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ロシアとウクライナがいずれも、複数の戦線で広範な戦闘が起きていると報告した。長く計画されていたウクライナの反転攻勢の見込みが強まっている。

  ロシア国防省は、ウクライナ軍が4日にドネツク州で仕掛けた大規模な攻撃を撃退したと発表。複数の戦車や機械化大隊を含む攻撃だったが、「敵は目的を達成することなく、不首尾に終わった」と5日朝の発表文で説明した。

  これに対し、ウクライナのマリャル国防次官は、ロシアの当局者がバフムト周辺での敗北から気をそらせようとして偽情報を流していると反論。バフムトはドネツク州北東部に位置し、数カ月にわたり激戦が続いている。

  マリャル氏は「バフムト周辺地域がなおも戦闘の中心地だ」と述べ、敵を包囲しようとウクライナ軍は市の北部と南部へ進軍していると説明。「われわれはそこで成功を収めつつある」と語った。

  ロシア側、ウクライナ側のいずれの主張も独立した形で証明することはできていない。

  ウクライナ参謀本部ドネツク州マリンカ付近で激しい戦闘が行われるなど、過去24時間に「複数の戦闘」が展開されていると認めた。同国軍はロシアによる全ての攻撃を撃退したとし、「敵はルハンシク、ドネツク両州の完全な占領に引き続き主力を集中させている」との分析をフェイスブックに投稿した。

  複数のロシア軍事ブロガーは、ドネツク市の南西に位置するノボドネツケ村周辺で戦闘が行われ、ウクライナ軍が進軍していると報告した。この情報も確認はできていない。

  一方、ロシアは空からの攻撃を続け、イラン製ドローン8機と巡航ミサイル6発を発射したと、ウクライナ参謀本部が明らかにした。防空部隊がこのうちドローン6機、ミサイル4発を撃墜したという。

  ロシア国防省はまた、海軍戦術グループが5日から15日までの軍事演習をバルト海で開始したと発表した。軍艦や艦艇、支援船など約40隻、兵士3500人余り、航空機・ヘリコプター25機が参加すると、同省はソーシャルメディアのテレグラムを通じ明らかにした。

原題:Russia and Ukraine Report Fierce Battles Along Front Lines (2)(抜粋)

#ウクライナ戦況(反転攻勢・複数の戦線で激しい戦闘を双方が報告)

#ウクライナ戦況(反転攻勢・南部戦線・ウ軍25%の戦力消失)

ロシア国防省は5日、ウクライナ軍が東部のロシア側の支配地域で大規模な攻撃を仕掛けたものの撃退したと発表しました。

これに対してウクライナ国防省SNSで「ロシア軍は情報戦や心理戦を強化している。人々の士気をくじき、惑わせるために、反撃作戦やウクライナ軍の損失についての偽情報を広めてくる」と指摘しました。

さらに、マリャル国防次官は5日、SNSで「ロシアが積極的に反転攻勢の情報を流すのは、バフムト方面での敗北から注意をそらすためだ」という見方を示し、ウクライナ軍が東部ドネツク州の拠点バフムトの周辺で攻撃に転じていると主張しました。

その上で「敵は守勢にまわっている」と書き込み、ウクライナ軍が東部の戦線で攻撃的な作戦を展開し、いくつかの地域では前進もあったとしています。

一方、ウクライナと国境を接するロシア西部のベルゴロド州で続いている戦闘をめぐってはプーチン政権に反対するロシア人などの義勇兵を名乗る2つの組織が関与を主張し、4日にはSNSに複数のロシア兵を捕虜にしたとする動画を投稿しました。

こうした中、ロシアの国営通信社は5日、国境地域でラジオ放送がハッキングされ、プーチン大統領の緊急演説だとする放送が流れたと伝えました。

ベルゴロド州の当局は、ウクライナ軍が越境して地域に戒厳令が導入されたといった情報が拡散したSNSで明らかにした上で、偽情報だとして平静を保つよう住民に求めています。

ロシア大統領府の報道官までもがロシア通信に「完全なフェイクだ」と否定する事態になり、地域の住民の間で動揺が広がっていることもうかがえます。

#ウクライナ戦況(ウクライナ・ロシア領内・ベルゴロド州・ラジオ放送ハッキング)

ロシア大統領府(クレムリン)は5日、ウクライナと国境を接する地域のラジオ放送局で5日に放送されたプーチン大統領のものとされる演説は偽物だったと述べた。同地域のラジオ局がハッキングされたという。ロシア通信(RIA)が報じた。

報道によると、多くのラジオ局が偽の演説を放送していた。クレムリンのペスコフ報道官は「これらの演説は全て、完全な偽物だ」と否定した。

ロシアの独立系メディアによると、演説は、ウクライナに隣接するロストフ、ベルゴロド、ボロネジの各州の住民に、ウクライナ軍がロシアとの国境を越えたと伝える内容。国境地帯で戒厳令が発令され、全国的に兵士の動員が開始されたという偽情報のほか、住民には国境地帯から内奥部に避難すべきと指示があったという。

ボロネジ州当局はメッセージングアプリ「テレグラム」に掲載した声明で、ハッキングが行われたことを確認。地元のラジオ局は当局の管理下にあると述べた。

#ウクライナ戦況(ウクライナ・ロシア領内・ベルゴロド州・ラジオ放送ハッキング)

ロシアの国営通信社は5日、ウクライナと国境を接するベルゴロド州などで地元のラジオ放送がハッキングされ、プーチン大統領の緊急演説だとする放送が流れたと伝えました。

これについて、ベルゴロド州の当局はSNSに「ハッキングされたラジオ局の放送だとする動画がネット上で拡散した」と投稿したうえで、放送では、ウクライナ軍が越境してベルゴロド州や隣接するクルスク州などに侵入したと伝えているとしています。

そして、国境の地域に戒厳令が導入され、プーチン大統領が総動員令に署名するとして、住民に対して国境から離れた地域へ避難するよう呼びかける内容だったとしています。

州の当局は、この放送について「偽情報だ。住民がパニックを起こすことをねらったものだ」として住民に平静を保つよう求めています。

また、一部のメディアは大統領の演説だとする映像が、テレビでも流されたと伝えています。

ロシア大統領府のペスコフ報道官は、国営通信社に対して「完全なフェイクだ。テレビでもラジオでも演説などなかった」と強く否定したうえで「ハッキングについては関係機関から緊急の報告を受け把握している。すぐに復旧し、統制はとれている」と述べ、事態は落ち着いていると強調しました。

#ウクライナ戦況(ウクライナ・ロシア領内・ベルゴロド州・ラジオ放送ハッキング)

ウクライナのクレバ外相は5日、ウクライナはロシアに対する反転攻勢を開始するのに十分な兵器を保有しているとし、この反転攻勢によりウクライナ北大西洋条約機構NATO)加盟に必要な勝利を得ることができると述べた。

クレバ外相は首都キーウ(キエフ)でロイターのインタビューに応じ、ウクライナが表明した目標が達成されるまで、同盟国による兵器供給が継続されると確信していると述べた。また、ウクライナNATO加盟は戦争終了後でなければ実現しない可能性が高いとの考えを示した。

ロシアに対する反転攻勢はすでに始まったかとの質問に対しては直接回答せず、最も重要なのはいつ始まるかではなく、ウクライナの勝利に終わるかどうかだと指摘。ウクライナ次の大きな目標はNATO加盟だとしNATO加盟でこの戦争を終了させることはできないが、将来的な戦争を食い止めることはできる。このため、ウクライナNATOに加盟することがこの地域の安全確保に向けた最善策となる」と語った。

ウクライナは反転攻勢を開始するのに十分な兵器を確保しているが、その取り組みを継続するには同盟国からの継続的な兵器の供給が必要だと主張。ウクライナが目標を達成するまで同盟国が供給を継続すると確信しているが、生産能力に関する困難に直面する可能性があることは認識していると説明した。

その上でウクライナのためだけでなく、自国のためにも同盟国は兵器の生産を増やすことが重要だ」と述べた。

サウジアラビアが最近発表した原油の減産について、主要産油国であるロシアを支援することになると警戒しているかとの質問に対しては、サウジの決定は様々な要因に影響を受けているが、ロシアにより多くの資金が流れるような動きは歓迎しないと述べた。

#ウクライナ戦況(反転攻勢・クレバ外相「NATO加盟に必要な勝利へ」・ロイターインタビュー)

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ウクライナNATO加盟なら何年にもわたる問題発生

#NATO加盟(ロシア・ペスコフ報道官「オーケストラに例えればEUは指揮に従順に従う一つの楽器にすぎない」)

ウクライナ大統領、戦争終結までNATO加盟「不可能」と承知

#NATO加盟(ウクライナ・ゼレンスキー)

#ウクライナ代理戦争(下山伴子)

ウクライナのゼレンスキー大統領は5日、首都キーウ(キエフ)でクレバリー英外相と会談し、7月にリトアニアで開催されるNATO北大西洋条約機構)首脳会議の準備やロシアによる侵攻を終わらせるための方策について協議した。

ゼレンスキー大統領はメッセージングアプリ「テレグラム」に二者会談の動画を投稿し、「英による継続的支援に非常に感謝している」と述べた。

#宇英(クレバリー英外相・訪問)

ロシアのラブロフ外相は5日、米国製のF16戦闘機は核兵器を「搭載」できると述べ、ウクライナに供与すれば紛争をさらにエスカレートさせると警告した。

ロシア外務省のウェブサイトに掲載された演説原稿によると、同外相はタジキスタンドゥシャンベにある軍事基地で「F16改良型の1つは核兵器を『搭載』できることを念頭に置かなければならない」と指摘。「もし彼らがこれを理解しないのであれば軍略家として無価値だ」と述べた。

#ウクライナ軍事支援(ロシア・ラブロフ外相「F16は核兵器搭載可能」)

#ウクライナ戦況(反転攻勢・ランド研究所「大勢は変わらない」)

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#ウクライナ和平交渉(ランド研究所

ウクライナ東部の戦況をめぐり、ロシア国防省は5日「敵は5か所の戦線で大規模な攻撃を開始した」と発表し、ウクライナ軍が東部ドネツク州のロシア側の支配地域で反転攻勢を仕掛けたものの撃退したと主張しています。

一方、ウクライナのゼレンスキー大統領は5日、SNSで動画を公開し「東部のバフムト方面で、期待していたニュースを届けてくれた兵士たちに感謝する。ロシア側がバフムトでの私たちの前進にいかにうろたえているかがわかる」と述べ、ドネツク州を中心にウクライナ軍の部隊が前進していると強調しました。

また、ロシア国防省などとの確執が伝えられるロシアの民間軍事会社ワグネルの代表プリゴジン氏も5日「部隊は静かに逃げ出している。恥ずべきことだ」として、ロシア軍の部隊がバフムト近郊から撤退しているとしています。

ウクライナ側が「準備ができている」とする反転攻勢が、始まったかどうかが焦点となる中、ロシア、ウクライナ双方ともに東部での戦果を強調しています。

#ウクライナ戦況(反転攻勢・バフムト)

ウクライナのハンナ・マリャル国防次官は5日、ウクライナが反攻を開始したとのロシア側の発表はウクライナ東部ドネツク州の要衝バフムト周辺での敗北から注意をそらすためと述べた。

通信アプリ「テレグラム」で、ウクライナ軍が前線沿いの一部地域で「攻撃行動に移行している」と述べたが、これが大規模な作戦の一部との指摘は否定。「ロシアが積極的に反攻に関する情報を流しているのはなぜか。バフムト周辺での敗北から目をそらす必要があるからだ」とした。

ロシア国防省は5日未明、ドネツク州でウクライナによる大規模な攻撃を阻止し、数百人の親ウクライナ部隊を殺害したと発表した。一方、ロシアの民間軍事会社ワグネルの創設者エフゲニー・プリゴジン氏は5日、バフムト北方にあるベルキフカの一部をウクライナ軍が奪還したと明らかにした。

マリャル氏はまた、バフムト周辺は依然として戦闘の「震源地」であり、ウクライナ軍は「かなり広い前線に沿って移動している」とした。

#ウクライナ戦況(反転攻勢・バフムト)

ウクライナのゼレンスキー大統領は5日、定例のビデオ演説で、ウクライナ東部ドネツク州の要衝バフムトとその周辺で戦っている部隊からの「待ち望んでいたニュース」を歓迎した。

シルスキー陸軍司令官はこれより先、バフムト周辺でウクライナ軍が前進を続けていると述べた。

ゼレンスキー大統領は「今日、私たちが待ち望んでいたニュースを与えてくれた兵士ら全員に感謝している。バフムト方面の兵士のみなさん、素晴らしい」と語った。それ以上の詳細には言及しなかった。

ロシアの民間軍事会社ワグネルの創設者エフゲニー・プリゴジン氏は5日、ウクライナ東部ドネツク州の要衝バフムトの北方にあるベルキフカの一部をウクライナ軍が奪還したと明らかにした。

ロシアは5月、バフムトを掌握したと主張したが、ウクライナ側は一部地域をまだ維持しているとして、ロシアの完全掌握を否定した。

ゼレンスキー氏は、ロシアがウクライナ軍の行動に「ヒステリックに」反応していると述べ「巧みに、断固として、効果的にわれわれの陣地を守り、占領者を破壊し前進している」と2部隊に言及した。

#ウクライナ戦況(反転攻勢・バフムト)

ロシアの民間軍事会社ワグネルの創設者エフゲニー・プリゴジン氏は5日、ウクライナ東部ドネツク州の要衝バフムトの北方にあるベルキフカの一部をウクライナ軍が奪還したと明らかにした。また、ロシア正規軍の戦術では2週間以内にさらなる撤退を迫られると述べた。

ベルキフカはバフムトの北西約3キロメートルの距離に位置。プリゴジン氏は自身のプレスサービスが公開した音声メッセージで「ベルキフカの集落の一部が失われた。軍隊は静かに逃げている。恥ずべきことだ」と述べた。

ドネツク州の親ロシア派支配地域を率いるデニス・プシリン氏はロシア国営テレビに対し、状況は「コントロール下にある」としながらも「極めて困難」との認識を示した。

ワグネルは先月、バフムトのほぼ全域をウクライナ軍との長い戦闘の末に掌握し、陣地をロシア正規軍に明け渡した。以来、ウクライナ軍は同市の北側と南側を攻撃し続けている。

プリゴジン氏は5日にテレグラムに投稿されたインタビューで、ロシア国防省の戦術は国民と政府指導者を騙していると発言。バフムト周辺でのウクライナの動きは「われわれの前進よりもはるかに速く起こり得る」とし、国防省の目的は全てが順調で、ロシア軍が前進しているように装うことだが、現実には今起きていることが2週間後に戦術的に大きな敗北をもたらすだろう」と警告した。

プリゴジン氏はまた、ロシア軍がドネツク周辺の最近の戦闘でウクライナ軍に大きな損失をもたらしたとする国防省の主張について、「ばかげたサイエンスフィクション(SF)にすぎない」と懐疑的な見方を示した。

#ウクライナ戦況(反転攻勢・バフムト・プリゴジン「2週間後に戦術的に大きな敗北」)
#ウクライナ戦況(反転攻勢・ドネツク州・プリゴジン「ばかげたサイエンスフィクション(SF)にすぎない」)

ロシア国防省は6日未明、ウクライナドネツク州で再びウクライナ軍の大規模な攻撃を阻止し、多数の人的損失をもたらし、同軍の主力戦車「レオパルト」を8両破壊したと発表した。

ただ、ロシアの民間軍事会社ワグネルの創設者エフゲニー・プリゴジン氏はこの主張を一蹴した。

国防省は通信アプリ「テレグラム」への投稿で、ロシアの陸軍、急襲、作戦戦術航空、ミサイルの各部隊のほか、砲撃、火炎放射器によってウクライナ軍を打ち負かしたとした。

同省は5日にドネツク州の南部でウクライナ軍が大規模攻勢を開始したと指摘し、攻撃を阻止したと発表していた。

ウクライナ政府当局者らは新たな大規模作戦には言及しておらず、かねてから予告していた反転攻勢を開始したかは不明。

ロシア国防省はレオパルトを含め計28両の戦車と装甲車109両を破壊したと主張した。ウクライナ兵士の死者は1500人に上ったとした。

ロシアの発表について、ウクライナ側からコメントは出ていない。

プリゴジン氏はテレグラムへの投稿で、それほどの人数を殺害するには1日に150キロ前進する必要があると指摘。「(国防省の発表は)ばかげたサイエンスフィクション(SF)にすぎない」として懐疑的な見方を示した。

#ウクライナ戦況(反転攻勢・ドネツク州・プリゴジン「ばかげたサイエンスフィクション(SF)にすぎない」)

ロシア国防省は5日未明に「敵は4日の朝、南ドネツク方面の戦線で大規模な攻撃を開始した。その目的は、前線の最もぜい弱な区域で、われわれの守りを突破することだったが成功しなかった」と発表しました。

ロシア国防省は5か所の戦線で戦闘が起きたとしていて、ウクライナ軍の兵士300人を殺害したほか戦車や装甲車を破壊したとしています。

また、6日の未明にも国防省は、ウクライナ軍が5日、東部ドネツク州の南方面で再び攻撃を仕掛けてきたとしたうえでこれを阻止したと発表しています。

そして「ウクライナ軍の兵士1500人以上やドイツ製の『レオパルト』8両を含む戦車28両、装甲車などを破壊した」と強調しています。

イギリスのテレビ局、スカイニュースは5日、イラン国防軍需省が去年9月にロシアの兵器関連企業との間で弾薬の売買について交わした契約書とみられる文書を入手したと伝えました。

公開された文書ではイランがロシアに売却するりゅう弾砲や戦車に使われるさまざまな弾薬など、およそ175万ドル、日本円で2億4000万円余りに相当する兵器が、それぞれの量や値段とともにリスト化されています。

また、輸送には両国の間に位置するカスピ海に面したイラン側のアンザリ港とアミラバド港や、首都テヘランの空港を利用することが想定されています。

スカイニュースはこの文書が弾薬のさらなる供与に向けたサンプルの売買に関する契約書で「100%本物だ」と話す治安当局者の見方も伝えています。

これまでイランをめぐっては、ロシアに無人機を供与しているとウクライナなどが非難してきましたが、ことしに入り、複数の欧米メディアが、弾薬もロシアに供与している疑いがあると報じていました。

これに対し、イラン政府は弾薬を含めウクライナで使われる兵器の供与を一貫して否定しています。

#ウクライナ軍事支援(イラン・弾薬)

ロシア財務省は5日、石油・ガスからの連邦歳入が前年同月比36%減、前月比12%減だったことを明らかにした。利益に課税する石油税の収入が減少した。

石油・ガスはロシア経済の生命線。歳入減少はロシアがウクライナで特別軍事作戦を展開する中、財政赤字の拡大を招く可能性が高い。

1─4月の財政赤字は3兆4000億ルーブル(420億ドル)。歳出拡大とエネルギー収入の減少が背景だ。

石油・ガス販売に伴う歳入は5707億ルーブル(70億ドル)。前年同月は8860億ルーブル、前月は6475億ルーブル

利益に課税する石油税の収入は54億ルーブル。4月の1854億ルーブルから急減した。納税頻度のパターンが影響した。

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#経済統計(ロシア・石油ガス収入)

ロシアで米ファストフードチェーン大手マクドナルドから事業を引き継いだ「フクースナ・イ・トーチカ(おいしい、それだけ)」チェーンのオーナー、アレクサンドル・ゴボル氏は5日、開業1周年記念のイベントで、事業は予想よりも速いペースで成長していると明らかにした。

マクドナルドはロシアが2022年2月にウクライナに侵攻して間もなく店舗を閉鎖し、最終的に事業を現地でマクドナルドの店舗を手がけていた実業家のゴボル氏に売却した。

ゴボル氏は、フクースナ・イ・トーチカは計画よりもやや早く店舗の運営を再開しており、2023年末までに900店舗強を構えたいと考えていると述べた。現在、毎日約200万人が利用しているという。

後継会社のオレグ・パロエフ最高経営責任者(CEO)によると、チェーン全体でこれまでにビッグマックの代替商品「ビッグヒット」を2400万個強販売した。

同社は、バーガーの特徴的なソースなどレシピを改良したとしているが、顧客の評価は分かれている。

ロシア当局とゴボル氏は、マクドナルドはロシア店舗を15年以内に買い戻す選択肢を持つと指摘した。マクドナルドはロシア事業に復帰する選択肢の有無についてコメントしていない。

#ロシア経済(マクドナルド後継店「フクースナ・イ・トーチカ(おいしい、それだけ)」)

ロシアは6日未明、ウクライナの首都キーウ(キエフ)を空爆した。ウクライナ当局によると、防空システムによって20発以上の巡航ミサイルは全て撃墜され、死傷者は出ていない。

キーウの軍当局トップは通信アプリ「テレグラム」で「(ミサイルは)全て撃墜され、命中弾はなかった」と投稿した。

ロイターはこの情報を独自に確認できていない。

目撃者によると、6日午前0時過ぎから4時間以上にわたりキーウ市内に空襲警報が発令される中、防空システムのような爆音が何度も聞こえたという。

#ウクライナミサイル攻撃(キエフ

#ウクライナ戦況(反転攻勢・ヘルソン州・カホウカダム破壊)

#ウクライナ戦況(反転攻勢・ヘルソン州・カホウカダム破壊)

ウクライナ軍は6日、南部ヘルソン州のドニプロ川にある、カホウカ水力発電所のダムがロシア側によって破壊されたと発表しました。

地元の知事は、大量の水が下流に流れ、住民が避難しているとしています。

ウクライナのゼレンスキー大統領は、緊急の国家安全保障会議を開くとしたうえで「ロシアはテロリストだ。ウクライナのすべての土地から追放されるべきだ」と述べ、ロシア側が破壊したとして強く非難しました。

また、クレバ外相もSNSで「ここ数十年でヨーロッパ最大級の技術的な災害を引き起こし、数千人の民間人を危険にさらした。凶悪な戦争犯罪だ」と批判しました。

これに対し、ロシア側の地元幹部は、国営通信社に「砲撃により破壊された。最悪の事態に備えている」と述べ、ウクライナ側による攻撃だとしています。

カホウカダムとは

ロイター通信によりますと、カホウカダムはウクライナ南部のヘルソン州を流れるドニプロ川に1956年、建設されました。

高さはおよそ30メートルで主に水力発電用として使われてきました。

また、2014年にロシアが一方的に併合したクリミアに水を供給しているほか、ロシアが占拠しているザポリージャ原子力発電所にも冷却水を供給しているということです。

このダムをめぐっては、去年11月にも爆発が起き、当時、ロシア側はウクライナ軍による攻撃だと主張していました。

IAEA「状況を注視 安全性に対する当面のリスクはない」

IAEA国際原子力機関は、6日、SNSに「IAEAはカホウカダムの損傷の報道を把握している。ザポリージャ原子力発電所にいるIAEAの専門家が状況を注視している。原発の安全性に対する当面のリスクはない」と投稿し、現時点では原発の安全への影響はないとしています。

ウクライナ軍 大規模な反転攻勢開始の可能性” 米有力紙

一方、ウクライナのゼレンスキー大統領は5日、東部ドネツク州を中心に、ウクライナ軍の部隊が前進していると強調しました。

アメリカの有力紙、ニューヨーク・タイムズは5日、アメリカの当局者の話として、ウクライナ軍の大規模な反転攻勢が始まった可能性があると伝えました。

その根拠として、砲撃やミサイルの発射を追跡できる機能を持つアメリカ軍の人工衛星が、ウクライナ軍の動きが活発になっていると検知したことを挙げていて、ウクライナ側の大規模な反転攻勢が引き続き焦点となっています。

#ウクライナ戦況(反転攻勢・ヘルソン州・カホウカダム破壊)
#ウクライナ戦況(反転攻勢・NYT・アメリカの当局者「始まった可能性」)

ウクライナ検事総長事務所は6日、南部ヘルソン州カホフカ水力発電所のダムが爆発したことを受けて、戦争犯罪として捜査していることを明らかにした。「エコサイド」(環境の大量破壊行為)の疑いでも捜査を進める。

同事務所はロイターに対し「緊急捜査」を開始したと述べた。

ウクライナは、ロシアなどとともに国内法でエコサイドを犯罪としている数少ない国の一つ。刑法441条でエコサイドを「動植物の大量破壊、大気や水資源の汚染、その他環境災害を引き起こす可能性のある行為」と定義している。

#ウクライナ戦況(反転攻勢・ヘルソン州・カホウカダム破壊)

ロシア大統領府のペスコフ報道官は6日、ロシア軍占領下のウクライナ南部ヘルソン州カホフカ水力発電所のダムが決壊したことについて、ウクライナによる破壊工作だと非難、ロシア軍に対する反転攻勢が行き詰まっていることから注意をそらす狙いがあると述べた。

同報道官は記者団に、ダム決壊についてプーチン大統領が報告を受けたことを明らかにした上で「ウクライナ側による意図的な破壊行為であることは明らかだ」と述べた。

決壊したダムはロシアが併合したクリミア半島に水を供給しており、同報道官はダムの破壊はクリミア半島から水を奪うことが目的だと主張。「(ウクライナ軍が)2日前に始めた大規模な攻撃が目標を達成できておらず、攻撃が行き詰まっている」ことから注意をそらす狙いもあるようだと指摘した。

ロシアがダムを破壊したとのウクライナ側の主張については「その点は強く否定できる。ウクライナ側の意図的な破壊行為であることは間違いないと公式に宣言する」とし「数万人の地域住民に非常に深刻な結果をもたらす恐れがある」と述べた。

#ウクライナ戦況(反転攻勢・ヘルソン州・カホウカダム破壊)

2014年にウクライナ上空でマレーシア航空機が撃墜された事件で有罪判決を受けた親ロシアの分離独立派をロシアが支援し国連の条約に違反したとウクライナが訴えた裁判で、オランダのハーグにある国際司法裁判所(ICJ)が6日、審理を開始した。

ロシアのウクライナ侵攻後、両国の弁護士がICJで対面するのは初めて。ウクライナ側はロシアをテロ国家と非難した。

ウクライナの代表は審理の冒頭、同国南部ヘルソン州カホフカ水力発電所のダムがこの日決壊したことに触れ「ロシアは戦場でウクライナに勝てないため、民間インフラを標的にしてわれわれを降伏させようとしている」と発言。「今日、ロシアは大型ダムを破壊した」とし「ロシアの行為はテロ国家の行為だ」と訴えた。

ダムの決壊を巡っては、両軍ともに破壊を相手側の責任としている。

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#マレーシア航空17便撃墜事件

スウェーデンは、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻を受け、去年5月、NATOへの加盟を申請しましたが、加盟国の1つのトルコが、トルコからの分離独立を掲げるクルド人武装組織のメンバーを支援しているとして、テロ対策を講じることなどを承認の条件としています。

日本を訪れているスウェーデンのヨンソン国防相は6日、都内で記者会見し「トルコとフィンランドの3か国で実務的に話し合ってきた。また、トルコが懸念している国際的なテロ対策についても、法整備を行った」などと述べ、条件は整ってきたという認識を示しました。

そして、来週以降、トルコなどと協議を再び行うとしたうえで加盟の時期については「来月11日から行われるNATOの首脳会議までには実現できると期待している」と述べました。

また、日本との連携については「良好な2国間の関係を防衛の分野でもさらに進化、強化していきたい。われわれは小さい国ながら戦闘機や潜水艦の設計、製造を行っている。そのような分野での連携ができると期待している」と話し、防衛装備についての連携を強めていきたいとの考えを示しました。

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#NATO加盟(スウェーデン・トルコ)

#NATOexpansion

#反ロシア#対中露戦

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