藩に出仕します。27歳のときです。光之は忠之に比べると小心でしたが、学問に関心の強い殿様でした。藩主交代で、やっと益軒の活躍する舞台がまわってきたのですね。

井上
再就職してからはいい待遇だったようです。28歳のときには京都遊学の命を受け、下男を連れていっています。このとき、山崎闇斎(やまぎきあんさい)や木下順庵(きのしたじゅんあん)といった当時の官学だった朱子学派の大学者をたずねて、講義を聞き、また自分も講義をしています。
その間、有名な農学者宮崎安貞(みやぎきやすさだ)[元和9年(1623)〜元禄10年(1697)]が農業を視察に上洛したとき、益軒は数日にわたって京都の周辺を案内しています。

井上
さて益軒ですが、39歳のときに17歳の東軒夫人と結婚しています。東軒は秋月藩士・江崎広道の娘で、初というかわいい名前でした。兄さんが医者で、江戸からの帰国のとき益軒と一緒だったようで、そのときに話がまとまったのでしょう。
年の差が22歳もあるので、益軒には結婚歴があるのではという人もいますが、調べてみてもそのようなことはない。やはり、初婚だったようです。
東軒夫人はたいへんな達筆でした。益軒は上京のときに東軒夫人の楷書の書を持っていき、どこの誰それにどの字を与えた、というメモも残しています。それに比べて益軒は字が上手とはいえなかったようで、益軒の軸ものは十中八九贋物といっていいですね。


小山
益軒さんのメモとなると、奥が深い(笑)。


井上
益軒は実に記録をよく残しています。

広瀬淡窓(ひろせたんそう)の跡をつぐ広瀬旭荘(ひろせきょくそう)の随筆を見ると、「益軒はどうして奥さんを連れて旅行したのだろう」と筑前の塾生に聞くと、「東軒さんがきっと嫉妬深かったからだろう」と言ったと書いてあります(笑)。


小山
当時、奥さんと一緒に1年も旅行する人はいなかったでしょうね。


井上
はい、益軒はたいへんな旅好きで、学問のためもありますが、江戸に12回、京都に24回ものぼっている人ですからね。「行装記」と題する旅行携帯品のメモ帳が3冊のこっていますよ。益軒は新しい紀行文学を開いた人なのですね。
それまでの旅行記は、どこそこの社寺に参ると、どういう霊験があるとか、こういう言い伝えがある、とかいうものだったんですが、益軒の紀行文学は、途中の自然風土、あるいは産業技術を生き生きと書いていてユニークですね。
考古学の遺跡についても具体的で、横穴式古墳は中国の古典に従って、穴を掘って住んでいた太古の人の住み家だろうとして、豪族の墓とまでは見てないんですが、描写は客観的ですね。
それに、旅行の携帯品を煙草いくつ、眼鏡2個というように、手まめにメモしています。
研究家によれば、元禄以後天下泰平になって、庶民の間に旅行ブームが起こり、それに益軒の紀行文がマッチしてもてはやされたのだそうです。


西島
奥さんが弱かったので、益軒が『養生訓』を書いたとかいう話を聞きましたが……。


井上
それはあるでしょうね。東軒夫人が62歳で亡くなると、益軒もがっくりきて寝こんでしまい、あとを追うように1年を経ずして86歳で亡くなっています。

井上
いつか、女子短大の生徒さんから電話があって、『女大学』を卒論にしたい。益軒がどうしてあんなものを書いたのか、担当教官にたずねたら、「奥さんの尻に敷かれていたから、その仇討ちに書いたんだろう」と言われたがいかがでしょうかと(笑)。
それで、「益軒は39歳、東軒は17歳で結婚してますから、2人の間がらは益軒が先生で、奥さんが生徒と考えた方がいいようですが……」と答えておきました。
『女大学』は、後の人が嫁の心得を書いているんですが、そのもとになっているのは益軒が81歳のときに著した教育論、『和俗童子訓』の第5巻「女子に教ふる法」です。
「女子に教ふる法」は娘を持つ親のために、娘を嫁がせてのちの婚家での生活規範を箇条書きにしたもので、こういう理由だからこうせよ、と書いています。ところが『女大学』になると、理由は書かずにこうせよ、ああせよと箇条書きになっています。ですから、『女大学』は当時のジャーナリズムが益軒の名声を利用してつくりあげたものといえましょう。

井上
現在、学会で博物学の文献として非常に重んじられているのは、16巻からなる『大和本草(やまとほんぞう)』です。これがもっとも益軒らしい著作と言えますね。
本草というのは応用博物学といいますか、1種の薬用を兼ねた園芸趣味と漢方薬の両方を兼ね備えた学問です。


西島
本草学」とは、だいたい薬を見つけるための学問でしょう。


井上
薬用博物学ですね。植物ばかりではなく、動物、それから鉱物にまでわたっています。
国書刊行会が益軒全集を型を小さくして分冊販売をした際、この『大和本草』が1番売れたそうです。
この中で彼は猫についても書いています。動物学的説明のあとに、猫は同じ動物類のねずみを食べるので不仁の動物だから飼ってはいけないと。ところが、自分は飼っていて、「この猫は顔つきがいいからおまえにやろう」と弟子の竹田春庵(たけだしゅんあん)にやっています(笑)。


西島
大先生の言ってることと実際とは違ってて(笑)。


井上
それから、儒者としての著作としては『大疑録』。これは、朱子学に対する疑いを述べたもので、亡くなる85歳のときにまとめています。
彼は初め、朱子学陽明学の両方を勉強するつもりでしたが、京都遊学のときに、朱子学一途に変わるんですね。山崎闇斎や木下順庵との往来が影響したのかもしれません。
彼は再出仕したので、幕府が奨励する朱子学に進んだのだと考えられないでもないのですが、陽明学は直情径行型のところがあって、それに比べると朱子学はものをひとつひとつ調べて、その結果から法則を引き出す、そういう朱子学のものの考え方が益軒には合っていたんでしょうね。
しかし、次第に疑念をもってくる。弟子の竹田春庵も朱子学に疑いを持っていました。益軒は「確かにその通りだが、それを言うと異学と思われるから口にするな」と言っています。
一応『大疑録』をまとめますが、すでに仕官をしていたせいか遠慮してるようですね。民間の材木問屋の伜の伊藤仁斎は、朱子学を徹底的に批判して古学派という新しい学派をたてますし、荻生徂徠(おぎゅうそらい)も徹底的に批判しています。益軒はそこまで言えなかったのか、考えが及ばなかったのか、朱子学の観念的な面だけを批難しています。
この『大疑録』は益軒の死後、徂徠学派の1人が朱子学を批難するために、出版しています。


小山
私が益軒先生の著書として知っているのは、先ほどお話のあった『女大学』と『養生訓』ですが……。


井上
『養生訓』は自らの健康状態を資料にしたようですが、天と地の恵みによって人間が生まれてくる。自分は、父と母のいろんな作用によって生まれてくる。すなわち、天地父母の恩で生まれてくるのだから、身勝手なことをしてはいけない、と述べてあります。

小山
黒田藩がもう少しこの大学者を大事にすれば、益軒も塾をつくれたかもしれませんね。


井上
17世紀後半では、好学の士が福岡周辺にそれほど多くなかったんでしょうね。益軒のメモ帳によると、従学者の数が福岡藩内に40人あまり、他の国出身者に15人ほどいます。しかし、自分の家に塾をつくって教えるまでには至っていないですね。
益軒没後7、80年たって亀井南冥(かめいなんめい)の頃になると、好学の気風が一般に滲透して塾がうまれるのです。

小山
益軒の後世への影響は……。


井上
ひとつは実証的博物学をやって、その結果を『大和(やまと)本草』でまとめあげたということですね。そういう博物学的研究を介して、当時の主流である朱子学のもつ観念的なものへの疑いを深め、それを、『大疑録』として後世に残さざるを得なかった。
幕末に来日した有名なシーボルトは、益軒のことを「日本のアリストテレス」と評しています。アリストテレス博物学を学び、実証的な哲学を唱えた人ですね。益軒は浪人時代に実証的気風を育てた人で次第に朱子学のもつ観念性に疑いを持ったわけですね。


小山
益軒はどちらかというと思想家というより実学家だったんですね。


井上
本質的には実学者です。しかしそれから得たものを、たとえば、晩年の教訓書(いわゆる『益軒十訓』)の中に人生論として生かしていますね。


小山
益軒の思想の中核をなすもので、現代にも通じるものといえば……。


井上
問題が大きくて簡単には言い尽し得ませんが、晩年の『養生訓』 の中の一言をもって代用させていただきましょうか、その中に、「心は楽しむべし、苦しむべからず。身は労すべし、やすめ過すべからず。凡そわが身を愛し過すべからず」といっています。
身体は適当に鍛錬しなければなまるが、心はできるだけ楽しくもって、くよくよせずにやってゆこうと、現代的に解釈したいですね。

http://d.hatena.ne.jp/d1021/20160605#1465123707

東南アジアを歴訪している中谷防衛大臣は、日本時間の7日夕方、タイの首都バンコクで、プラウィット国防相と会談しました。
この中で両氏は、南シナ海で海洋進出を強める中国を念頭に、南シナ海での航行や飛行の自由、それに国際法に基づく平和的な紛争の解決が重要だという認識で一致しました。そして、タイの軍隊の能力向上を目的とする支援策として、自衛隊がことし4月に初めて、防空識別圏など航空に関する国際法などについての研修会を実施したのに続き、さらに、国際法への共通理解を構築するための取り組みを進めていくことを確認しました。
会談のあと中谷大臣は記者団に対し、タイとの防衛協力について、「防衛装備品に関する協力についても事務レベルで意見交換を行っており、いずれ、装備品を移転するための協定も結ぶことが必要だと考えている」と述べました。

ベトナムの国営新聞「タインニエン」は8日、ホームページに、南シナ海にある南沙諸島のジョンソン礁で中国が造成している人工島の様子を撮影したとする写真を掲載しました。
掲載された写真はいずれも先月下旬から今月上旬にかけて撮影されたものだということです。
写真には人工島に建設された7階建てとみられる建物が写っていて、この建物の上には高射砲のようなものが確認できるとしています。また、レーダー施設とみられる白い球体の構造物も建設されているということです。さらに、高さ50メートルほどの灯台に並んで、アンテナ施設や風力発電用とみられる風車も確認できるとしています。
人工島の周辺では中国軍の艦船が警戒に当たっているということで、「タインニエン」は、ジョンソン礁は1988年に中国がベトナムから奪い、不当に占拠したものだとしたうえで、「中国が軍事拠点化を進めている」として非難しています。
中国が南シナ海で軍事的な動きを活発化させていることについて、ベトナムの国防次官は先週、NHKのインタビューに対し「軍事衝突といった不測の事態も招きかねず、非常に危険だ」と述べており、ベトナム政府は危機感を強めています。

南シナ海では、ほぼ全域に自国の管轄権が及ぶと中国が主張しているのに対し、フィリピンが「国際法上、認められない」として国際的な仲裁裁判を申し立て、その判断が近く出るとみられています。
これについて中国外務省は8日、声明を発表し、「中国は2国間協議のメカニズムを作ろうと幾度も提案したが、フィリピンは全く応じてこなかった」と非難しました。
また、「領土主権と海洋の境界画定の問題で、第三者に訴えたり無理強いしたりする解決方法は、いかなるものであれ中国は受け入れない」として、裁判を受け入れない立場を改めて強調しました。そして、「中国は2国間交渉の扉を開き続けている」としたうえで、「フィリピンに対し、仲裁手続きという誤った動きを直ちに停止し、2国間交渉で争いを解決するという正しい道に戻るよう促す」と要求しました。
中国は、裁判の受け入れを拒むことによって「国際法を尊重しない国」というイメージが国際社会に広がるのをおそれているとみられ、声明発表には、非はフィリピンのほうにあり、中国は対話に積極的だと印象づけたいねらいがありそうです。

http://d.hatena.ne.jp/d1021/20160606#1465209558

アメリカ太平洋軍によりますと、アメリカ空軍の偵察機RC135が7日、東シナ海の公海の上空を飛行していたところ、中国軍の殲(せん)10戦闘機2機に飛行を妨害されたということです。そして、このうち1機から安全とは言えない速度で急接近されたということで、アメリカ軍は中国側に不適切で危険な行為だと抗議しました。
アメリカ空軍の偵察機RC135は通常、沖縄の嘉手納基地を拠点にして東シナ海の飛行任務に就いていますが、アメリカ太平洋軍は、今回どの基地を離陸したかや、どこで中国軍の戦闘機と接近したのかなど、詳しい情報は明らかにしていません。
アメリカ太平洋軍は中国軍との間で、軍用機どうしの偶発的な衝突を避けるために対話を続けているとしていますが、先月も南シナ海の上空でアメリカ海軍の電子偵察機が中国軍の戦闘機2機におよそ15メートルの距離まで接近されることが起きたとしています。

http://d.hatena.ne.jp/d1021/20160606#1465209558

共和党のライアン下院議長は、大統領選挙で同党の候補指名を確実にしたドナルド・トランプ氏がメキシコ系判事を批判した件をめぐり、典型的な人種差別発言と断じた。


トランプ氏は、「トランプ大学」をめぐる訴訟を担当している連邦地裁のメキシコ系判事が自身に不利な判断をしているとし、訴訟から外れるべきだと主張していた。


ライアン氏は記者団に対し「トランプ氏の発言は遺憾」とし、「人種を理由に仕事ができないと主張することは典型的な人種差別発言で、絶対に拒否されるべき」と述べた。


ライアン氏はこの日、他の共和党議員とともに貧困対策を明らかにした。これは同氏の政策アジェンダの一環で、11月の選挙戦をにらみ、重要分野に関して有権者に対し明確な政策メッセージを伝えることが狙いとしている。9日には国家安全保障、今後数週間には規制、憲法上の権限、医療、税制改革に関する提案を公表する予定。


ライアン氏は、トランプ氏が大統領に就任すれば、こうした政策アジェンダに基づく法整備を支援すると確信しているとし、「(民主党の候補指名を確実にしているヒラリー・クリントン氏よりも)トランプ氏の方が政策を実行に移せる可能性が高い」述べた。


ただこれには、トランプ氏と共和党議員の間で意見が大きく分かれる移民、通商問題は含まれていない。

#米大統領選 #トランプ


大統領選挙に向けた候補者選びで、民主党の指名獲得を確実にしたクリントン国務長官は7日夜、地元のニューヨーク州に戻って演説しました。クリントン氏は「われわれは、ついに歴史的な節目に到達した。アメリカで主要な政党として女性が初めての大統領候補になる」と述べて、勝利を宣言しました。そして、共和党の指名獲得を確実にしているトランプ氏に11月の本選挙で勝利する決意を示しました。


一方、共和党のトランプ氏も地元のニューヨーク州で演説し、「私はアメリカの人々のために戦っていく。クリントン氏が大統領になれば、最悪だったオバマ政権の延長となってしまう」と述べ、8年ぶりの政権奪還に意欲を示しました。


民主党は7日、西部カリフォルニア州など6つの州で予備選挙と党員集会を行っていて、これまでに結果が判明した2つの州のうち1つをクリントン氏が制しました。しかし、民主党の候補者選びでクリントン氏と争ってきたサンダース上院議員は撤退する姿勢は示しておらず、党内の亀裂が深まることも懸念されています。

大統領選挙に向けて民主党の指名獲得を確実にしたクリントン国務長官は7日、地元ニューヨーク州で演説し、「節目を迎えた。アメリカの歴史上初めて女性が主要な政党の大統領候補になる」と述べ、勝利を宣言しました。そのうえで「誰を支持していたとしても、よりよいアメリカのために協力する必要がある」と述べ、党内の結束を呼びかけました。
民主党では7日、6つの州で予備選挙や党員集会が行われ、クリントン氏はこれまでに3州を制し、重要州の西部カリフォルニア州でもリードしています。
しかし、2州を制したサンダース上院議員は演説で「非常に厳しいが戦い続ける」と述べ、撤退せず来月の党大会まで選挙戦を継続する考えを強調し、民主党内の亀裂が深まることも懸念されています。
こうしたなか、オバマ大統領はクリントン氏に電話で祝意を伝えるとともに、サンダース氏にも電話し健闘をたたえました。ホワイトハウスによりますと、オバマ大統領は9日にサンダース氏と直接会談するということで、これまでの戦いで溝を深めた党内の結束が図られるのか注目されます。

#ヒラリー

#ロン・ポール

http://d.hatena.ne.jp/d1021/20160607#1465296462

資源エネルギー庁から調査を委託されている石油情報センターによりますと、6日時点のレギュラーガソリンの全国平均の小売価格は1リットル当たり122.5円で、先週より2.6円値上がりしました。ガソリン価格の値上がりは13週連続で、ことし1月4日の調査時の120.4円を超えて、ことしの最高値となりました。これは、原油価格の上昇を受けて石油元売り各社がガソリンの卸売価格を引き上げたためです。
ガソリン価格は全国の46の都道府県で値上がりし、1リットル当たりの値上がり幅は宮城県が5.8円と最も大きく、次いで福島県が5.4円、青森県が5円となっています。
今後の見通しについて、石油情報センターは「今月2日に開かれたOPEC=石油輸出国機構の定例総会で産油国が生産目標の決定を見送った影響は小さく、原油価格を押し下げる要因にはならなかった。石油元売り各社がガソリンの卸売価格を引き上げた影響が広がり、来週の小売価格は小幅な値上がりが予想される」と話しています。

#oil

内閣府の発表によりますと、ことし1月から3月までのGDP=国内総生産の改定値は、年率に換算した実質の伸び率でプラス1.9%となり、先月発表された速報値の段階のプラス1.7%から上方修正されました。

http://d.hatena.ne.jp/d1021/20160605#1465123717

#経済統計

関係者によりますと、大手銀行の三菱東京UFJ銀行は「国債市場特別参加者」と呼ばれる国債の入札に有利な条件で参加できる特別な資格を国に返上する方向で検討しています。この資格は、大量に発行される国債の安定消化を図ろうと国が大手の銀行や証券会社を対象に付与しているもので、各金融機関は国債の入札について財務省と意見交換できる一方、すべての入札で発行予定額の4%以上の応札が義務づけられています。
今回、三菱東京UFJ銀行がこの特別な資格の返上を検討しているのは、日銀によるマイナス金利政策の影響で多くの日本国債の利回りがマイナスまで低下したことで、運用益が稼げなくなるなど保有するメリットが薄れていることがあり、実際に返上すれば、国内の大手銀行では初めてのこととなります。
政府は今年度、過去に発行した国債の借り換え分も合わせて年間でおよそ162兆円もの国債を発行する計画で、大手銀行などがその主な買い手となっているだけに、国債の購入に距離を置くこうした動きが今後ほかの金融機関でも出てくるのか、またその場合、国債の市場にどのような影響が及ぶのか注目されます。

焦点:国債市場の対話維持へ正念場 三菱UFJ離脱、波紋の恐れ | ロイター

国債市場を支えてきた三菱東京UFJ銀行の特別参加者(プライマリー・ディーラー)からの離脱は、日銀のマイナス金利政策によって市場構造が大きく変化している現状を浮き彫りにした。プライマリー・ディーラー制度の導入から12年。同行に追随する動きが広がれば、制度の存続を揺るがす事態に発展しそうだ。


<判断の背後にマイナス金利


三菱東京UFJ銀が、財務省に対して資格返上を打診したのは5月下旬のことだった。


日銀は、今年1月29日にマイナス金利政策の導入を決定。長期金利の指標となる10年物国債利回りJP10YTN=JBTCは2月9日、史上初めてマイナス圏に低下した。


複数の関係筋によると、同行は、PDに課されている発行予定額の4%以上の応札を続けるのは困難と判断し、財務省に意向を伝えた。7月にも離脱する方向だ。


引き金となったマイナス金利政策をめぐって、同行は「(銀行にとって)明らかにネガティブ」(三菱UFJフィナンシャル・グループの平野信行社長)との立場を崩していない。


今回の判断を受けて「金融政策と密接な国債市場との『決別』を演出し、マイナス金利の深堀りをけん制する狙いもあるのではないか」(市場筋)との観測もくすぶる。


主力行の一角が離脱しても、市場の混乱を懸念する声は出ていない。


同行が資格を返上しても、系列の三菱UFJモルガン・スタンレー証券モルガン・スタンレーMUFG証券はいずれもPDにとどまるとみられ、全体では、発行予定額の80%という高い応札率が担保されているためだ。


財務省は15年4月から応札責任の比率を3%から4%に引き上げた。以前の入札では70%台でも多くの需要が集まり、これまでも不安視された例はない。


「PD資格を返上しても、入札に応じられないわけではない」(三菱東京UFJの関係者)ことから、国債投資そのものは続ける姿勢を維持していることも、不安感が少ない理由だ。


<注目される外資系の動向>


ただ、日銀が現状の異次元緩和の手法を見直し、出口戦略に向かう際にも市場が平静でいられるかは疑問が残る。


今回の三菱東京UFJ銀の離脱は、他の銀行の経営判断に影響を及ぼす可能性がある。さらに外資系証券を含めた金融機関に離脱の動きが広がれば、連携の受け皿を失いかねない。


同行の資格返上に関し、菅義偉官房長官は「国債の安定的な消化が確保されるよう、市場との緊密な対話に基づき適切な国債管理政策に努める」と8日の会見で述べたが、対話を続けられる市場を維持し続けられるかどうか――。先行きの課題を残した格好と言える。

http://d.hatena.ne.jp/d1021/20160607#1465296462