【随時更新】ロシア ウクライナに軍事侵攻(13日の動き) #nhk_news https://t.co/vfFpf9cE8b
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ウクライナ 7集落奪還と発表 反転攻勢本格化 各地で攻防続く #nhk_news https://t.co/J5CrbmWaOP
— NHKニュース (@nhk_news) June 12, 2023
ウクライナでは、南部ヘルソン州のカホウカ水力発電所のダムが決壊したことによる大規模な洪水の被害が拡大していて、ウクライナ内務省は12日、10人が死亡したほか、子ども7人を含む42人が行方不明となっていると発表しました。
また、ウクライナのゼレンスキー大統領は11日、避難する人が乗ったボートをロシア軍が攻撃していると述べ「その攻撃の一つで3人が殺され、10人がけがをした。ロシアが占領する地域から避難するところだった」と強く非難しました。
一方、ウクライナ軍は反転攻勢を進めていて、東部ドネツク州のバフムト周辺、ドネツク州の西部、南部ザポリージャ州の西部の少なくとも3つの地域で本格的な作戦を展開しているとみられます。
ウクライナ国防省のマリャル国防次官は12日、これまでにドネツク州西部のベリカ・ノボシルカ周辺や、ザポリージャ州の前線で合わせて7つの集落を奪還したと発表しました。
また、ザポリージャ州では親ロシア派の幹部がロシアが占拠する拠点トクマクや主要都市メリトポリで爆発や砲撃があったとSNSに投稿し、ウクライナ側が作戦を進めているもようです。
これに対し、ロシア国防省は12日、ドネツク州とザポリージャ州でウクライナ軍を撃退したと主張しました。
こうした中、ロシアでは12日、33年前の1990年に国家として主権を宣言した記念日「ロシアの日」に合わせて首都モスクワで式典が行われ、プーチン大統領が演説しました。
この中で、プーチン大統領は「ロシアが困難な状況にある今、われわれの社会は強固に結び付き、特別軍事作戦に参加した英雄たちの支えになっている」と述べ、ウクライナ軍が本格的な反転攻勢に乗り出す中、国民に結束を呼びかけました。
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ロシア・ベルゴロド州、住民6000人超が避難 https://t.co/c81theBsG4
— cnn_co_jp (@cnn_co_jp) June 13, 2023
#ウクライナ戦況(ウクライナ・ロシア領内・ベルゴロド州・住民避難)
#ウクライナ戦況(ウクライナ・ロシア領内・ベルゴロド州・ドローン)
ウクライナ軍、米国製装甲車両16両失う 諜報分析 https://t.co/3ThA3yYfSH
— cnn_co_jp (@cnn_co_jp) June 13, 2023
#ウクライナ戦況(反転攻勢・損害・米国製装甲車両)
仏大統領、ウクライナに一段の軍事支援確約 独首脳らと会談 https://t.co/vhYdLXpMIB
— ロイター (@ReutersJapan) June 12, 2023
フランスのマクロン大統領は12日、ドイツとポーランドの首脳との3者会談後、ウクライナのロシア軍に対する反転攻勢が始まったと述べ、ウクライナに対する一段の軍事支援の実施を確約した。
「ワイマール三角連合」として知られるドイツ、フランス、ポーランドの3カ国は、東欧と西欧の結束を示すことを意図し、パリで首脳会談を実施。マクロン大統領は会談後の記者会見で「われわれは(ウクライナを)支援するためにあらゆることを行ってきた」とし、「弾薬、兵器、武装車両の供与を強化してきた。これは向こう何日も、何週間も続く」と述べた。マクロン大統領は最近ウクライナのゼレンスキー大統領と話し、反転攻勢の開始を確認したとしている。
ドイツのショルツ首相は、7月の北大西洋条約機構(NATO)首脳会議でウクライナに安全保障を与える必要があることにドイツは同意しているかとの質問に対し、「必要なのは明確だ。極めて具体的な方法で必要なのは明らかだ」と答えた。
マクロン大統領は独・仏・ポーランドの3カ国の首脳会談の実施について、「古い」欧州と「新しい」欧州との間に分裂がないことを証明するものと指摘。「古い」欧州と「新しい」欧州という区別は、米国が20年前のイラク戦争で東欧諸国が独仏による支持を拒否した際に使っていた。
#ワイマール三角連合(首脳会談)
中国、フランスと共同でウクライナの政治的解決に取り組むと表明
#ウクライナ和平交渉(中国・マクロン仏大統領)
#フランス(マクロン大統領「ロシアとの共存」・脱アメリカ)
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#ウクライナ軍事支援(EU・フランス・マクロン大統領・阻止)
ドイツのショルツ首相もモルドバで開かれた欧州政治共同体の首脳会議に出席。記者会見で「現在の状況を踏まえると、加盟を目指すということではなく、いかにウクライナを支援できるかに焦点を当てなければならない」と指摘。
#ウクライナ代理戦争(EU・ドイツ・ショルツ首相「ウクライナ紛争の責任はロシアにある」・「戦争屋」)
#ヨーロッパ政治共同体(首脳会議・マクロン大統領「ウクライナ安全保障」)
#ウクライナ軍事支援(イスラエル型安全保障)
ウクライナのF16訓練、夏の開始目指す 有志国で=オランダ国防相 https://t.co/gukg3gAdEy
— ロイター (@ReutersJapan) June 13, 2023
オランダのオロングレン国防相はロイターとのインタビューで、ロシアの侵攻を受けるウクライナ軍のパイロットに対し、西側諸国が保有する米国製F16戦闘機の訓練を早ければ今夏に開始する可能性があるとの見方を示した。供与への第一歩となる。
北大西洋条約機構(NATO)加盟のオランダとデンマーク両国が主導する形で、有志国連合はF16に関するパイロット訓練や機材の維持、最終的な供与に向け取り組んでいる。
オロングレン氏は今夏の訓練開始を目指していると述べた上で、6カ月以内の本格運用が目標だと説明。フライトシミュレーターがあるデンマークで実施する可能性があるとした。
ウクライナが求めるF16の供与については最終決定がまだ下されていないと述べた。パイロット訓練は米国の支援を受け、ベルギーとルクセンブルクが参加する見通しで、フランスと英国も支援を申し出ているという。
F16の導入は短期的には戦争に影響を与えないが、ウクライナをNATOの軍事力により近づけることになり、それは「将来にとって非常に重要」とオロングレン氏は語った。
2人の関係筋の話によると、訓練は旧ソ連製のミグを操縦した経験を持つウクライナ人パイロット12人の2グループで開始するという。国防相は当初の訓練規模に言及しなかった。
#ウクライナ軍事支援(オランダ・オロングレン国防相「今夏の訓練開始を目指している」・F16戦闘機)
ウクライナ反攻、方向性語るのは尚早=ブリンケン長官 https://t.co/TANi3qhqlM
— ロイター (@ReutersJapan) June 12, 2023
ブリンケン米国務長官は12日、ウクライナがロシアに対して開始した反転攻勢について、どこに向かっているのか正確に語るには時期尚早としながらも、ウクライナはロシアから領土を取り戻すことに成功し続けると米政府は確信していると述べた。
ブリンケン長官はワシントンで行った記者会見で、ウクライナが戦場で成功するよう、米国は支援最大化を決意していると表明。ウクライナに対する「強固な」政治的、かつ実質的な支援策は、7月にリトアニアの首都ビリニュスで開かれる北大西洋条約機構(NATO)首脳会議でも期待できると述べた。
#ウクライナ戦況(反転攻勢・ブリンケン国務長官「方向性語るのは尚早」)
ロシアで新たに米国人男性拘束 “詳しい状況を調査” 国務長官 #nhk_news https://t.co/XxYOtCzXtx
— NHKニュース (@nhk_news) June 13, 2023
ロシアの国営メディアは10日、ロシアに10年以上暮らすアメリカ人で、ロック・ミュージシャンのトラビス・リーク氏が麻薬の取り引きに関与した疑いで当局によって拘束されたと伝えました。
これについてアメリカのブリンケン国務長官は12日、記者会見でリーク氏の拘束を確認したと明らかにしました。
そのうえで「何が起きたのか、正確に把握するため、情報収集に努めている」と述べ、拘束されたいきさつなど詳しい状況を調査しているとしています。
ロシアでは去年2月、アメリカの女子プロバスケットボールの選手が違法な薬物を所持していたとして当局に拘束されたほか、ことし3月にはアメリカの有力紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」の記者がスパイ活動を行っていたとして逮捕・起訴されるなど、ウクライナ情勢をめぐって米ロ関係が一層悪化する中、アメリカ人の拘束が相次いでいます。
アメリカ国務省は、ロシアにいるアメリカ人に対し当局による嫌がらせや拘束などのおそれがあるとして、直ちに出国するよう呼びかけています。
#米露(ミュージシャン・麻薬取引関与)
NZ国営ラジオが不適切な編集、ウクライナ関連の配信元記事に https://t.co/lXn5rywiVo
— ロイター (@ReutersJapan) June 13, 2023
ニュージーランド国営のラジオ・ニュージーランド(RNZ)は、ウェブサイト上に掲載したロシアのウクライナ侵攻に関するニュースについて、配信元の記事に不適切に手を加えた事例があったとして調査を開始したと明らかにした。
同社は11日までに、サイト上で2022年4月以降の16件の記事を訂正。ウクライナでの出来事について親ロシア派の解釈を事実として報じる形で元記事が変更されていたという。
問題の記事のうち14件はロイターが配信元で、1件は英BBCの報道に基づいていた。
RNZは、全ての記事を対象に調査を継続していると文書で説明した。
この問題は、ロイターが今月8日に配信した記事でロシアでの「戦争」という言葉に変更が加えられていたことが判明し、表面化した。
ロイターの広報担当は配信コンテンツは書面での事前了承なしに変更を認めていないと述べた。
BBCはRNZの問題であるため同社に問い合わせる必要があるとコメントした。
ポーランドの穀物補助金はWTO規則と乖離=ウクライナ高官 https://t.co/DDUDkacoPi
— ロイター (@ReutersJapan) June 13, 2023
ウクライナのカチカ経済副大臣は12日、同国産穀物の流入急増を受けたポーランド政府による国内農家への補助金支給について、世界貿易機関(WTO)規則と乖離(かいり)していると訴えた。
ロシアの侵攻後、ウクライナ産穀物の黒海経由の輸出は停滞。代替輸送陸路となっている東欧諸国では同国産穀物在庫が大量に積み上がり、農家が打撃を受けている。
ポーランド政府は今年、国内農家支援策として100億ズロチ(24億ドル)の支給を承認した。
カチカ氏は、ロンドンで開催された国際穀物理事会の会合で「補助金はWTO規則で認められた基準を大幅に超えている。世界(の貿易)を混乱させる原因になり得る」と批判した。
東欧5カ国では数百万トンものウクライナ産穀物が滞留。国内産穀物の販売価格が押し下げられ、各国政府は一時的にウクライナ産食品の輸入を禁止した。
欧州連合(EU)と5カ国は5月2日、ウクライナ産の小麦やトウモロコシなどの国内販売を禁止する一方で、他のEU諸国を含む別地域への輸出目的での輸送を許可することで合意した。
カチカ氏は「5カ国の国内市場は実際に悪影響を受けていない」と指摘。「全貿易ルートの円滑な稼働に向け、EUと集中的に取り組んでいる」と強調した。
#宇欧(補助金)
食料安定供給へ 英で国際機関の会合 ウクライナ支援など協議 #nhk_news https://t.co/wDHsR9eHkM
— NHKニュース (@nhk_news) June 12, 2023
世界の穀物貿易の安定を目的とする国際機関、IGC=国際穀物理事会の会合がイギリスで始まり、食料の安定供給に向けてウクライナでの生産や輸出の支援などを話し合いました。
IGCは、穀物の貿易に関する情報交換を通じて市場の安定を図ることを目的とする国際機関で、日本を含む30の国と地域が加盟しています。
12日から本部のあるロンドンで始まった会合では冒頭、G7の議長国として日本の高木外務政務官があいさつし「ロシアによるウクライナ侵攻はアフリカや中東などで深刻な食料危機を引き起こした。国際社会は食料の安定供給に向けて一致団結する必要がある」と呼びかけました。
続いて行われたセッションにはウクライナ政府の代表もオンラインで参加し、陸路での穀物輸出を支援するための日本などによる一時貯蔵施設の建設に感謝した一方で、黒海に面する3つの港からの自由な輸出入や、農地に埋められた地雷の除去の必要性などを訴えました。
さらに、南部ヘルソン州でのダムの決壊によって、かんがい用水の不足や土壌汚染といった長期的な影響が懸念されるとして、国際社会の幅広い支援を求めました。
このほか、初日の会合では各国が自由で開かれた貿易の実現や、気候変動に対応するため、技術革新による生産性の向上などについても話し合いました。
IGCの会合は13日まで行われます。
食料安全保障の確立に向け 指針取りまとめへ
IGCの会合に参加した高木啓外務政務官は「食料は、人が生きていくうえで、どうしても必要な最も基本的な物質で、すべての人に行き渡るような仕組みを作っていくことは、私たちが力を合わせて実現すべき課題の1つだ。G7広島サミットで議題の柱の1つになった食料安全保障に関する共同声明をベースに議論してもらうとともに、わが国があらゆる努力をしていくことが大事だ」と述べました。
そのうえで、食料安全保障の確立に向け、国際社会が危機に際しても協調して秩序ある行動をとるための指針を取りまとめ、9月の国連総会の時期に発表したい考えを示しました。
また、会合の中でウクライナ政府の代表とダムの決壊への対応などをめぐり意見を交わしたと明らかにし「この問題はロシアによる侵攻がもたらした悲劇的な出来事だと思っているし、強く非難する。非常に多くの方々に影響を及ぼしているので、一日も早く復旧と復興ができるよう協力していくことが大事だ。古いダムということもあり応急的な復旧はなかなか難しいと聞いたので、これから国際社会と連携してしっかり対応していきたい」と述べました。
#IGC=国際穀物理事会
#食料安全保障
G7、ウクライナ産穀物の盗難対策に取り組む=英食糧・農業相 https://t.co/Z4AHb5BPkJ
— ロイター (@ReutersJapan) June 12, 2023
英国のマーク・スペンサー食糧・農業相は12日、ウクライナ産穀物の盗難に対応するために、主要7カ国(G7)が穀物の原産地に関する化学的な識別を用いた対策に取り組んでいると述べた。
ロンドンで開催された国際穀物協会(IGC)の会議で、英国が同計画を主導しており、G7もウクライナと緊密に連携していると指摘。「(化学的識別は)ウクライナ産穀物のさらなる盗難を抑止する有効な手段になる」とした。
英政府は先月、ウクライナ産穀物の盗難に関係する企業やロシアのエネルギー輸送に関係する企業を対象とする追加の対ロ制裁を発表した。
#IGC=国際穀物理事会
#食料安全保障
ウクライナ中部クリブイリフにミサイル攻撃、少なくとも3人死亡 https://t.co/Gr8ltu6ROt
— ロイター (@ReutersJapan) June 13, 2023
ウクライナの当局者は13日、ロシア軍が未明にかけてウクライナ中部の都市クリブイリフに大規模なミサイル攻撃を仕掛け、少なくとも3人が死亡、25人が負傷したと明らかにした。民間インフラにも被害が出ているという。
クリブイリフがあるドニエプロペトロフスク州のリサク知事はメッセージアプリのテレグラムで、火災が発生した5階建ての集合住宅と破壊された倉庫で、救助活動が行われていると説明。
「がれきの下敷きになっている人がまだ残っている。火災も起きている」とし、窓が吹き飛んで一部から煙が上がっている集合住宅の写真を投稿した。
クリブイリフのヴィルクル市長は、少なくとも7人ががれきの下に取り残されているもようだと語った。これ以上の詳細は明らかにしていない。ロイターは発言内容の正確性を独自に確認できなかった。
ゼレンスキー大統領は、自身の故郷であるクリブイリフへの攻撃を非難。テレグラムで「ロシアの殺人者たちは住居や普通の都市、人々に対する戦争を続けている」とした。
同日未明にはウクライナ全土で空襲警報が鳴り響き、キーウ(キエフ)の軍当局者は首都を狙ったミサイルを防空部隊が全て破壊したと述べた。
ウクライナ軍最高司令部によると、防空部隊は同国に向けて発射された巡航ミサイル14発のうち10発と、イラン製ドローン(無人機)4機のうち1機を破壊した。
クリブイリフに着弾したミサイルの数や無人機攻撃を受けた場所は不明。
東部ハリコフの市長は、ロシアの無人機が倉庫や公益企業の建物を攻撃したと明らかにした。死傷者などの情報は伝わっていない。
ロシアはこれらの攻撃について現時点でコメントしていない。
#ウクライナミサイル攻撃(クリブイリフ)
#ウクライナミサイル攻撃(キエフ)
ウクライナ “7集落奪還 バフムト周辺で前進” 反転攻勢本格化 #nhk_news https://t.co/scYVNwvGMY
— NHKニュース (@nhk_news) June 13, 2023
ウクライナ国防省のマリャル次官は12日、これまでにドネツク州西部のマカリウカやザポリージャ州東部のノボダリウカなど7つの集落を奪還し、解放した領土は90平方キロメートルに上るとSNSで明らかにしました。
また、ドネツク州の拠点で先月、ロシア側が掌握を主張したバフムトの周辺でもウクライナ軍の部隊が前進を続け、一部で領土を奪還したとしていて、ゼレンスキー大統領は12日、「われわれの兵士は成果をあげている」と自信を示しました。
一方で、ロシア国防省は各地でウクライナ軍を撃退したと主張しています。
マカリウカでは攻防が続いているとロシア側では伝えられています。
また、ロシア軍は14発の巡航ミサイルなどで攻撃を仕掛け、このうち1発が、ゼレンスキー大統領の出身地でもあるウクライナ東部のクリビーリフにある集合住宅に着弾したとウクライナ空軍が13日、発表しました。
ウクライナの検察当局によりますと、これまでに6人が死亡、25人がけがをしたということです。
ウクライナ東部 集合住宅にミサイル攻撃 3人死亡
ウクライナ東部ドニプロペトロウシク州の知事は、クリビーリフにある5階建ての集合住宅がロシア軍によるミサイル攻撃を受け、少なくとも住民3人が死亡し、多数のけが人が出ていると13日、SNSで明らかにしました。
ゼレンスキー大統領は13日、自身のSNSで「救助活動は続いている。テロリストは決して許されることはなく、発射するすべてのミサイルに対する責任を負うことになるだろう」と厳しく非難しました。
ゼレンスキー大統領がSNSに投稿した動画では、集合住宅の表面が黒く焦げて焼け落ち、複数の部屋で炎が上がっているほか、周辺の車両も大きく壊れているのが確認できます。
専門家「ウクライナ軍 狙いは主に南部か」
防衛省防衛研究所の山添博史 米欧ロシア研究室長は、反転攻勢を本格化させるウクライナ軍の動きについて、「ウクライナは、東部と南部の合わせて4方面での作戦があると見られるが、ねらいは主に南部にあると考えられる。アゾフ海の海岸沿いまで部隊を進めることができれば、ロシア軍の補給を断つことができ、ロシア軍がその西側を維持することが難しくなる」と分析しています。
このうち、南部ザポリージャ州のロシアが占拠する交通の要衝、トクマクの方面では、ロシア軍が複数の防衛線を準備しているため、今後戦闘が激しくなり、双方に大きな損失が出るおそれもあると、指摘しています。
一方、ウクライナ軍の東部での作戦について、ロシア軍に東部にも一定の部隊を配備させることで、戦力を分散させるねらいがあるとしています。
そのうえで、「東部での焦点はドネツク州西部のマカリウカで集落の奪還が伝えられているのもこのあたりだ。そこからさらに南下すると主要都市マリウポリに至るが、そこではロシアの防衛線は手薄で、そこまで部隊を進められればザポリージャ州の主要都市メリトポリを挟み撃ちできる」と述べました。
今回の反転攻勢でウクライナが目標とする成果は、雨で地面がぬかるみ、部隊を進めるのが難しくなる前、10月ごろまでに主要な都市を奪還することで、軍事支援の成果を示し、国際社会から継続して支援を受けるねらいがあると分析しています。
#ウクライナ戦況(反転攻勢・防衛省防衛研究所山添博史米欧ロシア研究室長)
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#ウクライナ戦況(反転攻勢・クリミア・ソロス「大橋を破壊し、淡水供給を止める」)
ウクライナが反転攻勢を本格化 最新の戦況は 専門家はどう見る #nhk_news https://t.co/bdjb5AMJ36
— NHKニュース (@nhk_news) June 13, 2023
ゼレンスキー大統領「戦闘は激しいが、われわれは前進している」
ウクライナのゼレンスキー大統領は12日、新たに公開したビデオ演説の中で「戦闘は激しいが、われわれは前進している」と述べた上で、「ここ数日天候が悪く、雨が任務を困難にしているが、われわれの兵士はいまも成果をあげている」と強調しました。
また、ロシア側が先月掌握を主張した、東部の激戦地バフムトについても「この方面で支配を広げていることに対し感謝している」と述べ、反転攻勢の作戦によって領土の奪還が進んでいるとしています。
ウクライナ軍 3つの地域で本格的な作戦か
ウクライナ軍は反転攻勢を進めていて、東部ドネツク州のバフムト周辺、ドネツク州の西部、南部ザポリージャ州の西部の少なくとも3つの地域で本格的な作戦を展開しているとみられます。
ウクライナ国防省のマリャル次官は12日、これまでにドネツク州西部のマカリウカやザポリージャ州東部のノボダリウカなど7つの集落を奪還し、解放した領土は90平方キロメートルに上るとSNSで明らかにしました。
また、ドネツク州の拠点で先月、ロシア側が掌握を主張したバフムトの周辺でもウクライナ軍の部隊が前進を続け、一部で領土を奪還したとしています。
また、ザポリージャ州では、親ロシア派の幹部が、ロシアが占拠する拠点トクマクや主要都市メリトポリで爆発や砲撃があったとSNSに投稿し、ウクライナ側が作戦を進めているもようです。
一方で、ロシア国防省は12日、ドネツク州とザポリージャ州でウクライナ軍を撃退したと主張しました。
また、ロシア側は、ウクライナ軍に供与されたドイツ製の戦車を破壊し撃退に成功していると強調するなど、双方の攻防が続いているとみられます。
プーチン大統領は、12日、33年前の1990年に国家として主権を宣言した記念日「ロシアの日」にあわせて首都モスクワの式典で行われた演説の中で、「ロシアが困難な状況にある今、われわれの社会は強固に結び付き、特別軍事作戦に参加した英雄たちの支えになっている」と述べ、ウクライナ軍が本格的な反転攻勢に乗り出す中、国民に結束を呼びかけました。
ウクライナ空軍は13日、ロシア軍が14発の巡航ミサイルなどで攻撃を仕掛け、このうち1発が、ゼレンスキー大統領の出身地でもあるウクライナ東部のクリビーリフにある集合住宅に着弾したと発表しました。ウクライナの検察当局によりますと、これまでに6人が死亡、25人がけがをしたということです。
ワグネル代表 “ロシア国防省と今月中に契約結ぶ考えない”
一方、ロシアの民間軍事会社ワグネルの代表、プリゴジン氏は11日、ロシア国防省がすべての志願兵は今月中に国防省と契約を結ぶ必要があるとした命令について、その考えはないと強調するなど、ロシア国防省とプリゴジン氏との間では確執が続いているとみられます。
専門家はどう見ている
反転攻勢を本格化させるウクライナ軍の動きやねらいを専門家はどう見ているのか。
“ねらいは主に南部か 東部にも戦力を分散させるねらいか”
防衛省防衛研究所の山添博史米欧ロシア研究室長は、ウクライナ軍の動きについて「ウクライナは東部と南部のあわせて4方面での作戦があると見られるが、ねらいは主に南部にあると考えられる。アゾフ海の海岸沿いまで部隊を進めることができればロシア軍の補給を断つことができ、ロシア軍がその西側を維持することが難しくなる」と分析しています。
このうち南部ザポリージャ州のロシアが占拠する交通の要衝、トクマクの方面では、ロシア軍が複数の防衛線を準備しているため、今後戦闘が激しくなり、双方に大きな損失が出るおそれもあると指摘しています。
一方、ウクライナ軍の東部での作戦について、ロシア軍に東部にも一定の部隊を配備させることで戦力を分散させるねらいがあるとしています。
その上で、「東部での焦点はドネツク州西部のマカリウカで、集落の奪還が伝えられているのもこのあたりだ。そこからさらに南下すると主要都市マリウポリに至るが、そこではロシアの防衛線は手薄で、そこまで部隊を進められればザポリージャ州の主要都市メリトポリを挟み撃ちできる」と述べました。
今回の反転攻勢でウクライナが目標とする成果は、雨で地面がぬかるみ、部隊を進めるのが難しくなる前、10月ごろまでに主要な都市を奪還することで、軍事支援の成果を示し、国際社会から継続して支援を受けるねらいがあると分析しています。
ダム決壊 洪水発生から1週間 現状は?
また、13日は、ウクライナ南部ヘルソン州にあるカホウカ水力発電所のダムが決壊して洪水が発生したと発表されてから1週間となります。
大規模な洪水の被害が拡大していて、ウクライナ政府は、これまでに少なくとも10人が死亡したほか、子ども7人を含む42人が行方不明になっていると明らかにするとともに、避難している人たちへの支援を続けています。
ウクライナのゼレンスキー大統領は11日、避難する人が乗ったボートをロシア軍が攻撃していると述べ、「その攻撃の一つで3人が殺され、10人がけがをした。ロシアが占領する地域から避難するところだった」と強く非難しています。
オーストリアに本部があるIAEA=国際原子力機関のグロッシ事務局長は12日、ウクライナの水力発電所のダムの決壊によるザポリージャ原子力発電所への影響などを確認するためウクライナに向かっているとSNSで明らかにしました。
現地ではゼレンスキー大統領と会談を行うほか、みずからザポリージャ原発を訪れ状況を確認するとしています。
IAEAは、ダムが決壊した影響で原発に冷却水を供給する貯水池の水位が低下しているものの、非常用として使う別の池などには数か月分の冷却水が確保できていると説明していて、グロッシ事務局長はみずから現地を訪れ原発の安全への影響を確認する考えです。
#ウクライナ戦況(反転攻勢・プーチン大統領「ロシアの日」)
#ウクライナ戦況(反転攻勢・防衛省防衛研究所山添博史米欧ロシア研究室長)
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#ウクライナ戦況(反転攻勢・クリミア・ソロス「大橋を破壊し、淡水供給を止める」)
「ロシア兵は逃げてばかり。彼らは何のために戦っているか分からない状態なのです」
— NHKニュース (@nhk_news) June 13, 2023
こう話すのはロシアの反体制組織でウクライナ側にたつ「自由ロシア軍」の幹部。
「自由ロシア軍」とはいったいどんな組織なのか?
詳しく聞きました。
https://t.co/4mE03HPz6o
話を聞いたのは「自由ロシア軍」の幹部
今回、NHKの単独取材に応じたのは、「自由ロシア軍」の政治部門の幹部、イリヤ・ポノマリョフ氏です。ポノマリョフ氏はもともとロシア議会の議員でしたが、プーチン政権に反対し、ウクライナで亡命生活を送っていました。
ポノマリョフ氏が参加する「自由ロシア軍」に注目が集まったのが先月でした。
ウクライナと国境を接するロシア西部のベルゴロド州で戦闘が起き、「自由ロシア軍」と「ロシア義勇軍」という2つの組織が戦闘への関与を主張したのです。
ウクライナからの反転攻勢に備えるロシアにとって自国の領内で発生した異常事態でした。
(以下、イリヤ・ポノマリョフ氏の話)あなたの「自由ロシア軍」での役割は?
私は「自由ロシア軍」の政治的調整を行う役割を担っています。
ウクライナの首都キーウには、「自由ロシア軍」と「国民共和軍(National Republican Army)」という、2つのロシアの反体制組織が作った政治センターがあります。私はそこでコーディネーター・調整官をしています。
「自由ロシア軍」の目的は?
第一は、ロシアの解放です。
我々の土地、ロシアの領土を解放し、そこに真に自由なロシアを作り上げることです。多くの反体制派が思い描く単なる理想像(ファンタジー)ではなく、実際の領土に我々の旗、新しいロシアの旗を打ち立てることです。そして新しい国が誕生したことを世界に示すことです。
第二に、最終的にモスクワを解放するために、我々は成長しなければならないということです。
『軍事的な成功』という実績を示すことで、ロシアの人々に政権打倒が本当にできる、実現可能なことなんだという感覚を持ってもらう必要があります。
そのために当面の目標となるのは、「領土の獲得」です。
ウクライナ軍はいま大規模な反転攻勢を始めようとしています。そのため、ロシア軍は多くの兵力をウクライナ領内に配置しています。だから我々の部隊はとても簡単にロシア領内に入ることができます。
そして、我々がウクライナとの国境地帯で活動すれば、ウクライナに侵攻しているロシア軍は自らの国境の防御のために、大きな部隊を割かねばなりません。結果として、それはウクライナ軍を助けることにもなります。
ウクライナ軍との連携は?
それはややトリッキーな質問ですが、理解してほしいのは、我々も「ロシア義勇軍」もともにウクライナ軍に正式に加わっているということです。
ウクライナ軍には外国人部隊というセクションがあり、我々はそこに組み込まれています。
その意味で我々はウクライナ軍の指揮系統に何か月も前から組み込まれ、ウクライナ軍の一部としてウクライナ国内の前線で戦ってきました。
東部の激戦地・バフムトにも派遣され、ロシアの傭兵部隊ワグネルとも戦っています。「ロシア義勇軍」も我々の部隊より規模が小さいですが、非常に強力な部隊として、ハルキウやヘルソンなどあちこちで活動しています。
ウクライナ軍の反転攻勢に事実上参加?
いいえ、(ロシア領内での攻撃は)あくまで我々の自主的な作戦です。その意味で、我々は独自に行動しているということです。
ウクライナ政府は欧米各国にロシアの領土を直接攻撃しないと約束しています。
だから「自由ロシア軍」の指揮官たちは外国人部隊の上官に、「ロシアを解放してきます」と言って、「休暇届」を出してロシアに向かっているのです。
なので、ウクライナ軍はロシア領内での活動に参加していませんし、ウクライナ兵はロシア領内にはいません。ウクライナ軍は我々の作戦になんらの支援をしてはいないのです。
しかし、もちろんウクライナ軍からのある種の賛同は得ていますし、我々の部隊は当初からウクライナ軍内で訓練を受けてきたというのは事実です。
これは実は以前、プーチン政権の部隊が2014年にウクライナに侵入してきたときと同じやり方です。
2014年にロシア兵がドンバス地域で活動した際も、プーチンは「私は何もしていない。彼らは休暇で行っているだけだ。それは彼らの自由だ」と言っていました。それと同じことをウクライナもやっているのです。
もちろん我々の活動はウクライナ軍にとって好都合であり、大きな助けになっています。ウクライナ軍の指揮官たちはロシア人部隊がウクライナの反転攻勢を助ける最も効果的な方法は何かと考えているでしょう。
しかし、強調しておきたいのは、作戦は我々が決定し、実行し、管理しているということです。そこにウクライナ軍は加わっていません。
「自由ロシア軍」や「ロシア義勇軍」の兵力は?
それについては機密として公表はしていません。軍事的にセンシティブな情報なのです。
我々の部隊に何人いるかは外部に公表することが禁止されています。ただ、大まかな規模については言うことができます。自由ロシア軍には4個大隊、ロシア義勇軍には1個大隊規模の兵力があります。これで大まかな規模は理解できるでしょう。
部隊にはロシア以外の国籍の人もいる?
いいえ、我々の部隊への入隊資格はロシアのパスポート、ロシアの市民権を持っていることです。なので、部隊のメンバーは全員ロシアの市民権を持っています。それが条件なのです。
また、「ロシア義勇軍」には右翼団体のメンバーが多く、彼らは民族的な意味でロシア人主体です。
一方で、ロシア国内には多様な民族がいます。タタール人やロシアに住むウクライナ人、北カフカスの人々、ブリヤート人もいます。それらの多様な人々が、プーチン政権に抵抗しようとしています。
また、例えば、ポーランド人の部隊は、我々とは協力しながら活動しています。
志願する義勇兵は増えている?
とても大勢います。
「ロシア義勇軍」については言えませんが、我々の「自由ロシア軍」については、一時1万人が参加を希望していると言われていました。直近の数字を知らないのですが、間違いなく数千人単位です。
ただ我々の方の選考過程がボトルネックになっています。我々の受け入れ能力に限界があるんです。
訓練施設も限られていますし、なにより厳重な身元の確認をしなければなりませんが、それがとても大変なのです。ロシアの工作員が参加希望者を装って内部から部隊をかき乱そうとする試みはこれまでも多々ありました。
本心からの志願者かどうか、確認するのにとても時間がかかるのです。
多くの志願者が来ているのですから、このプロセスを早め、部隊を拡大したいところではあります。その努力をしているところです。
ウクライナや欧米から装備の提供は?
欧米諸国からは支援を受けていません。彼らは全体として極めて慎重です。
正直に私の考えを言えば、慎重すぎると言えるでしょう。ただ、これまでも幾度となく欧米諸国が言うレッドラインは変更されてきました。
ウクライナの努力もあって、かつては躊躇していた戦闘機の提供も行われるようになりました。それと同じだと思っています。ロシア人部隊も、ある意味でウクライナ軍の“一部”なのですから。そうした西側からの支援の議論はすでに始まっています。
現在のところ、我々は戦場でロシア軍から奪った武器を主に使っています。
バフムトに派遣されていた部隊などは、ロシア軍から戦利品を獲得しています。ウクライナ軍のルールで、そうした戦利品はその部隊が使うということになっています。
最近、我々がアメリカ製のMRAP装甲車を使っているという報道がありましたが、あれもロシア軍が奪ったMRAPを、我々が奪い返して使っていたものでした。そういうことは往々にしてあります。
ただ、我々が使っている装備の90%はロシアのものです。ロシア製の戦車、ロシア製の装甲車などです。
前線のロシア兵の士気は?
彼らは逃げてばかりです。この戦争全体で言えることですが、プーチン政権の軍隊の士気は極めて低いです。
彼らが劣勢にあるのはこのためです。彼らは何のために戦っているか分からない状態なのです。ロシアの兵士たちは我々よりも良い装備を持っていたり、数が多かったりしますが、結局のところ何のために戦っているか分かっていないのです。
特に彼らは今、同じロシア人に対峙しているわけです。外国人ではなく同胞です。そして、彼らも分かっています。我々が、正しい目的を持った解放軍だということを。
「自由ロシア軍」に寝返るロシア兵も出ているか?
我々の仲間の3分の1はもともとロシアの軍人で、そうした元ロシア軍兵士が中心となって立ち上げたのです。軍を去り、2022年2月にプーチン政権と戦うことを決めた兵士たちなのです。
ただ、さきほども言いましたが、兵士たちが寝返って新たに参加を希望してきても、やはり我々はそれに対して慎重です。身元確認の問題があるからです。
半年ほど前にもワグネルの部隊から、ウクライナ側に寝返り、自由ロシア軍に入りたいと言ってきた男がいました。
その男は、メディアにも取り上げられヒーロー扱いされましたが、嘘発見器で調べたところ、結局はロシアの情報機関の工作員だったことが分かったのです。これは教訓でした。厳重な身元チェックがやはり重要なのです。
今後の目標は?
目標は、間違いなく「モスクワ」です。しかし、いまはまだ兵力が足りません。
ですから、私たちの現在の現実的な目標は「勢力拡大」です。
それが第一の目標で、そのために最善を尽くしています。ベルゴロド州の一部を切り取るのか、そのほかの国境沿いの町を攻め落とすのか、そこは状況次第です。
いずれにせよ我々はモスクワのエリートたちに、我々が進軍してきていること、プーチン氏は弱く、最高司令官として無能であり、戦争に負けつつあるということを思い知らせる必要があります。
その上で最終的に我々がモスクワに至る、それが私たちの目標です
#自由ロシア軍団(政治部門幹部イリヤ・ポノマリョフ「首都モスクワまで攻め込む」・NHKインタビュー)
BBCニュース - 【解説】 ウクライナの反転攻勢、どうなれば成功なのかhttps://t.co/8hpm3scHtv
— BBC News Japan (@bbcnewsjapan) June 13, 2023
反攻で最も重要なのはロシア支配地域の南部、ザポリッジャ市とアゾフ海の間にある地域だ。
ここは「陸上回廊」と呼ばれ、ロシアと、同国が不法に併合したクリミア半島を結ぶ役割を果たしている。下の地図でわずかに紫色の地帯は、昨年の侵攻初期から状況がほとんど変わっていない。
もしウクライナがこれを二分割し、奪還した地点を維持できたなら、反攻はほぼ成功と言えるだろう。
西側にいるロシア軍を孤立させ、クリミアに駐留するロシア軍への補給を困難にすることになる。
ただ、それは必ずしも戦争の終結を意味するものではない。この戦いは何年も続くと予測する人もいる。それでも、いずれ必ずや行われる和平交渉に、ウクライナは有利な立場で臨むことができる。
ウクライナはまだ戦力の大半を投入していない。現在の動きは、ロシアの砲撃拠点を明らかにし、防衛線の弱点を探るための偵察攻撃だ。
検討すべき最後の点として、空からの援護(あるいはその欠如)の問題がある。低空からの十分な支援なしに、よく掘られた塹壕の敵を攻撃するのはかなりリスクが高い。
ウクライナはそれを知っている。だから、F16戦闘機を西側に強く求めてきたのだ。
しかし、F16を製造するアメリカが同機の供与を認めたのは、5月下旬になってのことだった。その時点で、ウクライナの反攻はすでに準備段階に入っていた。
ウクライナにとっては、戦況を大きく変えられるF16の投入のタイミングが遅すぎたため、同機が反攻の初期で重要な役割を果たせなかったのは致命的だった。
だが、だからといって、ウクライナが負けるというわけではない。
ウクライナは繰り返し、機敏に動き、戦略に優れ、独創性に富んでいることを証明してきた。南部の都市ヘルソンでは、ロシア軍の後方拠点をたたいて補給を不可能にし、同軍を見事に追い出した。
イギリス製の巡航ミサイル「ストームシャドウ」など、射程距離の長い兵器を手に入れたウクライナは今、同じことを狙っているだろう。
プロパガンダ戦で相反する情報が飛び交うなか、この戦争の最終的な勝者がはっきり見えてくるには、まだ数週間、あるいは数カ月さえ、かかるかもしれない。
#ウクライナ戦況(反転攻勢・BBC「どうなれば成功なのか」)
d1021.hatenadiary.jp
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#ウクライナ戦況(反転攻勢・クリミア・ソロス「大橋を破壊し、淡水供給を止める」)
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#反ロシア#対中露戦