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タイの軍や警察によりますと、南部のヤラー県で現地時間の5日夜遅く、地元の住民たちで組織する警備隊の詰め所2か所が銃で武装したグループに相次いで襲撃されました。

この襲撃で住民14人と警察官1人の合わせて15人が死亡したほか、4人がけがをしたということです。

武装グループは少なくとも10人はいたとみられるということで、警察が行方を捜査しています。

マレーシアとの国境に近いタイ南部では、分離独立を目指すイスラム系の武装勢力が活動を続けています。

現地では、住民たちで組織する警備隊が軍や警察とともに治安の維持に当たっていますが、武装勢力による襲撃をたびたび受けていることから、今回の事件についても警察が関連を調べています。

タイ政府はイスラム系の武装勢力との間で和平交渉を続けていますが、大きな進展はみられていません。

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#タイ

カンボジアでは強権的なフン・セン首相のもと、解党を命じられた最大野党・救国党が不在の中、去年、総選挙が行われ、与党がすべての議席を独占しています。

救国党の前の党首で、逮捕状が出された4年前から国外で生活を続けているサム・レンシー氏は、ことし8月、「11月9日にカンボジアに帰国する」と予告していて、フン・セン首相は「クーデターを起こそうとしている」などと警戒感をあらわにし、これまでに、サム・レンシー氏を支持する野党関係者など49人を逮捕しました。

さらに、今週末に帰国予告日が迫る中、カンボジア政府は、サム・レンシー氏が入ってくる可能性があるタイ国境で軍による警戒を強化するなどして帰国を阻止する姿勢を明確にし、緊張が高まっています。

ただ、サム・レンシー氏は、以前、帰国の意向を示しながら実行しなかったこともあり、帰国が実現するかは不透明です。

フン・セン首相に対しては、欧米諸国が強権的な政治を改めるよう圧力をかけていますが、さらなる締めつけの強化に国際社会の批判が高まっています。

解党を命じられた最大野党・救国党の前の党首が帰国すると予告したことし8月以降、フン・セン首相の指示のもと、カンボジア国内では帰国を支持した野党関係者など49人が逮捕されています。

このうち、首都プノンペン近くのカンダール州で、夫がことし9月に逮捕されたという女性がNHKの取材に応じました。
女性によりますと、夫は野党の活動を支援していて、ことし9月14日に突然、地元の警察に呼び出され、そのまま逮捕されたということですが、警察は「政治に関わることだ」とだけ述べ、逮捕した理由の詳細は明らかにしなかったということです。

その後、NGOの支援で見つけた弁護士を通じて4日後に拘束されている夫に会うことができました。夫は女性に対し「警察からはフェイスブックで野党の関係の投稿をシェアしたことを非難された」と説明したということです。

女性は「夫は人々が自分の意見を言える本当の民主主義を求めていました。彼は何も悪いことをしていないのになぜ警察は逮捕したのでしょうか」と困惑した様子で話していました。

国外で生活を続けているカンボジアの最大野党の前の党首サム・レンシー氏が帰国を予告したことを巡り、タイ経由での帰国を検討していると明らかにしたことについて、タイのプラユット首相は記者団に対し「隣国で政治的な問題を起こしている人物がタイを反政府運動のために利用することは許さない」と述べ、入国を認めない考えを示しました。

サム・レンシー氏は、プラユット首相にあてた手紙をみずからのSNS上で公開し、このなかで「私の帰国は平和的なものであり、すべてのカンボジア人が政治的な和解と発展を得る機会となるものだ」として、タイ経由の帰国を認めて欲しいと訴えていました。

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