アメリカで北朝鮮との交渉を担当するビーガン特別代表は19日、ワシントンのシンクタンクで講演しました。
ビーガン氏は北朝鮮との交渉の現状について「多くのコミュニケーションをとっている。公のものもあれば、内密なものもある」と述べ、ことし2月の米朝首脳会談が物別れに終わったあともやり取りを続けていることを明らかにしました。
今後の交渉について、北朝鮮は非核化に向けた意味のある検証可能な行動をとるべきだとする一方で、「アメリカも北朝鮮も協議を進展させるためには柔軟なアプローチが必要だとわかっている」と述べ、非核化を実現するための方法などについては交渉に応じる用意があるという考えを示し、北朝鮮に協議に応じるよう求めました。
また中国の習近平国家主席の北朝鮮訪問についてビーガン氏は、米中はさまざまな対立がある一方、北朝鮮の非核化を求める点では一致しているとして「習主席が北朝鮮に建設的で、適切なメッセージを送るよう期待している」と述べ、米朝の非核化の協議の再開につながることに期待を示しました。
国営の中国中央テレビは、習近平国家主席が20日午前、空路で北朝鮮に向けて北京を出発したと伝えました。
習主席の訪朝は、2013年の就任以来初めてで、中国の最高指導者としては14年ぶりとなります。習主席には、彭麗媛夫人や王毅外相も同行しています。
習主席は、20日にも、キム・ジョンウン委員長と首脳会談を行う見通しで、両国の国交から70年の節目に中朝関係の強化を確認するほか、双方が北朝鮮の核問題や朝鮮半島情勢についてどのような立場を示すのか注目されます。
また、習主席としては、来週のG20大阪サミットを前に北朝鮮を訪問し、キム委員長と会談することで、貿易問題などをめぐって対立するアメリカに対し、北朝鮮への影響力を示す狙いもあるとみられます。
中国国営の新華社通信は20日朝、習近平国家主席が初めて北朝鮮を公式訪問するのを前に、中国国内の複数の専門家の見方として「今回の訪問は過去と未来をつなぎ、未来を開く重要な意義を持つ」と伝えました。
また朝鮮半島をめぐる情勢について「岐路にさしかかり、不確定要素が増している」と指摘したうえで、両国の指導者がこの時期に会談することは重大な意義を持ち、前向きな影響を及ぼすとする見通しを示しています。
そして朝鮮半島の非核化の問題で、中国は「平和的対話の外交調停者」として、積極的な役割を果たしてきたと強調しています。
20日付けの北朝鮮の朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は、中国の習近平国家主席のピョンヤン訪問を歓迎する社説を1面に掲載しました。
この中で、「わが国と中国の親善の歴史に消すことができない1ページを刻み、親善関係の強化をさらに推し進めることになるだろう。兄弟のような中国人民の親善の情を胸に、わが国を訪れる習主席を熱烈に歓迎する」としています。
そのうえで、「複雑な国際関係によって重要な課題に取り組む中でも、わが国を訪問することは、中国が親善を高く重視していることをはっきりと示しており、両国の血縁のつながりをさらに固くするだろう」と強調しています。
労働新聞は、19日は朝鮮半島情勢に中国が積極的な役割を果たすとする習主席の寄稿を1面に掲載していて、中国の最高指導者による14年ぶりの北朝鮮訪問を大々的に伝え、友好ムードを高めています。
北朝鮮に駐在するイギリスのコリン・クルックス大使は、日本時間の20日午前9時前、ツイッターにピョンヤン市内とみられる写真を投稿し、「ピョンヤンは習近平氏の初めての訪問に向け準備している。中国の国旗が一夜にして現れ、群衆が道端に集まっている」とコメントしました。
写真には、中国と北朝鮮の国旗が道路脇に掲げられている様子や、習主席を出迎えるとみられる子どもたちが飾りを持って集まっている様子が写されています。
また市内には、両国の友好関係を示す看板が掲げられているのも確認できます。
国営の中国中央テレビは、習近平国家主席が20日午前、空路で北京を出発し、午前11時40分ごろ、北朝鮮のピョンヤンに到着したと伝えました。
習主席の訪朝は、2013年の就任以来初めてで、中国の最高指導者としては14年ぶりとなります。習主席には、彭麗媛夫人や王毅外相も同行しています。
中国中央テレビが伝えたピョンヤンの空港の写真には、北朝鮮の楽団と大勢の群衆が赤いカーペットが敷かれたターミナルの前の滑走路に集まっている様子が写っていて、歓迎のための式典が行われたとみられます。
訪朝は、21日までの2日間の日程で、中国国営の新華社通信は、20日はキム・ジョンウン朝鮮労働党委員長と首脳会談を行うほか、晩さん会に出席し、マスゲームも鑑賞する予定だと伝えています。
両首脳の会談では、両国の国交から70年の節目に中朝関係の強化を確認するほか、双方が北朝鮮の核問題や朝鮮半島情勢についてどのような立場を示すのか注目されます。
また、習主席としては、来週のG20大阪サミットを前に北朝鮮を訪問し、キム委員長と会談することで貿易問題などをめぐって対立するアメリカに対し、北朝鮮への影響力を示すねらいもあるとみられます。
中国の習近平国家主席は20日、空路で北京を出発し、昼前に北朝鮮のピョンヤンの空港に到着しました。
習主席の訪朝は2013年の就任以来初めてで、中国の最高指導者としては14年ぶりとなります。
国営の中国中央テレビによりますと、空港ではキム・ジョンウン朝鮮労働党委員長みずからが出迎えて歓迎式典が行われ、大勢の群衆が集まる中、習主席は北朝鮮の楽団による国歌の演奏などで歓迎を受けたということです。
また、キム委員長の祖父、キム・イルソン(金日成)主席と、父親のキム・ジョンイル(金正日)総書記の遺体が安置されている宮殿の広場でも外国の指導者を迎えて、初めて歓迎の催しが行われたということです。
訪朝は21日までの2日間の日程で、中国国営の新華社通信は、20日はキム・ジョンウン朝鮮労働党委員長と首脳会談を行うほか晩さん会に出席し、マスゲームも鑑賞する予定だと伝えています。
両首脳の会談では、両国の国交から70年の節目に中朝関係の強化を確認するほか、双方が北朝鮮の核問題や朝鮮半島情勢についてどのような立場を示すのか注目されます。
また、習主席としては来週のG20大阪サミットを前に北朝鮮を訪問しキム委員長と会談することで、貿易問題などをめぐって対立するアメリカに対し、北朝鮮への影響力を示すねらいもあるとみられます。
国営の中国中央テレビは、習近平国家主席がきょう昼ごろ、ピョンヤンに到着した際の映像を公開しました。
映像では、習主席を乗せた専用機がピョンヤンの空港の滑走路に着陸し、ターミナルの前には手に花飾りを持った大勢の市民が出迎えました。
また、朝鮮語と中国語の両方で「習近平国家主席を熱烈に歓迎します」と書かれた横断幕も掲げられました。
ターミナルの前には、赤いカーペットが敷かれ、朝鮮人民軍の兵士が一列に整列しました。
映像は、ピョンヤン市内に向かう様子も写っていて、沿道いっぱいに数十万人の市民が出迎えたと伝えています。ただ、公開された映像には、習主席や空港で出迎えたキム・ジョンウン朝鮮労働党委員長の姿は写っていません。
中国の習近平国家主席は、20日から2日間の日程で北朝鮮を訪問していて、昼前にピョンヤンの空港に到着しました。
習主席の訪朝は、2013年の就任以来初めてで、中国の最高指導者としては14年ぶりとなります。
国営の中国中央テレビによりますと、空港ではキム・ジョンウン朝鮮労働党委員長みずからが出迎えて歓迎式典が行われ、大勢の群衆が集まる中、習主席は北朝鮮の楽団による国歌の演奏などで歓迎を受けたということです。
また、午後には習主席とキム委員長が会談を行ったということです。
会談の内容は明らかになっていませんが、両国の国交から70年の節目を迎える中朝関係の強化や朝鮮半島情勢について意見を交わしたとみられ、焦点の核問題について双方がどのような立場を示すのか注目されます。
習主席としては、来週のG20大阪サミットを前に北朝鮮を訪問し、キム委員長と会談することで、貿易問題などをめぐって対立するアメリカに対し、北朝鮮への影響力を示すねらいもあるとみられます。
一方、北朝鮮としても、2回目の米朝首脳会談が物別れに終わる中、最大の後ろ盾である中国との結束を示すことで、アメリカとの今後の交渉に備え、足場を固めたい思惑もあるとみられます。
中国外務省の陸慷報道官は20日の記者会見で、習近平国家主席の訪朝について、「昼ごろピョンヤンに到着し、北朝鮮の指導者や市民の熱烈な歓迎を受けた」と述べました。
そのうえで、「習主席はすでにキム・ジョンウン朝鮮労働党委員長と会談した」と述べ、内容については追って発表すると説明しました。
また、陸報道官は、会談では首脳どうしで中朝関係の未来の発展に関する重要な問題について話し合うとしたうえで、「朝鮮半島情勢についても当然、十分に意見を交わす」と述べ、成果に期待を示しました。
韓国外務省の報道官は20日午後の記者会見で、中朝首脳会談について、対話を通じて朝鮮半島に平和を定着させようとするものだという見解を示しました。
そのうえで、報道官は「習主席の訪問が朝鮮半島の完全な非核化と恒久的な平和定着に寄与することを期待する」と述べました。
一方、中朝首脳会談の具体的な議題について、記者が質問しましたが「中朝間で緊密に協議している」と述べるにとどめました。
韓国国防省は今週、南北の海上の境界線からおよそ130キロ離れた北東部カンウォン(江原)道の港近くで、今月15日に北朝鮮の住民4人が乗った漁船を発見し、保護していたと発表しました。
しかしその後、実際には漁船が港に入って接岸していたうえ、発見した住民から通報があるまで、軍が漁船の存在を把握していなかったことがわかりました。
このため、軍が失態を隠そうと不正確な発表をしたとの批判や、警備の甘さを指摘する声が上がっていました。
韓国のチョン・ギョンドゥ国防相は、20日記者会見を開き、「軍は状況を重く受け止めており国民に深くおわびする。警戒の失態をつぶさに点検する」と述べて謝罪しました。
そのうえで「事件を扱う中で虚偽報告や隠蔽行為があったとすれば、徹底的に調査し、法と規定により厳正に対処する」と述べ、責任者の処罰も含めて調査を行うと強調しました。
この問題について韓国メディアからは、ムン・ジェイン(文在寅)政権が南北融和を優先するあまり、防衛態勢に緩みが出ているのではないかとの懸念もあがっています。
国営の中国中央テレビによりますと、北朝鮮を訪問している習近平国家主席とキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長が20日、会談し、この中でキム委員長は「過去1年余り、朝鮮半島の緊張を避けるため、多くの積極的な措置をとってきたが、関係国から前向きな回答が得られておらず、われわれが目にしたいものではなかった」と述べ、中国に対して北朝鮮への立場に支持を求めました。
こうした発言の背景には、制裁を解除しないアメリカへの不満があるものとみられます。
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