https://d1021.hatenadiary.com
http://d1021.hatenablog.com


http://d.hatena.ne.jp/d1021/20160312#1457779390

熊本地震と阿蘇山噴火、南海トラフは関連するのか 島村英紀・武蔵野学院大学特任教授に聞く|DOL特別レポート|ダイヤモンド・オンライン

 海溝型と呼ばれる、プレートが関連する地震は、火山活動と大いに関係しています。東北地方太平洋沖地震東日本大震災を引き起こした)や、東海地震南海トラフ巨大地震などは海溝型です。


 一方、熊本地震活断層が起こした内陸型(直下型)。地震発生のメカニズムが違います。ただ私は、熊本地震が起こった背景には、南海トラフに関係するプレートによる圧力が働いた可能性がある、と考えています。


南海トラフは静岡の駿河湾から九州の宮崎沖まで続く海底の溝(トラフ)で、フィリピン海プレートユーラシアプレートに沈み込む場所です。熊本地震南海トラフ巨大地震の引き金になるとは思えません。小が大に影響を及ぼすことはないですから。しかし逆に、南海トラフでの動きが九州の活断層に影響を与え、その結果として熊本地震が起きた可能性はあるのです。

地震と火山は兄弟のようなものです。プレートが動くことで直接的に起きるのが地震。一方、火山はプレートの動きによってマグマが生まれ、マグマだまりを作りながら発泡、つまり噴火に至ります。

今月14日以降、熊本県では規模の大きな地震が相次いでいることから、国土地理院は、地球観測衛星「だいち2号」が観測したデータなどを基に地盤の変動を解析しました。
その結果、水平方向の変動が10センチ以上現れている範囲は熊本県を横断するように宇土半島から熊本平野、阿蘇山にかけての東西およそ80キロ、南北およそ40キロに及んでいました。
このうち、地震活動が活発になっている布田川・日奈久断層帯の境に北側、震度7を観測した益城町西原村がある地盤が東向きに最大で1メートル50センチ以上変動していました。
一方、南側にある南阿蘇村役場周辺の地盤は、30センチ近く西向きに変動していました。
また、上下方向は、断層帯を境に北側が最大で1メートル20センチ以上沈降した一方で、南側が40センチ以上隆起し、地盤が広い範囲で変動していました。
土砂災害のメカニズムに詳しい砂防・地すべり技術センターの池谷浩研究顧問は「激しい揺れだけでなく、地盤そのものの変動によって建物の倒壊や土砂災害が相次いだとみられる。まだ地盤の亀裂などが見つかっていない場所でも今後の地震の揺れや雨により建物倒壊や土砂災害のおそれがあるので警戒してほしい」と話しています。

「宝塚の女帝」12年間トップに君臨した“伝説の娘役” | 日刊大衆

 菊田一夫演劇大賞を個人で受賞した宝塚OGは、浜木綿子鳳蘭に次いで3人目。2014年には、宝塚歌劇団が「宝塚歌劇100周年の一連の舞台の成果に対して」という理由で受賞したほどの大賞を、個人かつ最年少で受賞した実力には驚くばかりだ。


 花總まりは、宝塚歌劇団の元トップ娘役。なんと12年3カ月もの間、トップに君臨し続けた。平均在任期間が3年程度のトップ娘役においてこの在任期間は歴代最長で、5人のトップスターの相手役を務めている。


 この記録と功績から、ファンからは「女帝」とも呼ばれていた。

 今や大人気ミュージカルである『エリザベート』だが、日本での初演を行ったのは実は宝塚歌劇団。そして1996年の初演時に、タイトルにもなっているエリザベート役を演じたのが、花總まりなのだ。

名実ともに日本ミュージカル界の「女帝」である花總まり

http://d.hatena.ne.jp/d1021/20160405#1459852957

#勉強法

しゃべりのうまいプログラマーよりコミュ障のクリエイター|理系に学ぶ。|ダイヤモンド・オンライン

川上 僕は競争に興味がないんですよ。世の中で勝とうと思ったら、不戦勝が一番いい。仮に競争相手がいたとしても、正々堂々と打ち合って判定勝ちとか、絶対にやりたくない。いかに競争せずに圧勝するか。ベストなのは奇襲ですよ。


川村 ただ、人間はやっぱり、競争が好きじゃないですか。


川上 権力を持っている人のほとんどが学生時代に受験戦争を勝ち抜いたエリートだからでしょう。学歴社会の弊害だと思うんですが、特にそういう人は競争すれば勝てると思っている。でも、大いなる錯覚ですよ。


川村 そういう人が社会のルールを作っていますしね。

川上 偉い人にはもちろん興味があるんだけど、もっとそうじゃない、本当に苦労している人の人生とか、考え方とか、世界観はどうなんだろうっていうのをずっと知りたいと思っていた。ただ、今はもう、だいたいわかったという感じです。


川村 わかってしまったんですか? 人間が何かということが?


川上 はい。突き詰めようとすれば突き詰められると思うんですけど、僕はだいたいわかればいいんで。

川村 以前に『仕事。』という僕の対話集で詩人の谷川俊太郎さんとお話をさせていただいたときに「心理学用語で“集合的無意識”という言葉があって、人間はみんなで一つの脳を持っているから、言語の違いを超えても、人類全体の無意識にアクセスできればいいと思っている」とおっしゃっていました。


川上 「みんなが知っている手法なのに、できあがったものはなんだかわからない」っていうのが強いんですよ。創作で苦しいのは、自分でゼロから生み出すこと。実際に一流のクリエイターでも全部をオリジナルでやってるわけじゃなくて、集合的無意識みたいなものを組み合わせてやっているわけですよね。


川村 突出したクリエイターは記憶力と、その膨大な記憶を要約する力が優れていますよね。そしてそれらを再構築して自分なりに表現することがうまい。


川上 例えば宮崎駿さんは見たものしか描かないんですけど、一切写真を撮らないで、覚えるんです。でも、20個くらい覚えたとしても、寝て次の日に起きて覚えているのは10個くらいなんですよ。その10個で描くから、だいたいオリジナルになるというのが、宮崎駿さんの理屈だそうです。



川村 表現する前の段階で、要約して覚えるということが大事なんでしょうね。


川上 それと解像度も大事なんじゃないでしょうか。すごく細かいことまでこだわると、作品なんてなかなか完成しないと思うんです。予算の都合もあるし、普通は時間なんてかけてられない。シナリオを作るだけで何年もかかってたら大変ですよ。

川上 理不尽さが人生という意味では、クリエイターでもコミュニケーション能力がある人ばかりが目について残念です。

川上 今は一人のカリスマでなく、大人数やチームでやらないと何でも結果を出せない時代になってしまったので、チームのトップになることイコール、コミュニケーション能力が要るという矛盾も生じているんじゃないですか。

http://d.hatena.ne.jp/d1021/20160411#1460372038
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20160411#1460372043
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20160408#1460112021

#勉強法

入社1日目の「しくじり先生」から学べること/人気20代ブロガー熊谷真士<後編> 聞き手:ライフネット社長 岩瀬大輔|対談:入社1年目の教科書|ダイヤモンド・オンライン

岩瀬大輔(以下、岩瀬) 入社2年目になる頃に、上司から「期待していたのに、能力がなかった。もう君はダメかもしれない」と言われ、覚醒した。具体的にはどう変化したのですか。


熊谷真士(以下、熊谷) シンプルに、仕事に没頭しました(笑)。遅まきながら仕事に打ち込み始めたんです。社会人としての基本的な所作にも気をつけて、目の前の仕事をひたすらこなして、2年目の途中からは相当仕事を任されるようにもなりました。そのあたりから『入社1年目の教科書』の本に書いてあることの意味も何となく理解できるようになりました。

熊谷 自分で言うのもあれなんですけど、3年目の途中で物凄く評価していただきました。当時、部署に70人ぐらいいたんですけど、当時の部長から、若手の中で最高の評価をいただきました。

岩瀬 そうまでして頑張ったのに、なぜ4年で三井物産を辞めてしまったのですか。もったいないと言われませんでしたか?


熊谷 そうですね…。ある日突然、すべての優先順位を入れ替え、仕事最優先で2年くらい駆け抜けました。それで評価もしてもらい、ものすごく満足しました。


 正直、仕事自体に社会的意義を感じていたわけではなく、成果を出せば給料が上がるわけでもなく、当時の僕のモチベーションって、「とにかく皆に認めてもらいたい」というのが全てだったんです。


 それが満たされたときに、さて、この先何を原動力に頑張ろうかな…、と思いました。それで数カ月いろいろ考えて、1回外に出てみようと思ったんです。


 なので、すごい決断をしたというよりは、「突然ふと辞めた」っていう感じです。

岩瀬 では辞めてから仕事を探したのですか?


熊谷 いや、辞める前に、同じ大学の先輩が立ち上げたヘッジファンドにセールスとして加わるということを決めていました。三井物産の方から預かったりしています。
 あと最近では、三井物産時の部署の先輩に、三井物産の出資先であるレアジョブに外部顧問のような立場で来てくれと声をかけていただきまして…。


岩瀬 それってまさに書籍『ALLIANCE』(リード・ホフマン著、ダイヤモンド社刊)でいうところの、人と企業が信頼で結ばれる新しい雇用関係ですね!

岩瀬 大企業を飛び出して、初めて見えてきたものとか、気づきなどはありますか?


熊谷 いろいろあるんですが、僕が感じるようなレベルの基本的な話って、『入社1年目の教科書』に網羅されている気がしますね(笑)。
 これ、正に教科書って感じですよね。公式とか定義みたいなのがただシンプルに書いてある、文字通り教科書という印象です。

熊谷 僕が最初にこの本を渡されたときって、「これを読めば仕事ができるようになる」みたいな効能を期待して読んだんです、たぶん。でもそんな魔法の本なんてないじゃないですか(笑)。


 仕事で役に立つ「何か」を学ぶにあたって、人から聞いたり本から学んだりできることって実際はほとんどないと思うんです。理論が分かることと、実際に体得することには思ったより大きな隔たりがある…。当然かもしれないですけど、結局一旦やってみて失敗したり成功したりする中で徐々に肌感覚として理解していくしかない。


 で、前提として、本質的にはそういう風にしか学ぶことは出来ないと思うんですけど、その失敗や成功を繰り返す中で、指標とか纏めとしてこういう教科書みたいなものがあると、「立ち返りやすい」っていうことは、あると思います。日々の仕事は無限の問題集で、この本には公式と定義が羅列してあります、みたいな感じですかね(笑)。

岩瀬 それは嬉しいですね。時々「社畜の教科書」と揶揄されることもあるので、熊谷さんのような会社を辞めた方にそう言ってもらえると、心強いです(笑)。


熊谷 社畜の教科書という表現もどことなくシックりきて好きですが、会社辞めた後も実は本質的なことはあまり変わらない、というイメージです、僕の場合は。

岩瀬 ハーバードのMBAに行っていたのが、その頃でしたね。でも、その頃は起業しようとかではなくて、そのままニューヨークで働こうかなと考えていました。ファンドで働きたいって。それでヘッジファンドインターンをしたのですが、そこで2つのことに気づいたのです。


 1つ目は、僕は一人で仕事するよりチームで仕事するのが好きなんだということ。投資家って基本的に一人なんですね。もう1つは、世の中にインパクトある仕事がしたいなと。


 そのタイミングで谷家衛さんに会って、「投資銀行に行くなんてもったいない。ビジネスアイデアはいくらでもある。僕が応援するからやりませんか。岩瀬くんが成功するのを応援したい。お金は出すから」と言われて。まだ何の実績もない若者にそこまで言ってくれるとは、正直驚きでした。

重要なのは、人とのつながりと個人の特定スキル

http://d.hatena.ne.jp/d1021/20160420#1461148938

セブンイレブン・ブラック商法の元凶は“新首領”井阪社長だった!? お膝元の商品本部にスキャンダル|LITERA/リテラ

 さらに、井阪体制は綱渡りが続く。大株主の1つ、米国投資ファンドのサードポイントはセブン‐イレブン以外のイトーヨーカドーを含む赤字部門の売却を迫り、もう一方の大株主であるイトーヨーカドー創業家の伊藤家はイトーヨーカドーの再建を至上命題とする。「鈴木追放」で両者からの支持を取り付けたが、その先が不透明なのだ。さらに、鈴木会長が息子(二男の康弘氏)への“世襲”を狙う推進力としようとしていたネット事業(omni7)もゼロからのスタートを迫られる。

http://d.hatena.ne.jp/d1021/20160418#1460976473

こうして値段にダマされる。では、どうする? 一流の投資家バフェットは何を見て「買って」いるのか|あれか、これか ― 「本当の値打ち」を見抜くファイナンス理論入門|ダイヤモンド・オンライン

不思議なことに、ほとんどのファイナンスの入門書は、これらの理論については深く説明していない。その理由の1つはおそらく、数式が多用されるこれら理論をわかりやすく説明するのが難しいことにある。


しかし、どれほど複雑な数式の見かけをしていても、そのベールの下に隠れているのは、お金に関するシンプルな真理である。人々が日常的・経験的になんとなく理解していることを、理論化してえぐり出してみせたのがファイナンスの知恵だと言ってもいい。

ファイナンスの世界の常識は「世間の非常識」である。これを学べば、自分たちのふだんの価値観がいかに現金に歪められているかに気づくはずだ。

【問題】
同じ銘柄のビールがコンビニAでは400円、隣のコンビニBでは350円で売られている。
この場合、お得な買い物は?

僕たちは買い物や取引をするときに、価格を見比べて損得を判断しようとする。「こちらのほうが価格が安いからお得だ」とか「あっちのほうが値段が高いから、価値も高いに違いない」というように、価格同士の比較が価値判断の基準になっているのである。

ここで僕が言いたいのは、ただ1つ。価格と価格を見比べている限り、真っ当な意思決定はできないということである。

では、正しく意思決定をするためには、どんな情報が必要だろうか?

本当の価値がわかればいいのだ。

2008年のリーマンショック直後、世界中のほぼすべての株価が下落した。この急落に恐れをなした投資家たちは、慌てて手元の株式を売り払った。そんな中、ゴールドマン・サックス・グループが発行した優先株式新株予約権を、無謀にも一手に引き受けた会社がある。


世界一の投資家ウォーレン・バフェットが率いるバークシャー・ハサウェイ社だ。


その後、ゴールドマン・サックスの株価は回復し、バフェットは巨額の利益を手にすることになった。優先株の投資では16.4億ドル(約1800億円)、新株予約権では13億ドル(約1400億円)の利益を上げたというから驚きだ。


この賢明な投資家は、リーマンショック直後にゴールドマン・サックスの株価が本来の価値よりも低くなりすぎているとわかっていた。だからこそ、世界中の投資家がパニック売りをする中で、一人だけ「買い」の選択をし得たのだ。


僕たちはどうしても、価格という目に見えるものに惑わされてしまう。しかし、本当の意思決定は「価格と価格」を比較する世界から抜け出したところ、つまり、「価格と価値」の両方を見渡す視点からしか生まれない。


それゆえ、ファイナンス的な思考の第一歩は、価格と価値とを分けて考え、価値の見極め(価値評価)に軸足を移すことなのである。

あなたがいまの職場に不満を抱き、くすぶっているのだとしよう。その職場がまずまず安定していて、このまま何もしなくてもそれなりに豊かになれる場合、多くの人はなかなか会社を辞める踏ん切りがつかない。


実を言うと、大学卒業後に都市銀行で働きはじめた僕も、まさにそうだった。僕が入行した1980年代、銀行マンといえば「入れば一生安泰」の職業の代表格だったからだ。


無論、銀行員の仕事を否定するつもりは決してない。ただ、特に何の考えもなく銀行に就職してしまった僕にとって、この職場はあまり自分には向いていなかった。上司から強いられる無意味なマニュアル暗記やそろばんなどの習得(いまでは過去の遺物だ)など、理不尽な業務に僕は耐えられなかったのだ。


同じように疑問を抱きながらも、黙々とそれらをこなす同期たちの姿を見て、ようやく僕は決定的なことに気づいた。そう、銀行員になるには仕事の能力以外に、組織人としての不条理に耐える資質も必要だったのだ。


その両方を持ち合わせなかった僕は、外資系金融機関に転職することを選択した。当然、この決断にもアップサイドとダウンサイド、いずれのリスクもあったわけだが、たまたまこの転職は僕にとっていい結果をもたらした。

http://d.hatena.ne.jp/d1021/20160420#1461148938

企業の価値は「将来稼げるキャッシュの額」で決まる|一生モノのファイナンス入門|ダイヤモンド・オンライン

ファイナンスでは「企業価値の向上」を目的としています。このため、財務3表を理解して企業の「過去・現在」を正しく把握したうえで、「どうすれば企業価値が最大になるか」という視点で、今後の企業の経営戦略を考えることになります。

 従来の日本企業には、ファイナンスの知識が浅く、「費用対効果重視型」のビジネスパーソンが多かったように思います。


 しかし、これからのビジネスパーソンが第一線で活躍していくには、あらゆる仕事にファイナンスの考え方を持ち込み、過去のデータから将来を予測して「投資すべきビジネス」を見極め、「企業価値向上」を目指す高い視座が求められるようになります。

 さて、企業価値向上を目指すためには、なによりもまず客観的に「企業や事業の価値」を評価できるようにならなくてはなりません。


 ですから、私からみなさんにお伝えしたいメッセージとしては、ぜひ「企業や事業の価値を計算する方法」を身につけていただきたいということです。

 企業の価値は「将来にわたって企業が稼げるキャッシュ」を「今の価値(現在価値)」に引き直すことで算出できます。

http://d.hatena.ne.jp/d1021/20160419#1461062762

【入山章栄✕佐渡島庸平】未来のエンターテイメントのビジネスモデルを考える <第2回>|ぼくらの仮説が世界をつくる|ダイヤモンド・オンライン

入山 まさに佐渡島さんの『ぼくらの仮説が世界をつくる』に書いてありましたが、感度の高い経営者とか編集者は、リアルなコミュニケーションを重視しているんですよね。


 一番感じるのは、『ハーバード・ビジネス・レビュー』(ダイヤモンド社)編集長の岩佐文夫さん。彼はコミュニケーション重視のイベントを2週間に1回ぐらいのペースで開催されているんですよね。僕も勉強会で、何回か講演していますけど。そこで、『ハーバード・ビジネス・レビュー』のコアファンやコミュニティをつくっていく。


佐渡島 雑誌の場合、ファンになると、定期購読をするようになりますよね。そうすると、流通コストが下がり、一気に利益率がよくなる。流通コストが下がったぶん、コンテンツづくりにお金をかけられる。


 これまで、出版業は、流通コストが重かったけれど、それを削減できれば、コンテンツをつくる人たちへの支払いにつなげられる。


 結局、コンテンツをつくる人たちと客を結ぶところの「ハブ」になってるところを、できるだけひとつにすることがポイントなのではないかと思います。コンテンツをつくってる人たちが直に結びつくのは大変な部分もあるから、ハブになる人材をつくるっていう発想。


入山 新たな価値を提供する存在ですね。

佐渡島 今後は、有機的な組織をつくっていくことも必要だと思っています。


 たとえば、いまの時代、社内でさまざまな情報共有ツールを使ってコミュニケーションをするんですよね。情報共有の仕方や人間関係のあり方が、講談社時代と全然違う。さらに今後は経理清算の仕方なども、どんどん新しいツールが出てきて変わっていくんだろうなと思います。そういうツールを上手に使えば、社員が会社を回していくために使っていた時間を、極限まで少なくしていけるだろうなって思っているんです。

佐渡島 僕が出版社にいたときの一番の価値って、作品をヒットさせたっていうことではないと思っています。作品をヒットさせたという点では、僕よりもすごい人はいっぱいいたんです。評価されたのは「僕が見つけた新人で、僕が絶対いけるって言った人が、生き残ってる確率が高かった」から。


 新人を見つけて、投稿された作品をそのまま載せたら大ヒットしたっていう編集者は結構いるんですよ。新人の作品を見て、みんなが「いける」っていうことは、意外に少ないんです。だから、その編集者だけが推したっていう点で、作品を見抜く力は確実にあるんですが、僕はその中でもちょっと違いました。


入山 佐渡島さんは、「育てる系」ですよね。

佐渡島 そうですね。社員も同じ。僕が面接して全員集めているっていうことに価値があるんじゃないかと思ってるんですよね。


入山 はい、価値がありますね。


佐渡島 作家の場合は「作家としていけるかどうか」が観点。社員は「こいつはクリエイティブなままでいられるか」みたいなところで選んでます。


講談社時代は、僕が選んでない新人を教育していたんですよね。でも、そうすると後々しんどい。やっぱり1回は「こいつ伸びるんじゃないか」と思った人間を入社させて、育てていくっていうふうにすると、組織として強くなるんじゃないかなと思っているんです。

入山 クリエイティブ集団を何百人の組織にするときには、採用側の目利きの能力みたいなのが必要ですよね。佐渡島さんにはそれがあって、かつ、社員を育てる力もある。そういった能力を、コルクのほかのメンバーにも共有する必要があると思うんですよね。


 でも、そういうのは、かなり暗黙知によるところが大きい。自分の経験でわきあがってくるものだったりとか。そういうことは、今後どうしていくつもりですか?

入山 僕はバラバラの人を入れるっていうダイバーシティは、大事だと思っています。ただ「キャラクターはバラバラだけれど、ビジョンが揃ってる」っていうことは重要。やりたいことっていうのがある程度揃っている集団になればいいのかなと思っています。

佐渡島 コルクでは漫画家のエージェントとか、小説家のエージェントとかいう言い方をしないんです。で、「クリエイターのエージェント」と、ずっと言ってるんですね。


 最初僕は、クリエイターのことを、「ストーリーをつくれる人」って定義していたんです。でも、最近では、「感情を他者に生み出せる人」っていうふうに、定義し直してるんですね。

入山 おもしろいですね。そういう意味では、アイドルの商売の仕方って、ちょっと近くないですか。「ジャニーズのグループのメンバーが仲がいいから好き」という女性がいるじゃないですか。それは、その背後にあるストーリーみたいなのが見えるから、感情移入できて好きになるという。


佐渡島 まったくそうだと思います。だから、ジャニーズだけが、ファンクラブの仕組みが圧倒的によく機能している。

ジャニーズは宝塚の仕組みを真似ている。
AKBも。

http://d.hatena.ne.jp/d1021/20160420#1461148933
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20160420#1461148944
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20160420#1461148945
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20160225#1456396546
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20160214#1455446640

TPPを巡って、政府・与党は日本経済の成長戦略の柱と位置づけ、今の国会での協定の承認と協定発効後の農家への支援策などを盛り込んだ関連法案の成立を目指してきました。
しかし、審議を行う衆議院の特別委員会は議事運営を巡る混乱や、熊本県などで相次ぐ規模の大きな地震の影響で審議が遅れ、与党側が目指している今月中の衆議院通過は困難な情勢となっています。
これを受けて政府・与党は、夏に参議院選挙を控え6月1日までの今の国会の会期を大幅に延長することも難しいとして、今の国会での承認を見送る方針を固めました。
政府・与党は今の国会では衆議院で採決は行わず、継続審議にしたうえで、参議院選挙後の次の国会で確実に承認を得たい考えです。
一方、与党側は、今月中に衆議院選挙制度を見直す法案の衆議院通過を図るほか、司法取引の導入などを柱とした刑事司法制度改革の関連法案など、ほかの重要法案の審議を優先させ、会期内の成立を期すことにしています。

#TPP

ロシアのプーチン大統領は20日、首都モスクワで、日本の上月豊久大使など新たに着任した各国の大使から信任状を受け取る式典に出席しました。
この中で、プーチン大統領は対日関係について発言し、「日本とのさまざまな分野での対話の発展は、ロシアの対外政策の中で優先課題の一つだ」と述べました。そのうえで、「5月6日に予定されている安倍総理大臣のソチへの訪問が、両国の相互利益に基づく2国間関係の発展に寄与することを望む」と述べ、来月6日に安倍総理大臣がロシア南部の保養地ソチを訪れることを明らかにし、首脳会談での成果に期待を示しました。
プーチン大統領は今月14日、安倍総理大臣との首脳会談について記者団から質問を受けた際、「すべての問題について話し合う」としたうえで「いつか妥協策を見つけることができる」と述べ、北方領土を巡る交渉に前向きな姿勢を示しています。

#ロン・ポール

中東とヨーロッパの3か国を訪問する予定のオバマ大統領は、20日、最初の訪問国、サウジアラビアの首都リヤドに到着し、サルマン国王と首脳会談を行いました。
ホワイトハウスによりますと、両首脳は2国間関係の重要性を確認し、過激派組織IS=イスラミックステートの掃討作戦を進めることや、シリアやイエメンの内戦終結に向けた協力についても話し合ったということです。
ただ、これに先だってリヤドの空港で行われた歓迎式典にサルマン国王は姿を見せず、オバマ大統領を出迎えたのはリヤドの州知事でした。オバマ政権がサウジアラビアと対立するイランとの間で核開発問題を巡る合意に達したことなどから、アメリカとサウジアラビアとの関係は冷え込んでおり、アメリカのメディアは「オバマ大統領は空港で冷ややかな形で迎えられた」などと伝え、両国の現状を示したものという受け止めがでています。
オバマ大統領は21日にはペルシャ湾岸の6か国の首脳たちとの会合に出席する予定で、サウジアラビアなどへの安全保障に関与する姿勢を強調し、関係の修復をアピールしたい考えです。

サウジアラビアの首都リヤドを訪問しているオバマ大統領は、21日、サウジアラビアのサルマン国王などペルシャ湾岸にあるアラブ諸国の6か国の首脳たちとの会合に出席しました。
会合には、アメリカからはケリー国務長官やカーター国防長官も出席し、過激派組織IS=イスラミックステートの掃討作戦や、シリアやイエメンの内戦の終結に向けた取り組みについて、いかに協力を強化していくか協議しています。さらに、サウジアラビアなどと対立するイスラムシーア派の大国イランを念頭に、弾道ミサイル防衛の強化なども話し合われています。
サウジアラビアなどは、アメリカが去年、核開発問題を巡ってイランと合意に達し、対話路線に転じていることに不満を示しており、アメリカとサウジアラビアなどとの関係は冷え込んでいます。
オバマ大統領としては、一連の会合を通じてサウジアラビアなどの安全保障に関与する姿勢を強調し、IS対策などで重要な役割を担い、同盟関係にあるサウジアラビアなどとの関係改善をアピールしたい考えです。

NATO加盟国とロシアは、一定の協力や連携の道を探るため定期的に政治協議を行ってきましたが、おととし3月、ロシアがウクライナ南部のクリミア半島を併合したのをきっかけに協議を中断していました。
双方は緊張を避けるためにも対話の継続は必要だとして、20日、ベルギーのブリュッセルでほぼ2年ぶりとなる大使級会議を開きました。
会議ではウクライナ東部の情勢などについて意見を交わし、ウクライナ政府軍と親ロシア派の停戦合意を巡り、完全な履行が必要だという認識で一致しました。しかし、NATO加盟国からは、ロシアが親ロシア派に武器や資金の供与などを続け地域の不安定化を招いているという批判が上がったのに対し、ロシア側は関与を否定する主張を崩さなかったということです。
また、先週バルト海アメリカ軍の艦艇にロシアの戦闘爆撃機が異常な接近を繰り返したことなどについても話し合われ、NATO側から強い懸念が示されました。
会議後の記者会見で、NATOのストルテンベルグ事務総長は「政治対話の再開は事態が緊迫化している今こそ重要だが、これで関係が元どおりになるわけではない」と述べ、対立の根深さが浮き彫りになっています。

ロシアのノバク・エネルギー相は20日、同国は原油生産を過去最高水準に引き上げることが可能だ、との見方を示した。


ロシアを含む主要産油国は17日、カタールの首都ドーハで原油市場安定に向け協議したが、原油価格の押し上げを狙った増産凍結では合意できなかった。サウジアラビアが、イラン抜きでの増産凍結に反対したことから、協議が決裂した。


ベネズエラは、協議が再開しなければ、原油価格は数週間以内に崩壊する可能性がある、と警告している。ベネズエラとロシアは今年2月から増産凍結を主張してきた。


一方、サウジアラビアは、原油生産を最大200万バレル引き上げ、日量1200万バレル以上にすることが可能だ、としている。


ノバク・エネルギー相は、エネルギー関連会合の合間に記者団に対して「サウジアラビアは生産を大きく引き上げる能力があるが、そわれわれも同じだ」と述べ、ロシアの原油生産は現在、過去最高の日量1100万バレル近くに達しているが、「理論的には」それを日量1200万バレル、もしくは同1300万バレルまで引き上げることが可能だ、と語った。


また、石油輸出国機構(OPEC)が次回6月の会合までに原油の生産量に関して合意できるかは不明だ、との見方を示した。

イランの原油市場シェア回復に向けた決意は固く、過去に1バレル=6ドルの水準で原油を輸出したこともあることから同国は原油安に耐えられるとの姿勢を示していることが、関係筋の話で明らかになった。


イランの原油政策に関わりのある同関係筋は、「イランの原油産業の国内総生産(GDP)に占める割合は12%に過ぎず、(イラン・イラク)戦争勃発の際は1バレル=6ドルで輸出していた」とし、イランは核開発をめぐる西側諸国の制裁により失った市場シェアの回復を目指していると述べた。


そのうえで、サウジアラビアとロシアが主要産油国間の合意を阻んでいるとし、石油輸出国機構(OPEC)の6月の次回総会で供給の制限に向け合意できるかは両国の出方にかかっているとの見方を示した。


主要産油国は17日にドーハで開いた会合で原油価格の下落に歯止めをかけるための増産凍結について協議したが、イランが凍結に応じず、サウジアラビアがイラン抜きでの増産凍結に反対したことから合意に至らなかった。これを受け、ロシアは原油供給を増加させることもあると示唆している。

焦点:予測不能なサウジ原油政策、主導権を握っているのは誰か | ロイター

原油市場で過去20年にわたり絶大な影響力を誇示してきたサウジアラビアのヌアイミ石油鉱物資源相は、もはや同国を代表する「権威」ではないようだ。


ベネズエラのデルピノ石油相はそれを肌で感じ、いま主導権を握っているのは誰なのか見極めようとしている。


17日、カタールの首都ドーハで開かれた会合で、石油輸出国機構(OPEC)加盟国、非加盟国合わせた18カ国が、増産凍結の合意文書に署名するのは既定路線だとみられていた。しかし土壇場でサウジが反対し、交渉は決裂。産油国の閣僚がヌアイミ氏にいくら再考を促しても、イランが加わらない限り、サウジは増産凍結できないとの一点張り。楽観視された合意は泡と消えた。


翌18日、デルピノ石油相は「残念ながら、サウジ代表団は何の権限も持ち合わせていなかった」とモスクワで記者団に語った。


「ヌアイミ氏でさえ、変える権限はなかった。サウジ側は『新たな文書を用意した。これを承認するか、さもなければ参加しない』と言うだけだった」とし、「純粋に政治的な判断のようだ。オマーンイラクはじめ、誰もが落胆した。ある閣僚はこんなひどい会合は初めてだと話した」と語った。


サウジで昨年、サルマン国王の息子で王位継承順位2位のムハンマド副皇太子(31)が石油問題の最高責任者となってから、OPECの内外を問わず、デルピノ石油相のように違和感を覚えた産油国の関係者は後を絶たない。


サウジやOPECウォッチャーによると、石油政策の最終決定権が、国防問題と経済改革も任されているムハンマド副皇太子にあることはほぼ間違いないという。


しかし何十年も前から、ヌアイミ氏という1人の実務家の歯切れよい発言を通して、サウジの政策を知ることに慣れていたため、発言の出所が分散することは透明性どころか、混乱を招くことになる。


ムハンマド副皇太子だけでなく、異母兄で石油鉱物資源省の次官に就いたアブドルアジズ王子や、国営石油会社サウジアラムコのハリド・ファリハ会長からも発言が飛び出す状態だ。


これに加え、引退の噂がささやかれる81歳のヌアイミ氏自身もまだ存在感を保っている。

関係筋によると、サウジの同盟国である湾岸諸国は、17日の会合でいち早くヌアイミ氏の援護に回ったものの、彼らにとってもサウジの決断はまったく寝耳に水だった。今までなら、クウェートアラブ首長国連邦(UAE)、カタールに事前に相談するのが常だったからだ。


会合のある関係者は、ヌアイミ氏自身も計画の変更を直前まで知らされていなかったと推測している。「土壇場で決まったに違いない。さもなければ、ヌアイミ氏は会合に来なかったはずだ。彼は合意するつもりで出発したが、ドーハに降り立つと同時に合意するなと言う別の指示を受けたのだ」と話す。


関係筋によると、会合の前日まで、アブドルアジズ王子は、周囲に合意は成立すると話していたという。


カタール政府関係者も、イランが参加するかどうかに関わらず、合意文書に署名することで、サウジのムハンマド副皇太子の同意を取り付けたとしていた。


増産凍結合意に加わるつもりだったロシアにとって、サウジの翻意はやはりサプライズだった。17日の合意に自信満々だったノバク・エネルギー相は、前日の大半を政府のサッカーチームの一員としてイタリアと対戦することに費やしたほどだった。


ドーハ会合に出席したノバク氏に近い関係者は「1日が終わるころには、交渉相手がヌアイミ氏なのかムハンマド副皇太子なのかわからなくなっていた」と打ち明ける。「もちろんサウジとの話し合いは続けるが、あまりにも難しくなった」と語った。

#oil

ブランクファイン氏が見たウォール街の10年、ゴールドマンにも変化 - Bloomberg

ウォール街が過去10年にどう変わったかを見るには、ロイド・ブランクファイン最高経営責任者(CEO)の下でのゴールドマン・サックス・グループを見ればいい。


  同CEOは2006年6月に就任。業界一の収益力を誇ったゴールドマンの今年1−3月(第1四半期)の収入は、第1四半期としてはブランクファイン氏の下で最低だった。株主資本利益率(ROE)に至っては6.4%と、株主のために価値を生み出せる会社だと見なされる水準ではなかった。

  ブランクファイン氏がハンク・ポールソン氏の後を引き継いだ06年のゴールドマン収入は約380億ドル、07年は460億ドルだった。08年には半減したものの、12年には約340億ドルに回復。以来4年間はほぼ横ばいで推移した。アナリストが知りたがるのは、収入がいつ増えるのか、どうしたら増えるのかだ。より大きな変化を求める声に対してハービー・シュワルツ最高財務責任者(CFO)は19日ゴールドマンの戦略を擁護し、「環境をコントロールすることはできない。長期的な目で見る必要がある」と述べた。

原題:Blankfein’s Decade Ending With a Thud on a Humbled Wall Street(抜粋)

 タックスヘイブンの問題は、複雑である。「タックスヘイブンに子会社を持つことが問題だ」と批判しても、「それは合法であり、問題はない」という説明で終わってしまう。


 パナマ文書問題をきっかけに、税制の公平化を前進させるには、問題の所在を正確に把握する必要がある。


 日本の場合には、とくに「外国子会社配当益金不算入制度」の是非について議論する必要がある。

日本株式会社に課税しよう、マイナス金利が道開く思い切った措置とは - Bloomberg

日本の政策当局者らは近年、デフレと決別し日本企業にとってより良い事業環境を作り出そうと、異例な措置を講じてきた。だが効果はまちまちで、日本株式会社はいまだに投資拡大と賃上げで報いることができていない。


  このため、企業に手元資金を設備投資や賃上げに回してもらうには、もっと思い切った方法を試すべきだという声が出てきた。元日本銀行当局者で現在はクレディ・スイス証券のチーフエコノミストを務める白川浩道氏がその急先鋒だ。企業の内部留保への課税を主張する。

  安倍晋三首相のリフレ政策のブレーンの1人、自民党山本幸三衆院議員はこの案は検討に値すると考える。同議員は今月、財政支出拡大と追加金融緩和に加え企業の内部留保への課税の検討を促した。

  ヘッジファンド、SLJマクロ・パートナーズの共同創業者スティーブン・ジェン氏もこのアイデアの利点を認める。同氏は「使わなければ失うだけだ」と述べ、「現在は、企業利益の大きな部分を大企業が溜め込んでいる。大企業はアベノミクスの恩恵を受けたにもかかわらず、その利益を還元しようとしていない」と指摘した。

原題:As Abenomics Founders, Ex-BOJ Economist Pushes Tax on Japan Inc.(抜粋)

http://d.hatena.ne.jp/d1021/20160420#1461148948
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20160419#1461062763
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20160413#1460543999

#リフレ #アベノミクス

http://d.hatena.ne.jp/d1021/20160418#1460976475
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20160415#1460718473
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20160414#1460630935
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20160413#1460543974

日銀、国債購入損失8兆円で限界 マイナス金利を拡大へ=岩田一政氏 | ロイター

岩田一政・日本経済研究センター理事長(元日銀副総裁)は21日、都内で講演し、日銀のとりえる政策選択肢として今後はマイナス金利拡大にならざるを得ないとの見解を示した。背景として国債購入に伴う損失が既に8兆円超となり財務面から限界にきていることを挙げた。さらに、日銀による貸出(成長基盤融資)金利をマイナスとする選択肢もあり得るとした。


今後の日銀のとり得る政策について、黒田東彦総裁は、質・量・金利の3つの組み合わせを主張しているものの、岩田氏はこのうち量については「日銀が高い価格で国債を買うことで過去3年間で既に8兆円超の損失が生じている。これを償却するには1年で1兆円程度が必要となる。財務上の理由から、これ以上の量の拡大は難しい」と指摘した。そのため、「今後の主要な政策はマイナス金利の拡大にならざるを得ない」とした。


さらに「次の緩和策の可能性として、預金金利を引き下げることに加えて、日銀による成長基盤融資を現在の金利ゼロからマイナス金利をつけることで、金融機関の利ざや圧縮に対し、多少相殺するという政策を同時に実行するということもあり得る」と述べた。


岩田氏は、日本における自然利子率(成長率を加速も減速させない利子率)がマイナス0.7%程度と試算、「現状ではほぼゼロ%の市場の実質金利はこれに比べて高すぎるため、デフレに逆戻りしかねない」と指摘。日銀は「デフレ脱却に向けて金利をマイナス1%程度にする必要がある」との認識を示した。


さらに岩田氏は、国際通貨基金IMF)によれば、マイナス金利幅が0.75─2%程度までなら、現金保有コストと見合って、大規模な現金逃避が起こることもないため、マイナス金利が有効に働くと述べた。


5月の主要7か国(G7財務相中央銀行総裁会議で利下げが通貨安を目的とせずデフレ脱却のためと他国に了解してもらうことが重要だと指摘した。


実際、円の実質実効レートでみると、過去平均と比べてさほど円高ではないとも指摘した。

#リフレ #アベノミクス

「日銀プレー」が演出する日本株高、劣化する実体経済と乖離 | ロイター

日銀の追加金融緩和を見込んだトレード、いわゆる「日銀プレー」が再び活発化している。28日の決定会合結果発表に向けて、ヘッジファンドなど海外短期筋が日本株買いを仕掛けているが、日本の企業業績は減速傾向を見せ、景気の足取りも弱い。劣化するファンダメンタルズと株価が乖離(かいり)すれば、投機的なポジションは短期間で巻き戻されてしまう可能性がある。

#リフレ #アベノミクス

 トヨタ自動車グループの商社、豊田通商は21日、2016年3月期連結決算の予想を下方修正し、純損益が従来見通しの350億円の黒字から、440億円の赤字に転落する見通しになったと発表した。前期は675億円の黒字だった。資源価格の低迷が影響した。


 資源開発に関する事業について、事業や資産の評価を引き下げる「減損処理」を実施する。オーストラリアとカナダの天然ガス関連事業で、合計約450億円の特別損失を計上する。


 商社では三菱商事三井物産も資源・エネルギー価格の下落に伴い、16年3月期が赤字に転落するとの予想を発表している。

沈む三井物産、三菱商事、独り勝ち伊藤忠「社長続投」の自信 - 総合商社「冬の時代」が再来したのか

非資源に注力してきた伊藤忠が総合商社で初の最終利益トップに躍り出る。

http://d.hatena.ne.jp/d1021/20160412#1460457526
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20160329#1459248101

今月の月例経済報告では、1日に発表された日銀の短観=企業短期経済観測調査で、円高による収益悪化への懸念などから企業の景況感が悪化したことを踏まえ、『企業の業況判断』について「慎重さがみられる」として判断を下方修正しました。
また、『個人消費』は「消費者マインドに足踏みがみられるなか、おおむね横ばいとなっている」、『企業の設備投資』は「持ち直しの動きがみられる」としていずれも判断を据え置きました。
こうしたことから政府は景気の現状について、大きな変化はないとして「このところ弱さもみられるが緩やかな回復基調が続いている」という判断を維持しました。
一方、景気の先行きについては「熊本地震が経済に与える影響に十分留意する必要がある」として地震による企業の生産活動の停滞などが及ぼす影響に注意すべきだとしています。

#経済統計

「B7東京サミット」は、来月の伊勢志摩サミットを前に経団連などが開いたもので、経団連の榊原会長ら主要7か国のビジネス界のトップが参加しました。
会議では、「世界経済」と「デジタル革命」、「貿易・投資」の3つのテーマで議論を行い、共同提言を発表しました。それによりますと、世界経済の先行きは、新興国経済の減速などを背景に金融市場に混乱が見られ楽観を許さない状況にあるとして、成長を実現するために主要7か国が金融政策だけに頼ることなく機動的な財政政策や大胆な構造改革を行うことが不可欠だなどとしています。そして、この提言を来月の伊勢志摩サミットにおける首脳宣言に盛り込み、速やかに実行に移すことを求めるとしています。
議長を務めた経団連の榊原会長は記者会見し、「世界経済の先行きが不透明な今こそ基本的な価値観を共有するG7各国が経済の安定的かつ持続的な成長に向けて主導的な役割を果たしていかなくてはならない」と述べました。