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ことしの「歌会始」のお題は「光」で、全国と海外から合わせて2万2000首近い短歌が寄せられました。

皇居 宮殿の「松の間」では、はじめに入選した10人の歌が、天皇皇后両陛下や皇族方の前で古式にのっとって披露されました。

歌会始」は鎌倉時代には始まっていたとされる宮中の伝統行事で、毎年1月に天皇の定めるお題で行われてきましたが、ことし4月の天皇陛下の退位を前に、両陛下が臨まれるのは最後になりました。

秋田県大仙市の会社員、鈴木仁さん(58)は、福島県南相馬市津波で壊滅した漁港の近くに風力発電の風車が建てられていることに復興への希望を感じ「風光る 相馬の海に高々と 息を合はせて 風車を組めり」と詠みました。

岡山県倉敷市の中学校教諭、重藤洋子さん(58)は去年8月、広島市原爆資料館を訪れた生徒たちの成長を平和な時代が続くことへの願いを込めて「無言になり 原爆資料館を 出できたる 生徒を夏の 光に放つ」と詠みました。

続いて皇族方の歌が披露され、かぜのため欠席した皇太子妃の雅子さまは、お住まいの東宮御所の庭で両陛下が大切に育てられてきた白樺の木々が朝の光を受けて輝く様子を「大君と 母宮の愛でし 御園生(みそのふ)の 白樺冴ゆる 朝の光に」と詠んだ歌を寄せられました。

皇太子さまは、高校1年生の夏に山梨と長野の県境にある金峰山に登ったとき、山頂付近で日の光に導かれるように歩みを進めたときの印象を「雲間より さしたる光に 導かれ われ登りゆく 金峰(きんぷ)の峰に」と詠まれました。

皇后さまは、お住まいのバラ園の花が夕日に照らされ一輪一輪美しく咲く様子に、残された日々を大切に生きていこうと感じた時のことを「今しばし 生きなむと思ふ 寂光に 園(その)の薔薇(さうび)の みな美しく」と詠まれました。

最後に天皇陛下「贈られし ひまはりの種は 生え揃ひ 葉を広げゆく 初夏の光に」という歌が詠み上げられました。

この歌は阪神・淡路大震災の追悼式典に参列した際、小学6年生で亡くなった加藤はるかさんの自宅跡に咲いたひまわりの種を受け取り、その後、お住まいの庭で大切に育て続けてきたひまわりの成長の様子を詠まれたものです。

来年の歌会始のお題と応募要領はことし5月、皇太子さまが即位されたあと発表され、作品は9月30日まで受け付けられます。

天皇皇后両陛下は、これまでも歌会始にあたって心を寄せ続けている被災地について詠まれてきました。

平成14年の「春」のお題では、前の年に阪神・淡路大震災の被災地、兵庫県の淡路島を訪問された時の様子を、天皇陛下が「園児らと たいさんぼくを 植ゑにけり 地震(なゐ)ゆりし島の 春ふかみつつ」と詠まれました。

被災地に緑を取り戻すための植樹行事で、地域の子どもたちと初夏に花の咲くタイサンボクの木を植えたことを振り返られました。

平成18年の「笑み」のお題では、前の年、震災から10年を迎えた神戸市を訪れ市街地の復興ぶりを視察された時のことを、皇后さまが「笑み交(か)はし やがて涙の わきいづる 復興なりし 街を行きつつ」と詠まれました。

町で出会う人々と笑みを交わし復興の喜びを分かち合いながらも、それぞれの人が乗り越えてきた苦難を思い、涙ぐんだ記憶を歌にされました。

そして東日本大震災の翌年の平成24年に「岸」のお題で行われた歌会始では、お二人とも被災地について詠まれました。

天皇陛下は「津波来(こ)し 時の岸辺は 如何なりしと 見下ろす海は 青く静まる」と詠まれました。

震災の2か月後に岩手県の被災地を訪れた際、津波で大きな被害を受けた海岸沿いをヘリコプターで視察した時の印象を歌にされました。

皇后さまは「帰り来るを 立ちて待てるに 季(とき)のなく 岸とふ文字を 歳時記に見ず」と詠まれました。

津波で行方不明になった人を待つ家族など、季節を問わず誰かの帰りを岸辺で待つ人たちの姿に思いをはせられました。

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「早稲田さんと比較されることが多い慶應ですが、全体にこぢんまりとした環境で、各学部などが有機的に補完し合い、法学部に所属しながらも、学部を超えた広がりを学生生活のなかで感じられると思います。学生は法律学科、政治学科に入学するという意識があるかもしれませんが、それぞれ別の学科の授業も聴くことができます」

 と語るのは、岩谷十郎法学部長。法律学科を代表して、小山剛教授が言う。

「教員と学生の距離が近いです。私は法科大学院でも教えていますが、他大学出身の学生は、慶應のこの距離の近さに驚く人が多いようです。また、他大学の法律系学部に類を見ない水準で語学教育に力を入れ、週4回の授業で集中的に学ぶインテンシブコースを選択すると、4年間で不自由なく喋れるようになる学生もいます。法律学科の出身者も多くは民間企業に就職しますが、彼らの強みの一つはリーガルマインド、つまりバランスのとれた実践的思考を学んでいること。もう一つは、問題がある契約書を識別する嗅覚が働くようになることですね」

 続いて政治学科を代表し、萩原能久教授の話。

一般的に教養課程と呼ばれている日吉キャンパスでの語学や人文科学の科目も、両学科とも4年間を通じて配置され、法律、政治、一般教養が4年間で一体化されているのが、法学部の最大の特色だと思います。政治学科については、政治学という学問を経済学と一体のものとしてとらえるのではなく、ドイツ型の国家学の伝統にのっとり、国家に関わる学問のなかの法律部門と非法律部門という形で構想されているのが大きな特徴です。また政治学科は、将来どんな方向にでも行ける勉強をしたい高校生には、一番進学しやすいと思います。社会問題をどうとらえ、どう解決策を見いだしていくのか、という考え方を学べるので、どの職業に就いても問題に対処するうえで役立つと思います」

 早稲田の法学部の説明はどうだろうか。

「1年生全員が履修する法律の導入ゼミ、外国語科目など、徹底的な少人数教育でコミュニケーション能力を高めることからスタートします。大教室の授業もありますが、スマートフォンを使って学習成果を確認するなど、講義形式のなかでアクティブラーニングの試みも始まっています。学年が上がってもゼミでは少人数教育を重視し、語学や教養科目もゼミ形式で専門的に学べる副専攻ゼミがあるのも、法学部の魅力です」

 早稲田の政治経済学部については、教務主任の中村英俊准教授が説明する。

「早稲田では、政治学科が経済学科と同じ学部内にあるのが創立以来の特徴で、現在、PPE(Philosophy, Politics and Economics)という、哲学と政治学と経済学の三位一体のカリキュラムを通じてグローバルリテラシーを学び、事実に即して自分の行動を決められる力を育てようとしています。そのためにここ5年ほど、二つのことに取り組んでいます。一つは政治学と経済学のより本格的な融合です。今は政治学も経済学の手法を取り入れた研究が進んでいる。そこで両学科がある政経学部の良さを発揮できるプログラムを作りました。来年度から公共哲学や政治分析入門を経済学科でも必修にし、経済学科で必修のミクロ経済学入門とマクロ経済学入門を、政治学科でも必修にします」

 ところで早稲田というと、OBには大教室での授業の印象が強いようだが、

「1年生が月曜に受ける政治分析入門は、大隈講堂で行う講義形式の授業ですが、木曜に、全員を20人前後のグループに分け、月曜の授業に関するディスカッションがセットで行われます」

 様変わりしているようだ。さて、二つ目はなにか。

「英語学位プログラムです。2010年に定員30人で始め、16年度には100人に拡大しました。19年度からは、日本語学位プログラムとのハイブリッド化を進め、日本語学位で入学した学生が、留学前に英語開講の科目に挑戦することも可能です。こうした改革を通じて本当の意味でのグローバルな人材を育てたい。政治学と経済学を融合して学ぶことで、現状をデータに基づいて分析し、クリティカルに語れるようになれば、就職後も役立ちます」

 英語学位プログラム・ディレクターのマリサ・ケラム准教授が補足する。

「英語学位プログラムも、基本的な考え方は政治と経済の融合。アメリカで政治学を教えた私の経験からも、統計、ゲーム理論、データ分析やプログラミングなどは、政治と経済を学ぶうえでの大切な知識になります。当学部では、今や英語学位、日本語学位の垣根なく、異なる文化や経験をもつ学生たちが同じ教室で学んでいます。学生たちはこのような環境で自ら学びとり、グローバル人材として育っていきます。教授陣をふくめ、異なる背景が教室に持ちこまれることこそ、国際的な教育環境の価値ある点だと思います。留学も推奨され、留学先で取得した単位が卒業要件にふくめられるので、留学しても4年で卒業することが可能です」

 大学の“親心”は学生に伝わっているだろうか。

「1年次は必修が多く、導入教育では、20人ほどのクラスに先生が1人ついて論文の書き方を学びます。2年後期からゼミが始まって、ゼミごとにOBやOGとのつながりがあるので、就職活動にも役立ちました」

 と、早大政経の18年の卒業生。同じ年に卒業した慶大法学部政治学科のOBは、

「1、2年の間も必修や教養科目が多く、意外に忙しいです。ただ、授業に出ずに試験対策プリントを手に入れて単位を取る、要領がいい人も多い。法律学科の学生のほうがマジメで、政治学科は、自分がなにを学びたいかわからない人が多い印象がありました」

 最後に早大法学部の、現3年生の話。

「私が所属するゼミでは年に1回、慶應のゼミとの討論会があります。そのとき慶應の学生のほうが時間の使い方がうまく、余裕があるように感じます。逆に早稲田生は、討論会の前日に徹夜で準備するなど、瞬間的に出る馬力はすぐれているように思いますね」

 では、彼らはどこに就職していくのか。両大学の就職状況をくらべると、

慶應のほうが強い」

 と言うのは人事コンサルタント城繁幸氏だ。

「ここ十数年で早慶それぞれのカラーは薄まりましたが、それでも慶應が強い理由は、一つにはコミュニケーション能力が高い人が多いこと。二つ目は横のつながりが強いことです。就活情報を共有し、自分たちで模擬面接をするなど、質を高め合って勝負できる。一方、早稲田生は群れないからか、慶應にくらべて横のつながりを感じません」

 『早稲田と慶應の研究』の著書があるライターのオバタカズユキ氏が、逸話を披露する。

「90年代の就職氷河期、早稲田を出ても第1志望にも第2志望にも入れないとき、慶應は就職に強かった。ゼミやサークル、体育会などで縦のつながりが強いからです。三田の学生は取材もしやすいけど、企業の広報のようでイマイチ本音を喋ってくれません。それくらい社交慣れしています。こういう話を早大生にすると“キモい”と言います」

 もっとも、早大生にも強みはある。城氏が言う。

「一つは地道に泥臭い仕事を続けられること。もう一つは、裏方で力を発揮すること。それぞれが強い業界は、慶應は金融や商社。早稲田は銀行からメーカーまでオールラウンドで、あえて言えばマスコミです。入社後は、慶應出身者は上下で助け合うので出世しやすい。社員100人以上の会社にはたいてい三田会があって、早稲田に就職した大学職員で構成される早稲田三田会まであるほどです」

 18年に最も多くが進んだ就職先は、早大政経外資コンサルティングアクセンチュアで、法学部が東京都。一方、慶應法学部は法律学科が三菱UFJ銀行政治学科は東京海上日動火災保険だった。これだけでもカラーが表れるが、結局は、どちらが自分に合うか。駿台の石原氏が言う。

「偏差値なんてプラスマイナス2くらいの間なら変わらない。それより自分を活かせる大学に行くのが一番で、合うかどうかは感覚が大事。私は受験生に、大学の学食に行って学生たちの会話を聞けば雰囲気がわかる、と話しています」

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考えてみると、日本の高校までの学習は、先生の講義を聞いたりテキストを読んだりして「正しい」知識を吸収し、試験問題に「正解」するための訓練をするという性質が強いのかもしれない。しかし、大学はそうではない。私も、高校までで「正しい」日本史を学んだつもりだったのに、大学の日本史の授業で「高校で習ったことは忘れてください」のようなことを言われ、愕然(がくぜん)とした覚えがある。高校までの私は、日本史は無批判に存在するものだと思っていたが、大学で、それが多くの史料から人間の解釈を経て組み立てられたものだと気づき、自ら多くの資料や原典を読んで、自分で真実に近づこうとする姿勢の大切さを学んだ。

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本来なら司法修習を約1年間みっちり行うところを、

「認定制度では、申請後に日本弁護士連合会による研修を約2カ月受講し、法務大臣の認定が出ると最短約6カ月で弁護士資格が得られます。認定後に弁護士会への登録を済ませれば、弁護士として活動できるのです」

 ここで、官報に小さく載った〈弁護士資格認定の公告〉を紹介しよう。

〈弁護士法(昭和24年法律第205号)第5条の規定により、次の者に対し、弁護士となる資格に関する認定をしたので、(中略)公告する 平成30年12月21日 法務大臣 山下 貴司〉

 次いで、検事や大学教授のOBとともに福田淳一の名が記されているのだ。

 振り返れば、セクハラ財務次官の辞任発表は4月18日、閣議での辞任了承は4月24日だった。一方の認定制度は、予備審査は5月2日締切で、認定申請が5月18日の締切。

 だから、辞任の時点で申請する腹づもりだったのは確定的だ。

 そういえば、接待汚職で大蔵省を去った、当時の長野厖士(あつし)証券局長や杉井孝銀行局審議官も弁護士になっていた。大蔵省、財務省でキズモノになっても、まだ民間では使い所がある。高級官僚たる所以である。

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早稲田さんと比較されることが多い慶應ですが、全体にこぢんまりとした環境で

「90年代の就職氷河期、早稲田を出ても第1志望にも第2志望にも入れないとき、慶應は就職に強かった。ゼミやサークル、体育会などで縦のつながりが強いからです。三田の学生は取材もしやすいけど、企業の広報のようでイマイチ本音を喋ってくれません。それくらい社交慣れしています。こういう話を早大生にすると“キモい”と言います」

18年に最も多くが進んだ就職先は、早大政経外資コンサルティングアクセンチュアで、法学部が東京都。一方、慶應法学部は法律学科が三菱UFJ銀行政治学科は東京海上日動火災保険だった。

北方領土問題を含む平和条約交渉では、河野外務大臣とラブロフ外相が14日、モスクワで交渉責任者として初めて会談し、ラブロフ外相が北方領土の主権はロシアにあることなどを認めるよう主張したのに対し、河野大臣は日本側の立場を説明し、主権をめぐる双方の隔たりが改めて鮮明になりました。

これを受けて、日本時間の15日午後5時すぎから、総理特別代表の森外務審議官と大統領特別代表のモルグロフ外務次官による次官級協議が行われ、今月22日の首脳会談に向けて対立している論点について改めて意見を交わしました。

また、会談では、北方領土の元島民のための人道的措置や北方四島での共同経済活動についても議論が行われました。

このあと森外務審議官は記者団に対し「具体的には申し上げられないが、外相会談で議論が白熱した論点について補足説明を行い、ロシア側の考え方に疑問や質問をぶつけた。相当程度理解が深まったと感じている」と述べました。

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 元駐日韓国大使館公使の洪熒氏氏は「文在寅政権の韓国と、その前の韓国は違う。軍は正常に反応したいのに、青瓦台がそれを許さない。それで全ての混乱が生じている。現場で何かがあったら、艦長が自衛隊に"これはまずかった。単純なミスだ"と連絡すれば終わること。そういうことをこんなに問題にしたのは結局、文在寅政権だ。とんでもない勢力に国の中枢部が乗っ取られている。最近の話だが、国防の専門記者がテレビでこんなことを言った。"韓国の国防部が、主な敵を北から日本に変えようと、そういう教育をさせようとしている"と。その専門家はテレビ出演を禁止された」と指摘していた。

日韓関係をめぐっては、太平洋戦争中の「徴用」をめぐる問題や海上自衛隊の哨戒機が韓国軍の艦艇から射撃管制用のレーダーを照射された問題などで悪化の一途をたどっています。

これについて、カン外相は16日の会見で「懸案事項の解決策を模索していく。外相会談など、多様な機会を通じて両国関係を未来志向的に進めたい」と述べて、関係改善には対話が必要だという認識を示しました。

またカン外相は「徴用」をめぐる問題について、「司法のプロセスを尊重する立場だが、被害者を癒やすために韓国政府ができることは何なのか、両国の関係をどうやったら維持できるのか、検討中だ」と述べました。

ただこの問題について、日本政府が要請している日韓請求権協定に基づく協議に応じるかどうかについては明言を避けました。

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中国とカナダをめぐっては、先月、カナダ当局がアメリカからの要請で、中国の通信機器大手、ファーウェイの副会長を逮捕したあと、中国当局が休職中の外交官らカナダ人を相次いで拘束し、双方が釈放を求めて関係が冷え込んでいます。

こうした中、中国の裁判所は、14日、麻薬を密輸したとして1審で懲役15年を言い渡されたカナダ人の被告に対するやり直しの裁判で死刑を言い渡し、カナダのトルドー首相は、「恣意的(しいてき)な死刑の適用は極めて憂慮すべき事態だ」と強く批判しました。

これに対して、中国外務省の華春瑩報道官は15日の記者会見で「被告は222キロの覚醒剤を密輸した」などと罪を強調したうえで、「カナダ側の発言は、最低限の法治の精神すら欠けていて、強い不満を表明する」と述べて反発しました。

さらに、華報道官は、カナダ外務省が中国が恣意的にカナダ人を拘束するおそれがあるなどとして、渡航に注意するよう国民に呼びかけたことについても「恣意的に外国人を拘束しているのはカナダで、中国ではない」と批判し、改めてファーウェイの副会長を釈放するよう求めました。

中国の裁判所は14日、麻薬を密輸したとして1審で懲役15年を言い渡されたカナダ人の被告に対するやり直しの裁判で死刑を言い渡しました。

これについてカナダのフリーランド外相は15日、東部ケベック州で記者会見し「カナダに駐在する中国大使と話し、寛大な対応を要請した。カナダに死刑制度はなく、死刑は非人道的で不適切だというのがカナダの姿勢だ」と述べました。

カナダ人の被告に対する死刑判決が言い渡されたあと、トルドー首相は「恣意的(しいてき)で、極めて憂慮すべき事態だ」と中国の対応を強く批判しました。

これに対して中国外務省の報道官は記者会見で「被告は222キロの覚醒剤を密輸した」などと罪を強調したうえで「カナダ側の発言は最低限の法治の精神すら欠けていて、強い不満を表明する」と述べて反発しました。

カナダと中国をめぐってはアメリカ政府の要請でカナダ当局が先月、中国の通信機器大手 ファーウェイの副会長を逮捕して以降、それまで良好だった関係が急速に冷え込んでいます。

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アメリカ海軍トップのリチャードソン作戦部長は今月13日から中国を訪れていて15日、北京で、中国軍の統合参謀部の李作成参謀長と会談しました。

中国国防省によりますと、双方は、軍どうしの意思疎通を強化してリスクをコントロールすることなどを確認したうえで、台湾や南シナ海の問題について意見を交わしたということです。

この中で李参謀長は「台湾問題は中国の内政問題で、核心的利益と国民の感情に関わるもので、いかなる外部の干渉も許さない」と述べ、台湾への武器売却などを進める方針を示すトランプ政権を強くけん制しました。

さらに「台湾を中国から分裂させようとする者がいれば、中国軍はあらゆる代償も惜しまず、祖国の統一を擁護して国家の主権と領土を守る」と述べ、台湾をめぐって譲歩しない立場を強調しました。

中国の習近平国家主席は、今月、台湾政策に関する演説で、外部の干渉や独立の動きに対しては武力行使も排除しない姿勢を示していて、李参謀長は、軍どうしの間でも、アメリカ側に、台湾問題に介入しないよう警告した形です。

アメリカ国防総省の情報機関、国防情報局は15日、「中国の軍事力」と題した報告書を発表しました。

この中で、中国は外国企業の先端技術を自国企業と提携していることを理由に法律で強制的に提供させるなど「あらゆる可能な手段を尽くして技術を入手している」と分析しています。

そのうえで、アメリカのミサイル防衛網では捉えられないとされる「極超音速兵器」の開発や、洋上の空母をねらった移動式の対艦弾道ミサイルの開発などを例に挙げ、「中国軍は世界で最も進んだ兵器の配備を目前にしており、一部の分野ではすでに世界をリードしている」と指摘し、急速な兵器開発に強い警戒感を示しています。

トランプ政権は軍備増強を続ける中国を国際秩序に対する脅威と位置づけて対抗する戦略を掲げており、国防総省としてはアメリカ軍も兵器の開発や更新を急ぐ必要性を改めて強調するねらいがあるとみられます。

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トランプ大統領が解任した前の司法長官の後任に指名したウィリアム・バー氏が15日、指名について審議する議会上院の司法委員会で証言しました。

この中でバー氏は、司法長官に任命されれば、自身が統括することになるロシア疑惑の捜査について「特別検察官が捜査を完了できることが極めて重要だ。私の監督のもとでやりとげる」と述べて、モラー特別検察官による捜査を最後まで徹底させ、結果も公表すると強調しました。

バー氏は、去年、司法省などに送った文書でロシア疑惑の捜査に疑問を呈したと伝えられ、野党・民主党は、捜査に介入する可能性があるとして懸念を示しています。

バー氏の発言はこうした懸念を否定したものですが、公聴会で、民主党の議員からは捜査への考えや立場についての質問が相次ぎました。

ロシア疑惑をめぐってはモラー特別検察官による捜査が大詰めを迎えているとされ、結果次第では、トランプ政権の行く末に大きな影響を与えかねないことから司法長官の人事に注目が集まっています。

15日付けのアメリカの有力紙ニューヨーク・タイムズは、複数の政府高官の話として、トランプ大統領が去年、軍事同盟の必要性に疑問を呈し、複数回にわたってNATOからの離脱の意向を周囲に示していたと伝えました。

トランプ大統領は、去年7月に行われたNATOの首脳会議の前後に、政府高官らに離脱が可能か何度も問い合わせ、これを受けて、マティス前国防長官やボルトン大統領補佐官らが離脱しないよう説得にあたったということです。

また、これを受けてアメリカ政府の高官は、加盟国に対し、首脳会議の前にNATOの重要性を確認する合意文書をまとめるよう求めたということです。

各国がNATOに拠出している費用についてトランプ大統領は、かねてからアメリカの負担が大きく、不公平だとヨーロッパ各国を批判するなど、亀裂が表面化しています。

アメリカがNATOから離脱すれば、ロシアの影響力拡大は避けられず、同盟関係の重要性を主張してきたマティス前国防長官が辞任したことで、トランプ大統領が離脱の主張を強める可能性もあり、ニューヨーク・タイムズは加盟国の間で懸念が広がっていると伝えています。

アメリカではメキシコとの国境沿いの壁の建設費をめぐり、トランプ大統領と野党・民主党が対立して新たな予算が成立せず、過去最長となる政府機関の一部閉鎖が続いていて、ホワイトハウスで働くスタッフの多くも自宅待機となっています。

こうした中、トランプ大統領は14日、ホワイトハウスに招いたアメリカンフットボールの大学チームのメンバーらをハンバーガーやフライドポテトなど大量のファストフードでもてなしました。

トランプ大統領がみずから代金を支払ったということで、大量に並べられたファストフードを前に「すべてわれわれの好物だ」と述べました。

そして、改めて国境警備の強化の必要性を強調しました。

トランプ大統領は15日、ツイッターに「政府閉鎖が原因でホワイトハウスで1000個以上のハンバーガーなどを自腹でふるまった」と投稿していて、政府機関の閉鎖の解除の見通しが立たない中、民主党に批判の矛先を向けるねらいもあるとみられます。

アメリカのホワイトハウスは15日、政府機関の一部閉鎖を受けて、トランプ大統領が欠席するとしていた、世界経済フォーラムの年次総会、ダボス会議に、ムニューシン財務長官やポンペイ国務長官、ロス商務長官、それにライトハイザー通商代表ら主要閣僚は出席すると発表しました。

アメリカ経済が減速するのではないかという見方が広がる中、ムニューシン財務長官らが、景気の動向や貿易政策などについてどのような発言をするか、注目されます。

アメリカを目指す移民たちは、14日夜から15日早朝にかけてホンジュラス北部の都市サン・ペドロ・スーラを相次いで出発しました。

ホンジュラス政府によりますと、今回の集団は合わせて1000人程度だということです。

中には小さな子どもを連れた家族も多く見られ、大きな荷物を抱えて歩き出しました。

孫を連れた41歳の女性は「ホンジュラスには殺人や強盗など犯罪が多く雇用もない。家族とアメリカに行きたい」と話していました。

中米諸国からアメリカを目指す移民たちの集団は去年10月から11月にかけて相次いで発生し、合わせておよそ1万人に膨れ上がりました。

しかしアメリカに入国できたのはごく一部で、多くはいまだにメキシコにとどまり、諦めて母国に帰る人も出ています。

アメリカのトランプ大統領は今回の集団についても15日、自身のツイッターに「移民たちの新しい大きな集団がアメリカの国境に向かっている。壁だけが国を安全に保つことができる」と投稿し、入国を阻止する考えを示しています。

移民たちを支援しているNGOによりますと、集団の人数は今回も増える可能性があり、今後、アメリカとメキシコの国境地帯では再び緊張が高まることが予想されます。

難民や移民の支援を行っている国際NGOのノルウェー難民評議会は今回の移民たちの動きについて「大規模な人数が中米を離れることが予想されているが、それは子どもや女性、そして男性も貧困や暴力によって絶望的な状況に置かれていることの証明である。アメリカとメキシコの国境管理の問題について話し合う前に、北米の人々は目を覚まし、中米における人道危機を解消することに取り組まなければならない」と声明を発表しました。

イギリス議会は、去年11月、メイ政権がEUと合意した、離脱の条件を定めた協定案について、15日夜、日本時間の16日朝、採決を行い、賛成202票、反対432票の反対多数で否決しました。

離脱協定案の否決を受け、政府は3日以内に代替案を議会に示す必要があります。

メイ首相はEUと改めて協議をし、何らかの譲歩を得て再度、議会に諮るものとみられていますが、議員が納得できるだけの譲歩を得るのは難しい情勢です。

また、3月に迫る離脱を延期して、EUと再び交渉を行い、抜本的な修正を求めるべきだという意見や、改めて国民投票を実施するよう求める声も出ていますが、いずれも容易ではないとみられます。

メイ首相はEUと何の取り決めのないまま離脱する「合意なき離脱」を避けたい考えですが、3月の離脱を前に見通しは不透明で、さらなる苦境に追い込まれています。

離脱協定案が、200票以上の大差で否決されるという歴史的な敗北を受けて、メイ首相は、すぐに議会に対して今後の対応についての考えを明らかにしました。

その中でメイ首相は「敗北を受けて、この政権に対し不信任を問う場合にはあす、議論をする機会を設ける」と述べ、野党が内閣不信任案を提出した場合には、翌日、採択にかける意向を示しました。

そのうえで、閣外から協力を得ている北アイルランド地域政党や野党各党と会談し、どのような代替案であれば支持を得られるのか直接、意見を聞いたうえで、EUと再び協議を行いたいという考えを明らかにしました。

さらに、メイ首相は、このまま合意なきまま3月29日の離脱の日を迎えることは政府の戦略ではない、とし、国民投票で離脱を選択した国民の意思は必ず実現させると強調しました。

イギリス議会で離脱協定案が否決されたことを受けて、EUのユンケル委員長は声明を発表し「結果を残念な思いで受け止めている。これにより無秩序な離脱のリスクは高まった。実際に起きてほしくはないが、備える取り組みを進めていく」とする声明を発表しました。

また、ユンケル委員長は、ツイッターに「イギリスは何を望むのか、速やかに明確にするよう求める」と投稿しました。

一方、EUのトゥスク大統領は「もしこの離脱協定案が受け入れられず、しかも『合意なき離脱』を誰も望まないのであれば、何が唯一の前向きな解決策なのか」とツイッターに投稿しました。

トゥスク大統領はイギリスに対して離脱を取りやめるよう促す発言をたびたび繰り返しており、イギリスが離脱をやめるのも選択肢だと示唆しました。

イギリス議会で否決された離脱協定案は、イギリスがEUから離脱する条件を定めた585ページに及ぶ文書です。その内容は次のとおりです。

▽移行期間
イギリスがEUを離脱する際、急激な変化を避けるために3月29日に離脱したあと来年末まで「移行期間」を設けます。この間、イギリスはこれまでどおりEUのルールに従い、人やモノの移動の自由が守られます。移行期間は、イギリスとEUの合意に基づいて最大で2年、延長することができます。

清算
イギリスはすでに分担することが決まっていたEU予算への拠出金などを清算金、いわば手切れ金としてEUに支払います。金額について、離脱協定案には記載されていませんが、イギリスの公共放送BBCによりますと少なくとも390億ポンド、日本円にして5兆円を超えるとみられるということです。

▽市民の権利
イギリスとEUのそれぞれの国で暮らす市民に離脱前と同じ権利が保障されます。

アイルランド国境
「離脱協定案」の中で焦点となったのが離脱後、EUと陸続きの国境となる北アイルランドアイルランドの国境管理をめぐる問題です。

北アイルランドでは、1960年代からアイルランドへの統合を求める住民と、それに反対する住民の間で対立が深まり、1998年に和平合意が結ばれるまでに3000人以上が命を落としました。和平後、北アイルランドアイルランドの間の検問は廃止され人やモノの自由な行き来によって市民の平和な暮らしが保たれてきました。

このため、イギリスとEUは離脱後も厳格な国境管理を復活させない方針を決めました。

協定案に盛り込まれた「北アイルランドの安全措置」はイギリスのEU離脱後、来年末までに双方が国境管理の方法で合意できなければ、イギリスが事実上、EUの関税同盟に残るという取り決めです。

新たな取り決めができなかった場合だけ使われる「保険」のようなものですが、離脱派は、離脱を有名無実にするものだと批判しています。

また、仮に「安全措置」が発動された後にこの措置を解除するには、EU側の同意が必要だとされたことについて「EUの属国になるに等しい」と反発を強めています。

メイ首相が提案した「離脱協定案」を議会が否決したため、メイ首相は3日以内に、代替案を議会に提出することが求められています。

いくつかの案が考えられますが、見通しは不透明です。

▽再び議会で採決
まず考えられるのがEUと改めて協議をし、協定案に反対する議員の懸念を払拭できるような何らかの譲歩を得て再度、議会に諮ることです。ただ、EU側から議員が納得するような譲歩を得られる可能性は低く、再び採決しても承認されるかどうかは不透明です。

▽EUと交渉やりなおし
EUと再び交渉を行い、抜本的な修正を求めるべきだという意見も出ています。交渉する時間を確保するため、3月に迫った離脱を延期するよう求める必要があるほか「現在、合意している離脱協定案が最良のものだ」という立場をとるEUが修正に応じるかどうか確証はありません。

▽2度目の国民投票
EUへの残留を求めている残留派は、議会で決められないのであれば国民に問うべきだとして再び、国民投票を行うよう主張していますが、実施に反対する離脱派を説き伏せるのは容易ではないとみられています。

▽合意なき離脱
こうした策がすべて尽きた場合、EUと何の取り決めのないまま離脱する「合意なき離脱」が現実のものとなり、経済や社会に混乱が広がることが予想されます。ただ、大多数の議員は、「合意なき離脱」だけは避けるべきだとの立場で一致していて、ぎりぎりまでこれを回避する方策を模索するものとみられます。

▽内閣不信任と総選挙
政権側が代替案を模索する動きとは別に、協定案が大差で否決された場合には野党からメイ政権に対する不信任決議案が提出される可能性があります。メイ政権への不信任決議案が可決されれば総選挙が実施される可能性が高まります。

ただ仮に新しい政権が誕生しても3月の離脱までにEUと交渉をやりなおす時間的な余裕はなく、離脱の延期を求めるなどの措置が必要となります。

イギリスのメイ首相がEUとの間で合意した「離脱協定案」と「政治宣言」は、国内の離脱派、残留派の双方から批判されています。

<離脱派>
離脱派は、EUから主権を取り戻すと主張してきただけに、アイルランドとの国境問題が解決しなかった場合に、イギリスが事実上、関税同盟に残るとする内容に猛反発しています。

さらに関税同盟から抜ける際にEU側の同意が必要だとされたことについて「EUにさらに強力な力を与えるもので、イギリスが属国になるに等しい」と主張していて、修正されないかぎり協定案には賛成できないとしています。

<残留派>
一方、残留派は、現在の合意では、EUに加盟している時に比べて貿易などの面で経済的な損失が大きいほか、EU加盟国と共同で行っている科学技術の研究や、学術交流などの面でもマイナス面が大きいと主張しています。

そして2016年に行われた国民投票から2年半がたち、離脱がもたらすマイナス面での影響が具体的に見えてきたいま、離脱をこのまま推し進めるのかどうか、国民に問うべきだとして再び、国民投票を実施することを求めています。

イギリスで2016年に行われた国民投票では、EUからの離脱を選択した人が52%、残留を希望した人が48%でしたが、離脱交渉が難航する中、世論は変化しています。

大手の世論調査会社、「YouGov」が去年12月から今月にかけて2万5537人を対象に行った調査では「離脱はよい選択だったか」という問いに対し、「よくない」と答えた人が48%で、「よい」と答えた人を8ポイント上回っています。

さらに、最終的な離脱の方法をどのように決めるかについては「議員が決める」が36%、「国民投票」が41%となり、国民投票を求める声が高まっていることがうかがえます。

そして、再び国民投票が行われた場合、「残留を選ぶ」と答えた人は46%、「離脱を選ぶ」と答えた人は39%で残留を希望する人が上回っています。

国民投票の実施には議会の承認が必要ですが、離脱派が賛成する可能性は低く、メイ首相も反対の意向を示しています。

テリーザ・メイ首相は62歳。

イギリスの中央銀行にあたるイングランド銀行での勤務などを経て、1997年に下院議員に初当選しました。

保守党で初めての女性幹事長に就任するなど党内の要職を歴任し、2010年からはキャメロン政権で6年にわたって内相を務め、テロ対策や移民問題などに取り組みました。

そして2016年、EU=ヨーロッパ連合からの離脱の是非を問う国民投票の責任を取って辞任したキャメロン前首相の後任として、イギリスでは、サッチャー元首相以来2人目となる女性の首相に就任しました。

メイ首相は、国民投票まではEU残留を支持していましたが、首相就任後は、国民投票で示された民意を尊重してEUからの離脱を進める姿勢を示してきました。

おととし3月、イギリスはEUに離脱を正式に通知し、本格的な離脱交渉が始まりました。

こうした中、メイ首相は、総選挙に踏み切ります。

離脱交渉を有利に進めるため強く安定した政権基盤を確保したいという思惑がありましたが、与党・保守党は過半数議席を維持できず敗北。

メイ首相は、北アイルランド地域政党から閣外協力を得て過半数を維持するという厳しい政権運営を強いられることになりました。

総選挙で敗北したメイ首相の求心力の低下は著しく、EUからの完全な離脱を求める強硬派と、EUとの協調を目指す穏健派との板挟みとなり、EUとの離脱交渉もこう着状態に陥ります。

事態を打開しようとメイ首相は去年7月、ロンドン郊外の別荘「チェッカーズ」に閣僚を集め、EUとの協調を重視する「緩やかな離脱」にかじを切る新たな方針を示しました。

これに反発して、ジョンソン外相やデービス離脱担当相といった主要閣僚が相次いで辞任、保守党内からは首相への圧力がさらに強まりました。

離脱まで4か月と迫った去年11月、メイ首相はEUに譲歩する形で離脱の条件についてまとめた離脱協定案で合意しました。

先月には、離脱協定案について議会で審議が始まりましたが北アイルランドアイルランドの国境管理の取り決めなどを巡り、野党だけでなく、与党・保守党や、メイ政権に閣外協力する北アイルランド地域政党からも批判が相次ぎました。

協定案が大差で否決されると判断したメイ首相は、離脱協定案の採決を、直前になって延期することを決めました。

こうした事態に批判が高まったことを受け、与党・保守党メイ首相を党首として信任するかどうかを問う投票を実施。メイ首相は信任されたものの、およそ3分の1にあたる100人を超える議員が不信任を表明し、首相の威信は大きく傷つきました。

メイ首相は、年末年始の議会休会中もEU各国の首脳らと会談をかさね、北アイルランド問題への懸念を払拭(ふっしょく)する方策を探りましたが、反対する議員を説得するだけの回答は得られていないもようです。

イギリス議会は去年11月、メイ政権がEUと合意した、離脱の条件を定めた協定案について、15日夜、日本時間の16日朝早く採決を行い、賛成202票、反対432票の歴史的な大差で否決しました。

これを受けて最大野党・労働党のコービン党首は、直ちに内閣不信任決議案を提出しました。

投票は、翌日16日に行われますが、イギリスのメディアは、閣外協力する地域政党がメイ政権への支持を表明していて不信任決議案は、否決される見通しだと伝えています。

離脱協定案の否決を受け、政府は3日以内に代替案を議会に示す必要があります。

メイ首相は、各政党から、直接意見を聞いたうえで、EUと改めて協議し、事態打開を目指すことにしています。

議会からは3月に迫る離脱を延期して、EUと再び交渉を行い、抜本的な修正を求めるべきだという意見や、改めて国民投票を実施するよう求める声も出ていますが、いずれも容易ではないとみられます。

メイ首相は、EUと何の取り決めもないまま離脱する「合意なき離脱」を避けたい考えですが、見通しは不透明で、さらなる苦境に追い込まれています。

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フランスでは去年11月からマクロン政権に抗議するデモが毎週末、各地で行われ、デモ隊と治安部隊が衝突したり、店舗や車が燃やされたりするなどの混乱が続いています。

パリでのデモも含め参加者の多くは、格差などに不満を持つ地方の出身者で、マクロン大統領は、こうした声に耳を傾けようと、15日、北西部ウール県で、およそ600人の自治体の長と7時間近くにわたって意見を交わしました。
この中では「地方では多くの医療機関が閉鎖され、大勢の住民が苦労して遠くまで治療に出向いている」などと、医療福祉や公共サービスに関する厳しい意見が相次ぎ、マクロン大統領は一つ一つの質問に答えていました。

マクロン大統領としては地方との対話でデモの鎮静化を図りたい考えですが、会場近くにはデモのシンボルとなっている黄色いベストを着た人などが集まって抗議活動を行うなど事態の打開につながるかは不透明な状況です。

近くの街から参加したオリビエ・ブルノさんは「対話ではなく、市民生活を向上させるための具体的な行動を取ってほしい」と話していました。

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アメリカのトランプ政権は、シリアからのアメリカ軍の撤退をめぐり、過激派組織IS=イスラミックステートとの戦いで協力してきたクルド人勢力の安全の確保が必要だとしていますが、テロ組織とみなすトルコは、攻撃の構えを見せていて、立場の隔たりが続いています。

トルコのエルドアン大統領は15日、首都アンカラで演説し、前日に行ったトランプ大統領との電話会談を「とても前向きな話し合いだった」としたうえで、シリアとトルコの国境地帯に幅およそ30キロの「安全地帯」を設置できないか両国で検討を進めていることを明らかにしました。

トルコとしては、国境地帯からクルド人勢力を排除し、自国への影響を防ぎたいねらいがあり、エルドアン大統領は、トルコが主導して「安全地帯」を設置することに意欲を示しました。

シリアのクルド人勢力の処遇をめぐっては、トランプ大統領が「クルドを攻撃すればトルコの経済は壊滅する」と警告するなど、ともに譲れない一線となってきただけに、事態の打開につながるか注目されます。

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国連は、4年余りシリアの和平の仲介にあたり先月、辞任したデミストラ特使の後任にノルウェーの外交官のペデルセンを任命しました。

ペデルセン特使は、15日、初めてシリアを訪問し、首都ダマスカスでムアレム外相と会談しました。

シリアの内戦では、アサド政権が反政府勢力に対し軍事的な優位を固める一方、国連安全保障理事会は政治的解決として、アサド政権と反政府勢力が合同で委員会を設置し、新しい憲法を起草して民主的な選挙を行うよう、決議しています。

シリア国営通信によりますと、会談でムアレム外相はペデルセン特使に対し、政治的解決に向けた対話の促進に協力する姿勢を示す一方で、対話がシリアの領土の保全や外国の勢力の排除につながるべきだという考えを伝えたということです。

シリアの新しい憲法を起草する委員会の設置は大幅に遅れていて、ペデルセン特使がシリア内戦の政治的解決に道筋をつけられるか、注目されます。

パレスチナは国連の正式加盟国ではありませんが、2012年に「オブザーバー国家」として「国」の地位を認められたことから、去年、発展途上国の地位向上を目的とするG77と呼ばれるグループの「議長国」に初めて選ばれています。

15日、ニューヨークの国連本部で、パレスチナ暫定自治政府アッバス議長が1年間の任期でグループの議長に就任する式典が開かれ、グテーレス事務総長が「パレスチナは世界が直面する困難な課題を経験してきた」と述べてその役割に期待を示しました。

続いてアッバス議長が、紛争や占領に苦しむ国のために取り組むと決意表明したうえで「イスラエルによるパレスチナの占領は、地域の発展を妨げている」とイスラエルを非難しました。

一方、アッバス議長が宿泊するホテルの前ではおよそ100人の地元在住のユダヤ人らが「アッバスはテロリストだ」などと声を上げ、抗議デモを行いました。

G77には現在は130を超える発展途上国が参加し、アッバス議長はこうした国々にパレスチナの立場を訴えていくとみられますが、イスラエルアメリカはアッバス議長の就任に反対してきたことから今後、双方の対立が一層深まることも予想されます。

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アメリカはロシアが配備を進める新型の弾道ミサイルが、INF=中距離核ミサイルの全廃条約に違反しているとして、先月4日、ロシアが60日以内に違反を修正しなければ、条約を破棄する手続きに入ると表明しています。

この問題について15日、スイスのジュネーブアメリカのトンプソン国務次官ロシアのリャプコフ外務次官による協議が行われ、アメリカはロシアに対して改めてミサイルの廃棄を求めたものとみられます。

協議のあと、トンプソン国務次官は「ロシアの条約違反は明らかで、条約の順守をどう検証するのか説明がなされず、失望した」とする声明を発表し、ロシアがミサイルの廃棄に応じず協議が平行線に終わったことを明らかにしました。

一方、ロシアのリャプコフ外務次官は、条約違反はないと反論したうえでアメリカは、危険なミサイル開発競争を始めようとしている」と非難しました。来月上旬とされる協議の期限までに両国が妥協するのは容易ではないとみられ、アメリカが条約を破棄する手続きに踏み切るとの見方が強まっています。

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関係者によりますと、日産のこれまでの社内調査で、ゴーン前会長の姉とコンサルタント契約を結び、2003年から13年間にわたって合わせて75万5000ドル、現在のレートでおよそ8200万円を報酬として支払っていたことがわかったということです。

このほかにゴーン前会長の姉には追加のボーナスが支払われた記録もあるとしています。契約は日産本社の「グローバル寄付諮問委員会」のアドバイザーという名目で結ばれていましたが、この委員会は存在せず、姉がコンサルタント業務をしていた形跡もないということで、日産では実態のない契約で不正行為の疑いがあるとして内部調査を進めています。

また5年前には、日産がブラジルのリオデジャネイロにあるヨットクラブの会員権をゴーン前会長の名義で取得する費用として6万3000ドル、現在のレートでおよそ680万円を支払っていた記録が見つかったということです。会社側は、会員権の取得は業務とは関係がないとしています。

さらに、日産などはレバノンの3つの大学に対してゴーン前会長の指示で正式の社内手続きを経ずに寄付を行っていた疑いも明らかになり、このうち1つの大学には5年間で合わせて100万ドル=1億800万円を寄付していたということです。

日産はゴーン前会長の不正行為について調査を続けていて、今後、公表することも検討しています。

ルノーは社内調査で不正が見つかっていないことなどからゴーン前会長が逮捕された後も会長兼CEOの職を解かず経営トップにとどめていて、ゴーン前会長を解任した日産とは異なる立場をとっています。

しかしフランスの有力紙「フィガロ」は15日の電子版で、ゴーン前会長の保釈が東京地方裁判所に認められず勾留がさらに長期化する見通しになったことを受けてルノーが今月20日にも取締役会を開き新たな体制を検討する可能性があると伝えました。

取締役会に先立ってルノーの大株主であるフランス政府の高官が日本を訪れ、日産の関係者などと協議するとも伝えています。

またロイター通信も、フランス政府がゴーン前会長の後任を検討する取締役会を開くよう要請したと報じています。

ルノーは日産の43%余りの株式を保有し強い支配力を持つだけに、その経営体制に変更があるのか注目されます。

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トーストを抜いたのはパンを切らしていたためと、朝の体重がやや多めだったため(体重は毎朝測っている)。

昼食はコンビニおにぎり2個(梅と昆布)。

昼食の続き(ミニカップのワンタンメン)

「カフェゴト―」でココアを注文して、一服。

夕食はオムライス、サラダ、スープ。

お腹が減っていて、ペロリと食べてしまった。

ケッチャップライスはまだあるというので、ハーフサイズでお替りを作ってもらう。

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芥川賞の受賞が決まった上田岳弘さんは、兵庫県明石市出身の39歳。早稲田大学を卒業後、IT企業の立ち上げに加わり、現在、その会社の役員を務めています。

平成25年に「太陽」で文芸誌の新人賞を受賞してデビューし、平成27年に発表した「私の恋人」で三島由紀夫賞を受賞しています。

芥川賞は3度目の候補で受賞しました。

受賞作の「ニムロッド」は、サーバーの保守会社に勤める主人公の男性が、仮想通貨「ビットコイン」の取引データを記録する業務を命じられるところから物語が始まります。

誰かが記録することで存在が証明されるというビットコインの仕組みを紹介しながら、主人公と恋人の女性や会社の先輩とのやり取り、それに、その先輩が書く小説を巧みに織り交ぜ、高度に情報化した社会における個人の在り方を問いかけています。

芥川賞の受賞が決まった町屋良平さんは、東京都出身の35歳。埼玉県内の高校を卒業し、3年前に5人の男女の青春を描いた「青が破れる」で文芸誌の新人賞を受賞してデビューしました。

芥川賞は前回の候補作だった「しき」に続いて、2回目での受賞となりました。

受賞作の「1R1分34秒」は、無名のプロボクサーが、現状に悩みながらもボクシングに打ち込む姿を描いた物語です。

同じジムの先輩の指導に反発しながらも自己を見つめ直し、人間的にもボクサーとしても少しずつ変わっていく内面の移ろいが、細やかに描かれています。

直木賞の受賞が決まった真藤順丈さんは、東京都出身の41歳。
大学を卒業後、自主制作映画を手がけたのち20代後半から本格的に小説を書き始め、平成20年に「地図男」や「庵堂三兄弟の聖職」など4つの異なる作品が立て続けに新人賞を受賞し、華々しいデビューを飾りました。

直木賞は今回、初めての候補での受賞となりました。

受賞作の『宝島』は、戦後、アメリカ占領下の沖縄で米軍から物資を強奪して暮らしていた「戦果アギヤー」と呼ばれる若者たちの視点で、昭和47年の本土復帰までの20年間を描く青春群像劇です。

基地を襲撃した「戦果アギヤー」の英雄が行方不明になったあと、残された3人の男女がその消息を追いながら懸命に生きる姿を沖縄の戦後史の流れの中で描いた長編小説で、現代の基地問題につながる重いテーマを扱いながらも、沖縄の方言を多用したじょう舌かつ軽快な語り口で物語が進みます。